お客様サポート

カタログ取り扱い販売店

MTB
氏 名:山本 和弘 (やまもと かずひろ)
生年月日:1982.10.15
所 属:キャノンデール・レーシングチーム
出身地:北海道
使用商品
≪ペダル≫ crank brothers エッグビーター、crank brothers クワトロ など
≪バック≫ CAMELBAK ハイドロバック
≪その他のパーツ&アクセサリー≫ BBB、crank brothers、K-WIND、PEDRO'S、RAWOFLEX
過去の成績:
  =2003年=
・シクロクロス U-23・・・チャンピオン
=2004年=
・シクロクロス U-23・・・チャンピオン
・シクロクロス/MTB世界選手権出場
・オリンピック選考会・・・3位
=2005年=
・ジャパンシリーズポイントランキング・・・7位
・ナショナルポイントランキング・・・9位
=2006年=
・ナショナルポイントランキング・・・8位
・MTB全日本選手権・・・4位
   
一言:ジャパンシリーズ優勝、全日本チャンピオン、そして、2008年の北京オリンピックを目指す!
テーマは、『熱い走り』
レースレポート:
   Updated:2008/10/21  一番上が最新情報
   ■2008年Jシリーズイン石川瀬女高原大会
 
  2008年9月19日、石川県 瀬女高原で『2008年Jシリーズイン石川瀬女高原大会』が開催された。

=以下、山本選手のレポート=

 国内を転戦するJシリーズ最終戦に出場してきた。
今回のレースは前回のレースから約2ヶ月半ぶりとなり、「久々のレース」という印象が強かった。
最終戦という事で、最良の結果を求め、会場入りした。 会場は、石川県瀬女高原。金沢より約1時間程度山奥に進んだところに
今回の会場はある。東京からだと、関越道、北陸道を使い約7時間の移動だ。今回は今流行の「段階的着圧タイツ」を用い、万全の体制で移動をした。会場にはレース前日に到着した。コースは例年同様で、コースのコンディションも良く、翌日に控えレースをイメージしながら入念に試走を行った。今回より導入したSCALPELとコースとの相性が良く、例年以上のラップで走れていることを確認できた。
コースは1周6km。印象は平坦系のコースだが、コース内はボコボコとした岩と根っこにより、小さな衝撃が蓄積されやすいコースだ。そんな中、
今回から採用したSCALPELは地面を滑るかのような感覚で、自分の思い通りのラインを走ることができた。
コース前半は、コース中1番長いジープロードを登り、それを一気に下ってくる。この下りは根っこが縦横無尽に張り巡られていて、少しのミスが大きな代償となりやすい下りだ。その後は、緩い下り基調でボコボコの路面を高速で走りぬけるパワー系の区間である。そこを折り返すと緩い登りが待ち構えている。ダラダラと続く、1本道。その後は、少しのアップダウンを繰り返し、1周となる。 レース当日。これぞ「秋晴れ!」というような晴天。
気温も程よく、最終戦を走るにふさわしいレース日和となった。コース周辺を見上げれば紅葉がはじまり、秋の始まりを感じさせる心地良い日となった。レース当日は久々のレースという事で、少し緊張しているのが自分でわかった。レース前の食事も幾分ノドの通りが悪いように感じた。しかし、「やるべき事はやってきたし、今できることは落ち着く事。」と思った瞬間、急に集中力が増してきた。 レースは14時から。1時間半前からアップをはじめ、徐々にレースモードへ。レース前に頭の中で1周走ってみて、イメージはしっかりと固まった。召集時間になり、スタートラインに並ぶ。スタート前、今年1年間ともに戦ったチームスタッフと今年最後のハイタッチをしてスタート時間を待った。スタート1分前。心臓がドクドク言っていた。
そして、バンッ!と、レースがスタートした。はじめの登りを5位前後で登り始めた。かなり速いペースでレースは始まった。スタートして1分もしないうちに心拍はMAXに到着し、多くの空気を吸い込もうと自然と口は全開に。坂を下りきったところで5位。前の3人とは少し感覚が空いていたので、平坦区間で1人をパスして4位に。グングン差を縮める。自転車と一体となって加速していくのが感じられた。
いいぞ。いいぞ。その後、登り返しのところでチェーンがジャムってしまって自転車を下りて修復作業。弟に抜かれたが、すぐに追いかけともにメイン会場の方に向かっていった。「山本兄弟がんばれっ!!!!!!」。そんな声援がとても嬉しかった。1周目は前3人と空いた差を埋めるためにできるだけギアをかけていった。1周目は4位。2周目。なるべく力まないように気をつけながら進む。心拍はつねにMAX。最初の登りでペースアップ。しかし、2人に抜かれ、1人を抜いて5位で坂を登りきった。坂を登りきっても、道はボコボコで、そんな中呼吸を整えるのに必死だった。今回のレースでは、初めの坂を登ったところから、コース奥の折り返し地点まで「PROPEDAL」機能を解除し、リアサスを生かした走りをした。その効果でボコボコの区間はシッティングを多用できたし、足を残すことができた。コース中盤で1人をパスし、4位に。前の3人を必死で追うが、なかなか差が縮まらなかった。
「落ち着け、落ち着け。まだまだ前半。」と前だけを見て走り続けた。
この時点で僕は4位単独となり、一人で前を追う展開に。3周目、4周目と1人で走り続けた。差は広がるばかりで、とにかく自分がミスをしないように追い続けた。5周目前半。後方より1人が追いついてきた。一緒になって追っていきたいが、なかなかペースが合わない。だんだん、自分がきつくなってきてガマンガマン。登りで離され、下りで追いつく展開に。登り坂ではチームスタッフがコース脇をともに走り、 「げき」を飛ばしてくれた。周りを見れば、いつもともに行動している仲間が応援してくれている。「自分に負けられない。」そう思って走り続けた。5周目はともに終了した。6周目へ。はじめの登りでついていけなくなった。離れたくないから力を入れるが、どうしても力んでしまって上手く自転車を進めることができなかった。ジリジリ離された。5位に。7周目。最終ラップ。「これで、今年が終わってしまう。」と思った瞬間に寒気がして、何が何でもペダルを踏みまくった。そのまま5位でゴールとなった。 今年のJシリーズが終了した。
最良を求めて走り続けた今シーズン。結果には自分も含め、周りも満足いくものを残す事ができなかった。しかし、
「安定した走り」というものを手に入れることができた。初戦から、3位、6位、4位、19位、4位、6位、5位と4戦目のパンクのトラブル以外は今までで1番安定したシーズンを過ごす事ができた。もちろん、優勝したいし、表彰台にも立ちたい。そして、日本一になって世界にも挑戦したいという想いでずっと走り続けてきた。
そのために必要なベースを今年は完成できたように感じる。いきなりなんて強くならないし、何もしないで強くなる事なんて有り得ないんだから。周りの言葉を素直に聞きいれ、努力を続けていくしかないと感じた今日です。 今年1年は、本当に多くの方々に応援され活動を続ける事ができました。
本当に感謝しています。「走る事が僕のすべて。」そこに関わってともに走り続けてくれたすべての方々に感謝します。
僕に興味を持ち、僕を理解しようとしてくれる人が1人でも増えてくれるような活動を続けていきます。
「BIKE BIKER BIKEST」 バイク、バイクの乗り手。 そこには最高の時間、最高の喜びが存在する。
そんな事を感じさせられた2008年シーズンでした。 また来期もどこかで「僕のすべて」を見てもらえるようにがんばります!!!

【結果】
・5位  (男子エリート 73人中)

   
 
   Updated:2008/08/05  一番上が最新情報
   ■第21回全日本MTB選手権大会
 
  7/21(月・祝)、秋田県田沢湖スキー場で『第21回全日本MTB選手権大会』が開催された。

=以下、山本選手のレポート=

  1年に1回の全日本選手権に出場してきた。結果は4位。悔しいレース結果となった。レースの中盤くらいからは自分の走りが全くできていなかったのが事実である。今後のためにも、今回の失敗原因をはっきりさせて、良いイメージ作りを先行させたい。 今回のコースは、昨年のコースを逆走といった印象を受けた。昨年とは約8割近く変更され、昨年のコースでイメージトレーニングしていた僕にとって大きな誤算だった。スタートして、ゲレンデのボコボコ路面の九十九折を登り、昨年まで登っていたジープロードを一気に下り、新設された舗装路を登って一度メイン会場近くまで戻ってくる。そこから下り続けて、昨年まで下っていたところを逆走する感じですべてを登って1周といったコースだった。コースデザイナー曰く、「リズムのとりづらいコースにした。」という言葉通りのコースとなっていた。 レース当日、天候は晴れ。朝から快晴であった。汗っかきの僕にとって、「暑すぎ」と感じるくらいの気温だった。宿から会場までアップがてらペダルを回していったのだが、一気に汗だくとなった。スタートまでは小まめに水分補給をして、スタートを待った。
  スタート地点では召集が始まった。スタートラインに並ぶ。今回はオリンピック出場が決まった幸平が同じクラスとなり、外野の見方は「大本命」といったところ。全日本なので、1位にこそ価値がありそれを目指して走ることが今回の目標。1位になれる位置にいることはわかっているし、1位になりたい自分がいるからスタートラインに並んでいる。スタートラインに並んでからの10分はこのことだけが頭の中に。集中はMAXになり、スタート30秒前となった。大きく深呼吸をして、ピストルの音を待った。 「バンッ!」。イメージ通りにペダルを回し始めた。イメージ通りのトップで走り、はじめの登り坂を登りだした。後ろには幸平。「イメージ通りだ。」はじめの登り坂はできるだけ後続との距離を広げたかったので、パワーをかけ続けた。そして、ジプロードの下りへ。高速でのジープロードはコーナリングがとても難しい。常に浮いた状態の自転車。いつもより空気圧を0.3も落として対応し、ギリギリのラインで下っていった。後ろには辻浦選手、幸平。舗装路の登りでもパワーはかけ続けて、登っていった。舗装路が終わり、そのままオフロードとなるのだが、そこで幸平が一気に加速していった。それに対応したいが、できなかった。
  その後、辻浦選手も加速してそれには対応して、その登り坂を登りきった。一度メイン会場へと戻るのだが、リラックスした状態で下りをこなす事ができた。幸平からは5秒くらい差を広げられただろうか。下りきり、後半はずっと登りなのだが、そこで竹谷選手が追いついてきた。先行を許すと、そのままシングルトラックの登りへ。ピッタリ張り付いて走り続け、シングルトラックを抜けた。その後の舗装路の登りで差を広げられ1周目終了となる。3位通過。 2周目。前2人を追う展開となった。一緒なのは辻浦選手、小笠原選手。はじめの登り坂を登っていく。そのままコースを進み。展開としては、「見えない幸平。見える竹谷選手。」といった感じ。2周目の後半は辻浦選手と走ることが多くなった。前は竹谷選手が近づくのがわかった。 3周目。はじめの九十九折で追いついたというよりは、竹谷選手のペースが落ちたという状態で、一気に抜いていった。それからも、辻浦選手とともに加速を続けた。前は幸平。見ることはできないが、タイム差が縮まっている事を確認できた。そんな3周目、コース中一度だけ足をついてクリアする部分があるのだが、そこでふくらはぎが完全に固まり、ペダルにシューズをはめることができなくなった。そこで、辻浦選手に離された。「まだ序盤なのに・・・どうして・・・・」という感じ。すると、いきなり身体の熱さを感じ、身体全体が硬直しはじめた。力む腕、力む腰周り。コース脇からも、「ここがガマン所、離れるな!」の声。3周目を終わるころには、前に幸平、辻浦選手、僕と等間隔の状態で3周目を終えた。しかし、身体の状態は下降気味。 4周目。身体が熱い。ボトルには大量の氷を入れてもらったが、はじめの登り坂を上りきるころには溶けていた。
  「1位」から「表彰台」へと変わる想い。すでにコントロール下にない自分の身体を誤魔化しながら、走り続けた。 5周目。はじめの登り坂で千田選手が迫ってきた。対応できない自分。「あきらめるな!!!」のたくさんの声に奮い立たせる自分。 6周目。見える前を追うのが精一杯。4位でレースを終えた。 ゴール後はしばらく動けなかった。
  まずは、今回の失速原因をハッキリとさせて、「身体に栄養!心に栄養!」をたっぷり補充して次に望みたいと思います。 レース中のたくさんの声援ありがとうございました。レース後の多くのアドバイスありがとうございました。スタッフの全力のサポートありがとうございました。会場じゃない、遠くからの応援ありがとうございました。

【結果】
・4位

   
 
   Updated:2008/06/10  一番上が最新情報
   ■JシリーズXCO #4
 
  6/1(日)、仙台市泉ヶ岳スキー場で『JシリーズXCO #4』が開催された。

=以下、山本選手のレポート=

 Jシリーズ3連戦の最後、富士見パノラマスキー場#4に出場してきた。結果は19位だった。
 レース当日、天候は晴れ。前日までの雨の影響で、湿度は高め。コースコンディションは時間が経つにつれて乾いてくるという状態。コースは「登っては下って、下っては登る。」を繰り返す、メリハリのあるレイアウトだった。1周4000mと短いため、ラップタイムは早いと予想された。タイヤ選択は難しかったが、オールマイティーな「MONORAIL」を選択した。
 レーススタートは14:00。それまで、入念にアップを重ねる。会場が富士見ということで、いつになく応援団の数が多い。こういう雰囲気は嫌いじゃないので、気持ちを少しづつ上げていく。そしてスタートラインに。
 「バンッ!」ペダルをはめ、全力疾走。しかし、身体が重い。重すぎる。全くキレがなく、足が回らない。はじめの登り坂は4位で登りきり、シングルトラックの下りに。そこで、息を整え、次の登りに備えた。下りは想像以上にスリッピーだったが、べつに遅すぎるわけじゃないから、気にしなかった。そして、駐車場横の舗装スペースに出ると、前を走っている、小野寺選手、竹之内選手、ディラン選手がハッキリ見えた。舗装スペースではフロントサスペンションをロックし、力の限り加速していった。その後の登りになり、ディラン選手を抜いて、前の2人を追った。しかし、身体は重い。息は上がらないのに、足が一杯々な感じ。「連戦の影響?」と頭をよぎるが、「皆同じ条件。」と気持ちを入れ替える。その状態で、コース最高地点まで登っていった。後ろには竹谷選手。そのまま下り、直登ポイントに。すぐさま竹谷選手が並んできたが、何もできないまま抜かれた。身体が重い。その後は、ガマンして竹谷選手の背中がハッキリ確認できる範囲で登りきった。そのまま1周目を4位で通過。2周目前を見ると竹ノ内選手が近づいてくるのがわかった。このときの僕には前の選手を追うことしかできなかった。だから、「まずは竹ノ内選手。」とペダルを回し続けた。そして、2周目後半で追いつき、抜く事ができた。3位に。次の目標は前を走る「竹谷選手だぁ〜」と2周目を終了。3周目へ。見通しの良くなるところでは、前の2人がハッキリ見えた。「近づきたい!」それだけだった。3周目も変わらず3位。「またこのポジションか。。。」4周目へ。後ろには千田選手。一緒に走ることができたので、集中力が増してきた。千田選手は前に行きたがっていたので、「前にはいかせません作戦」を決行。常に僕が前を走る形で4周目は終了。5周目へ。一緒に走るは千田選手。常に一緒も嫌だったので、下りでスピードアップした時に、やってはいけないミスをしてしまった。タイヤを岩にヒットしてしまった。パンクだ。それでも、まだ少しタイヤ内には空気が残っていたので、行けるところまでは乗っていくことを決めた。そして、限界がきたところでパンク修理。レース中のパンク修理は2年ぶりだ。「落ち着け!」と大きく深呼吸をした。タイヤを外し、タイヤの片方のビードを落とし、チューブレス用のバルブを外し、新しいチューブを入れて、タイヤを再度はめて、空気注入!の準備のところまでは順調だった。しかし、その後のタイヤへの空気注入がうまくできず、走れる状態までにすることができなかった。この状態のところまでで、千田選手には抜かれたが、その後の選手には抜かれていなかった。順位は4位。自転車とともに走り出した。この失敗はすべて自分の失敗だし、レースを止める理由はどこにもなかったから、走り続けた。一人また一人と抜かれていくが、気にせず走り続けた。登りは自転車を押して。下りはパンクしたタイヤを走らせた。その状態で5周目終了。順位はわからない。6周目へ。ずっと走り続けた。そして、この状態で1周回ったところで、レースを下ろされた。結果19位。僕のレースは−2LAPSで終了した。
 レース後は色々な思いが駆け巡ったが、悪かった事をクヨクヨ後に引きずる事ほど無駄な事はないので、気にしないことにした。レポートを書いていると少し思いだすが、もう忘れる事にする。そう決めた。今は、身体を休める事と、良いイメージを取り戻す事に時間を割きたいと思う。世界選手権までは少しの時間しかないが、その限られた時間を有効に使いたいと思う。久々に世界トップの舞台で走れることに今は物凄く興奮しているし、それまでの過程が本当に大切だと思うから。
 がんばるさ!!!!これからも!!!!!

富士見では本当に多くの応援ありがとうございました。結果がついてこない僕ですが、これからも応援よろしくお願いします。

【結果】
・5位

   
 
   Updated:2008/05/27  一番上が最新情報
   ■JシリーズXCO #2
 
  5/18(日)、仙台市泉ヶ岳スキー場で『JシリーズXCO #2』が開催された。

=以下、山本選手のレポート=

 今シーズン2戦目となる仙台泉ヶ岳。初戦の良いイメージをそのままに仙台市に到着した。会場にはレース前日に到着。試走時間に雨が降りコースはマッド状態になったが、試走を入念にこなす。はじめはMAXXISのマッドタイヤ「MEDUSA」で1周走り、コースを確認。今までも高速コースだったが、さらに高速化され集中力が要求されるコースへと変更されていた。ひとつのミスが大きく影響するコースだと感じた。2周目は、少しスピードを上げて走るためにタイヤを「MONORAIL」に変更。多少のマッド状態なら「MONORAIL」でいけると確信。試走を終えた。
レース当日、天候は晴れ。気温は20度前後と快適。タイヤは前クラスの走りを見て、コースがほぼDRYコースだと確認できたので、転がり抵抗の少ない「CROSSMARK」を選択。高速ジープロードと芝生での踏みの軽さを優先し「CROSSMARK」に決めた。そして、チェーンオイルはEVERS 「CARBON CHAIN SPRAY? DRY」を使用。脱脂した「KMC−X9」チェーンへの時間差2度噴きかけで、チェーン摩擦を極力ZEROに近づけた。マシンは完璧。
 周囲では、フランスから帰ってきた弟との「兄弟対決だね!」と声をかけられる。「そうできればいいが、まずは自分の走りをします!」と返答。スタートが近づくにつれて、身体が「追い込みたい!!!!!!」と叫ぶようになってきた。
 スタートは14:00。周回数は6周と翌週のレースへの影響を考慮し例年より少ない設定にされた。そのため、レースは1時間45分くらいと予想された。召集時間まで入念にウォーミングアップを続けた。スタート位置は1列目中央。僕の左には弟幸平。その隣には小野寺健選手。どさんこ3人が1列に並んだ。フロントサスペンションをロックし、準備は万端。スタートの号砲を待った。「バンッ!」レースがスタートした。スタートダッシュは、小野寺選手。その後ろに幸平。そして、TREK竹之内選手が続いた。次に僕で全体を把握できる好位置をキープした。スタートは問題なくいったが、サスペンションを解除した時にペダルが地面に当たってしまい、転倒しそうになった。しかし、なんとか回避し、ペースアップする前を追った。スタートしてからは、しばらく上りが続くのだが、そこで抜いたり抜かれたりで順位が入れ代った。そこは、とにかく全力で、狭いシングルトラックの入り口まで全開でペダルを回した。そして、シングルトラック入り口。僕は4番手で入っていった。ミスなく、呼吸を整えることに集中し、シングルトラックを進む。前3人とは少し間隔がひらいてしまった。下りでヒザが硬く、なんだかうまく下れていないことに気づく。先程の転倒回避で変な力がかかったみたいだ。身体が硬い。ヒザで地面の衝撃をうまく吸収できないから、チェーンが暴れて、チェーンジャムを数回。下りで小笠原選手に抜かれた。でも、まだまだ先頭は見えているし、その先の高速ジープロードで身体のスイッチを切り替える事ができた。仙台名物、高速ジープロード。砂利の上を浮いているように進んでいく。その後、ジープロードのだらだらした上りで、先頭3人を追い出した。この時点で、前は幸平、辻浦選手、小野寺選手。追う集団は、僕、小笠原選手、ディラン選手の3人。「CROSSMARK」の転がり抵抗の軽さを生かし、前との差を縮めていく。そのジープロードで小野寺選手を吸収し、前のアンカーコンビを追いかけた。1周目終了。前アンカーコンビとは5秒差で、3位通過。
 追いつきたいから、全開でペダルを回す。スタート地点を過ぎてからの上りで、小笠原選手がスルスル加速していく。それに合わせたかったが、うまくリズムにのれなく、離れてしまった。(ここが今回1番悪いところ。後に小笠原選手は前に合流)少し間をあけて、追いかけた。距離は少しなんだけど、追いつけない厳しい状態。一緒にいたディラン選手は遅れて、4位単独になった。前に見える3人を追って、2周目終了。先頭集団とは45秒差。ただただ追うだけ。走っていると身体が熱くなり、大量の汗をかいているから、多めに水分補給することも意識。初戦のように攣りたくないからね。3周目。一緒に走っていたのは小野寺選手。今年から29インチバイクをあやつる選手だ。思惑は一緒で前に追いつきたい。前3人がバラバラになっているという情報が入っていたので、「一人でもいいから吸収したい!」と思っていた。コースの開けたところでは、バラバラな3人が見えた。なかなか差がつまらない3周目。3周目終了。
 4周目へ。4周目は、小野寺選手のミスなどで、また4位一人旅となった。この頃、辻浦選手がメカトラという情報を聞いた。身体はどこもおかしなところもないし、前を追うことに集中できていた。4周目終了。3位辻浦選手とは50秒差。スタート地点から辻浦選手の姿をハッキリ確認する事ができた。
 5周目へ。「表彰台。」の文字が頭から離れない。必死にペダルを回した。しかし、このとき、1分くらい離れていた小野寺選手が後ろから迫ってきているのがわかっていた。くそっ!5周目終了時点で、3位辻浦選手とは50秒差。後ろ小野寺選手までは10秒差だった。
 6周目、ラストLAPだ。もちろん、力の限りペースを上げた。でも、後ろから迫ってくる小野寺選手。コース中1番長いシングルトラックの入り口で追いつかれ、隙をつかれ先にシングルトラック侵入を許してしまった。(ここが今回2番目に悪かったところ。)その後、下りで少し間をあけられた。僕も全開だが、あっちも全開。差が縮まらないまま、後半のダラダラ上りに。今年の上りには自信があるから、「全開で走りました。でも、追いつけませんでした。」という状態。そのまま、5位ゴールとなった。
最後は、自分の中で諦めたわけでもないし、力を抜いたわけでもない。ミスもなかったし、できることはやった。シングルトラックを先に入っていればどうなったかわからないけど、それは「たられば」の話。2周目すぐの小笠原選手に離されてしまったのも、今になって良く考えると整理できているし、もし今度同じような場面がきても同じ失敗をしない自信が今はある。だから、大丈夫。レースが終わった今、すべてを振り返って、すべてを自分の中で消化できている。こんな感覚初めてだ。正直、苦手意識のある仙台のコースをこれだけ落ち着いて走れた事に驚いている。そして、苦手意識がなくなっていることにも気づいた。
 次戦愛媛県八幡浜は、今まで以上に良いイメージでスタートラインに立てそうだ。今回の5位という結果は良くないが、自分の中で今までにない新しいスイッチを入れることができた。それが大きな収獲だ。トップ幸平とは、2分31秒の差。幸平は世界チャンピオンと9分弱で走るから、世界チャンピオンとは11分30秒の差。今回のコースだったら、ギリギリ完走レベルか。もっと強くならなければ!今から、今週末のレースのイメージができているから、良い走りができそうだ!
今後とも、応援・レポートよろしくお願いします。

【結果】
・5位

 
 
   Updated:2008/05/08  一番上が最新情報
   ■クランクブラザーズ 『candy』 インプレッション
 
  山本選手が、愛用しているクランクブラザーズ『candy』の使い心地を解りやすくレポートしてくれました!

=以下、山本選手の商品インプレッション=

 かわいい名前に反し、力強い走りを可能にしてくれるペダルであるとcandyを初めて踏みしめた時に感じました。
特長は、crankbrothersの代名詞ともいえる「egg beater」の長所を引き継ぎながら、さらに扱いやすいペダルになった事だと思います。
簡単に言えば、「走りの幅」を広げてくれるペダルだと思います。
僕は「egg beater」を3年間使っていたのですが、踏み面が小さい影響で踏み外すことが多々ありました。
「究極のペダル」を目指しているがためのリスクなのかもしれませんが、僕にとっては悩み事でした。
そんな時に、「candy」に出会ったのです。見つけた瞬間に「踏み外すことはないはず!」と直感で感じました。
実際に使ってみると、小型プラットフォームにしっかり体重をのせる事ができ、尚且つ確実にステップインすることができました。
そして、大きな踏み面が足裏全体でのペダリング時を可能にしてくれました。
そのため、長時間トレーニングをしたときの疲労度が軽減された事と、トレイルを走るときの下りの安定感が増しました。
この「candy」は今の僕にとって、新たなステージに踏み入るためになくてはならないアイテムになっています。  
あと「egg beater」同様、泥詰まりの心配は全くなく、雨レースの多い日本においては非常に力強いアイテムになると思います。
そして、クリートがペダルの上にきた瞬間にステップインするこの感覚は快感を覚えるほどです。
「egg beater」に小型プラットフォームがついただけでこれだけの違いが出るとは、使ってみるまでわかりませんでした。
僕はこれから「candy」を愛用していきます!
 
 
   Updated:2008/05/08 NEW  一番上が最新情報
   ■JシリーズXCO #1
 
  5/5(月・祝)、滋賀県箱館山スキー場で『JシリーズXCO #1』が開催された。

=以下、山本選手のレポート=

 待ちに待った開幕戦。レースを走りたくてウズウズするくらいに楽しみで、僕の本能が力の限り走りたい!と叫んでいた。興奮する気持ちをキープしたまま会場へと向った。
今年から、「サイクルショップYOUCAN」のスタッフの方に車の運転をお願いしながら会場に移動できるので、かなり体力を温存する事ができた。本当にありがたい。
レース前日の5月4日に会場入り。念入りに試走をする。1度レースペースで1周を回ってみた。身体はいい感じで反応している。コースは、スキー場のゲレンデ&ジープロードを組み合わせたコースで、ギアはアウタートップからインナーローまで使う、オンオフのハッキリしたコースである。路面はドライ。タイヤはMAXXISの「MONORAIL」を選択。今までのMAXXISにはないソフトなブロックが乗り味をマイルドにしてくれて、ゲレンデ特有の荒れた路面も思いのままに走ることができた。試走の段階でレース当日がドライであれば、この「MONORAIL」しかないと判断した。コースは例年とほぼ同じで、ギアはアウターがメインの高速コースだ。
 レース当日、天気予報は曇りのうち雨・・・・。昨日まで晴れていたのに・・・・。僕たちのレースは午後から。もしかして、開幕戦から雨かよ。と、低い雲を見ながら会場へ向う。レース会場は山のてっぺん。ゴンドラで上に上っていく。上っていくうちに雲の中へ・・・・・。あ〜雨レースだなぁ〜。とほほっ。視界は100m先がやっと見えるくらい。時折降ってくる雨にうたれながらレースの準備を進める。
降りそうで降らない天候の中、自分のレースが近づいてきた。ただただ楽しみ。コースは、少し湿っていて走りやすい状況。これからのことを考え、雨タイヤにするか、そのままドライ用でいくか迷うくらいの天候。僕は少しの雨ならそのまま走れる「MONORAIL」を選択。スタートは、13時20分。スタートラインに並び、号砲を待った。スタートラインには、アメリカ遠征を続けていた竹谷選手や、小野寺選手。昨年のここで優勝している辻浦選手。オーストラリアチャンプのディラン選手がいた。スタート1分前、スタッフとのハイタッチで、スタート準備完了!
「BANNNN!」スタートした。スタートダッシュをかますのは、小野寺選手、その後ろにディラン選手、その後ろに僕。特に気になっていたディラン選手の後ろで様子見。フォームがキレイだ。すぐ後ろについて、1つ目の登りにさしかかる。ディラン選手は、まだ日本の環境に慣れていないのか(オーストラリア人にとって今はオフシーズン)あまりキレを感じなかった。だから、抜いて前を追う。少し離れて小野寺選手。そして僕。後ろは続いているけど、まずは前を追うことに。息はハァハァ言うけど、身体はうまく反応していた。1周目後半で、追い抜きそのままトップで1周目終了。勝ちたくて勝ちたくて、本当にそれだけを考えてオフシーズンを過ごしていた。だから先頭で走りたかった。2周目、まだまだ身体は元気。たまぁに、先頭を譲るが、なんか後ろにいると負けてる気がして、前にいけるところでは前でグイグイと走った。途中、竹谷選手に絡んでしまったりはあったけど、先頭で走りたかった。ごめんなさい。と思いながら。それが僕のスタイルだし、それを貫きたかった。竹谷選手がパンクしてからは、辻浦選手、小笠原選手の3人でペースアップをしていった。2周目終了。
 3人パックのまま3周目に。単独トップになれるものなら独走で行きたいから、ペースは上げたまま走り続けた。そのまま4周目へ。このまま、ズルズル後半にいっても、分が悪いので短い登りでスピードアップできるところはハイスピードで登り続けた。でも、後ろは離れない。チクショー!
 5周目。辻浦選手のアタックがはじまった。息はハァハァで、いよいよレースが始まった!と感じた。このとき辻浦選手と2人になる場面も何度かあった。そんな時に2つ目のシングルトラックで、ミスをしてしまって、シングルトラックのほとんどをランニングでクリアした。辻浦選手とは少し間が空いてしまった。そして、後ろの小笠原選手にも追いつかれてしまった。でも、体力的にまだ余裕があったので、次の急な登りでペースアップをしようと思ったときに、全身が「ピキッ!」と攣ってしまった。いきなりランニングをしたからか・・・・イダイッ・・・・・・。
でも、負けるわけにはいかないから誤魔化しながら、その上りは登った。霧のかかるコース上少し前に先をいく2人が見えた。「やべっ、少しはなれた。」5周目終了。6周目、前に見えているけど追いつけない状態。差は詰まるんだけど、少しのミスでまた差が広がる。を繰り返しながら、「おちつけつ!!!!」と自分に言い聞かす。差は変わらず7周目へ。霧が晴れてきて、前の2人をハッキリ確認することもできた。2人が一緒に走っている。もしかしたら、ペースが落ち着くかも。と今が追いつくチャンスと今まで以上にペースアップ。でも、コース後半でまた2人がバラバラになっていて、ラストラップへ。あ〜〜〜〜〜〜〜〜トップが見えている。ペースアップするが、もちろん前も同じことを考えている。小笠原選手を射程圏内に入れたときにも、またつまらないミスで失速。その差が詰まらないままゴールをしてしまった。結果、辻浦選手とは33秒差、小笠原選手とは21秒差だった。
今回の良くなかった点、良かった点を復習して次回#2仙台に備えたいと思います。
これからも、サポート・応援よろしくお願い致します。

【結果】
・3位
 
 
   Updated:09/05/2007  一番上が最新情報
   ■2007 韓国ヒルクライムレース 
 
   8/26(日)、韓国 江陵(カンヌン)で『2007 韓国ヒルクライムレース』が開催された。
=以下、山本選手のレポート=
8/26(日)、韓国 江陵(カンヌン)で『2007 韓国ヒルクライムレース』が開催され優勝することが出来ました!!
久々の国外遠征となった今回のレース。レース10日前くらいにいきなり遠征の連絡があり、あわただしく準備を進めた。場所は韓国の江陵(カンヌン)。韓国半島の左側はソウルで、その反対側が今回のレース会場となった。レース会場のメインとなった江陵は、海あり、山あり、湖ありと、観光で栄えた街で、活気を感じることができた。年間観光旅行者は2,000万人。ソウルより4〜5時間で移動することができた。 今回の遠征は、韓国でMTBレース活動をしている方々の配慮により、とてもスムーズ且つ、内容の濃い遠征となった。日本からの招待選手は2007年MTBチャンピオンの竹谷選手と僕の2人であった。 今回のレースは、韓国では珍しいヒルクライムレース。(韓国ではヒルクライムレースは年間2度ほどしかないようだ。)クラスは、MTBクラス、ロードクラス、小径車クラスと分かれていて、僕たちはMTBクラスに出場した。コースは、フルオンロードで18kmの道のりであった。初めの4kmほどはほぼ平坦で、相当スピードが出ることが想像された。車線は3車線。日本でこれほどダイナミックに道路を閉鎖するレースはないのではなかろうか。試走はレース前日に、竹谷選手と1度登った。斜度はそれほどの角度ではなく7〜9%といった感じ。ギアもフロントはアウターですべてこなせる位のコースだった。
今回は、このレースのためにキャノンデールより、最新のフルカーボンバイクを用意していただいた。名前は「タウリン」。重量は軽々と10kgを切るもので、踏み出しの軽さは世界一と言っても過言ではない、最高のバイクであった。フルカーボン&リジットのバイクは、フロントサスペンションをロックしてしまえば、あたかもロードバイクに乗っているかのような錯覚に陥るほど、スムーズな走りを可能にしてくれる。キャノンデールのロードバイクのテクノロジーをそのまま、MTBに応用したのだから、乗り味が似て当然のように感じる。今回のように、MTBのクラスで、オンロードヒルクライムと限定すると、肩を並べる他のバイクがないように感じる。それくらい完成度の高い、バイクである。
そして、もう1つ。このレースのために秘策パーツをチョイスしていた。それは、世界最軽量MTBタイヤである。MAXXISより発売されている「MAXXLITE310」というタイヤである。その名の通り、重量は1本310g。驚くほどに軽く、タイヤ重量の軽さが、そのまま走りの軽さへと反映されている。韓国でも多くの選手が使っていたことからも、今回のレースにはBESTチョイスなタイヤと言えるだろう。
あと、他にも軽量パーツ満載で今回のレースに臨んだ。ペダルはクランクブラザーズの「egg beater 2ti」。1ペアで200gを切り、それでいて確実に力を伝えられるこちらのペダルは、今回の大きな味方となった。そして、タイヤのチューブもMAXXIS 「FLYWEIGHT MTB」を使用した。こちらは、1本80g台で、踏み出しの軽さに貢献してくれた。
レース当日、早めに会場入りし、準備を進めた。韓国のMTB事情は日本とほとんど変わらず、使用しているパーツ、乗っているブランドなど、どれも日本でお馴染みのものがほとんどだった。女性から年配の方まで、年齢性別関係なく多くの参加者がいてお祭りムード満載のイベントに感じた。メイン会場となったのは、江陵市役所の広場で、そこからパレード走行をし、スタート地点まで向った。僕と竹谷選手は大集団(1700名)の先頭を引っ張った。スタート地点に到着し、後ろを確認してみると、大行列ができていて壮大な景色が広がっていた。圧巻だった。今回、サングラスは「SUPERNOVA」を使用し、レンズは「LSTトレイルS」を使い、強い日差しを遮り、集中力をキープさせてくれた。
少し時間をおいてスタートとなった。スタートと同時に韓国選手がフルアタックで、ペースを上げていく。僕もそれに応戦し、先頭交代していく。コース序盤(約4km)は平坦基調のため、ロードレースさながらのペースで走っていく。ギアもアウタートップが軽く回りきるくらいのスピードだった。何度かペースが落ち着くと、僕と竹谷選手2人交互にアタックをし、集団を活性化すべく積極的に動いた。そして、少し登り始めたところで僕が単独アタックをし、集団に50mくらいの差をつけることに成功した。後ろからは竹谷選手が「いけ〜〜〜〜〜!!!!!!!!」の声。十分な距離がつくまでほぼ全開で踏んでいった。すると、韓国代表の選手が1人で追いついてきて、登り始め序盤を2人で登っていった。先頭はほとんど僕で、先頭交代の合図をしてもなかなか、前を引いてくれなかった。でも、先頭固定も嫌だったので、少し走るラインをずらしながら、登っていった。そうこうしているうちに、ペースの上がらない僕ともう1人。後ろからは数名の選手が追ってきていた。明らかに後ろの方がペースが速く、追いつかれることがわかったので、追いつかれる瞬間を待った。そして、1人が追いついてきた瞬間にカウンターアタックでさらにペースを上げていった。思いっきりアタックした。すると、それに反応したのは、先程とは違う韓国選手。小柄で細く、明らかに軽々登っている。この選手は先頭交代に積極的でリズム良く登っていく事ができた。登っている最中、様々なことを観察した。一緒に走る選手がだんだんペースダウンしている事。斜度が急になると、極端にスピードが落ちる事。緩斜面でペースを上げると、息が乱れる事などなど・・・・・。 だんだん、自分が優勝するイメージが湧いてきた。残り5kmくらいのポイントだろうか、細かくカーブが続き、コーナーのイン側が急になっているところを使って、思いっきりアタックした。MTBだけど、ロードのダンシングのように。回転数を上げ、ただ後ろの選手を引き離す事だけに集中した。すると、すぐに差を広げる事ができた。あとは、「この差を保ちます作戦」に変更。残りの距離を考えると、この作戦がBESTだと思った。コーナーの度に後ろを確認し、自分のペースでレースを展開していく事ができた。そして、ラスト2kmのポイントで、さらにペダルに力を込め、ペースアップをしていった。どんどん、離れていき見えなくなった。あとは、最後まで全開で行くことを心に、前だけを見て走った。久々の1位の感覚。これを脳ミソにインプットすべく、噛みしめながら走った。「これだ!この積極性だ!!」そう思いながら、最後の直線を走った。そして、ゴール。時間44分33秒。コースレコードを更新した。
今回の良い感触を保ちながら、残り1戦となったJシリーズに望みたいと思います。もちろん、目指すは優勝。何が何でも勝ちたいです。それまで、残り1ヵ月半。全力でがんばります!!!!!!
今回の遠征を支えてくれた、すべての方に感謝します。
これからも、応援&サポートお願い致します。
   
 
   Updated:08/03/2007  一番上が最新情報
   ■2007 JCF MTBジャパンシリーズ第5戦
白馬さのさかインターナショナル・クロスカントリー
 
   7/29(日)、長野県のさのさかスキー場で『ジャパンシリーズ#5 白馬さのさかインターナショナル』が開催され、6位でフィニッシュ。
全日本が終わり、連戦となったJシリーズ5戦目。場所は長野県白馬さのさかスキー場。今年から、UCIポイント(国際ポイント)が加算されるレースとなり、いつになく盛り上がったレースとなった。コースは、日本屈指のヒルクライムコースであり、スタート100mで1km強を直登する個性あふれるコースとなっている。その長い登り坂は「PARADAISE UPHILL」と名づけられ、走る本人は全くパラダイスではないが、上りがあまりにもキツく違った意味でパラダイスの世界(天国)に突入できる、素晴らしいコースである。>>>続きはコチラ
   
 
   Updated:07/24/2007  一番上が最新情報
   ■2007年全日本マウンテンバイク選手権大会
 
   7/22(日)、秋田県田沢湖で『2007年全日本マウンテンバイク選手権大会』が開催された。
約1年半ぶりの表彰台。久々に満足のいくレースをすることができた。去年の開幕戦で2位になって以来、表彰台に絡む走りができなくなっていた。レースを走るたびに悔しい思いをし、笑顔で会場を跡にすることができなかった。それでも、回りのスタッフは明るく振舞ってくれた。それだけが救いだった。
レース当日。様々な事があった1ヶ月だったけど、やれることはすべてやった1ヶ月。レースを走るのが楽しみで仕方がなかった。スタート位置は、1列目の真ん中。最高なスタート位置であった。「勝つために走る!」そう決めてスタートラインに並んだ。すべての集中力をスタートにかけた。そして、予定時刻に「バンッ!!!!!」。レースが始まった。大きな深呼吸とともにペダルに力を込めた。「ウニョ〜〜〜!!!!!」と加速していった。はじめの登り坂でも、落ち着いて走ることができた。回りをしっかり見渡せたし、集中して走ることができていた。「このままいけば、必ずチャンスは来る!」このように考えられる余裕ができてきた。コース脇では、弟が様々なポイントに移動して応援してくれた。「苦しいのは当たり前!皆同じだ〜〜〜〜!!!!」と。応援されるたびに「元気100倍!!!!!」な感じになった。ゴールまでの距離が近づくにつれて、自分自身がワクワクしていくのがわかった。コース脇では、知り合いが「ワァァァ〜〜〜!」と喜んでいてくれた。僕も自然と笑顔が出てきた。そして、ゴール。久々に笑顔でゴールすることができた。うれしかった。出し切った。安心した。それがゴール後の思いである。優勝はできなかった。レース中、優勝をあきらめたわけではなく、自分の走りに徹した。最終的に5分の差がついたが、これがチャンピオンとの差だと受け止めたいと思う。「2位で喜ぶんだぁ〜」と思うかもしれない。しかし、僕自身、心の底から喜べるので、人になんと言われようが構わない。「うれしい。」その気持ちに嘘はない。ずっと、表彰台に立てなくて、立ちたくて、頑張ってきたから。そして、満足いく走りができなかったから。この2位という成績は「うれしい。」やっと、走れる身体を手に入れた今。やはり「欲」が出てくる。それは「優勝」という最高の喜び。簡単ではないから、頑張れるんだよね。同じ環境でも、「限られた環境」と見るか、「恵まれた環境」と見るかは、その人次第だと思う。僕は、最高に恵まれた環境にあると思うので、全力でこれからも頑張っていきたい。そして、言い訳だけはしたくない。「うれしい。」時は、素直に喜びたい。カッコつけたってカッコ悪いもね。今回の2位は、本当にうれしいです。そんな2007年全日本MTB選手権大会だった。
【結果】
・2位
   
 
   Updated:06/08/2007  一番上が最新情報
   ■ ジャパン・シリーズ XCO#4  
   6/3(日)、長野県諏訪郡富士見町の富士見パノラマスキー場特設コースで『ジャパン・シリーズ XCO#4』が開催された。結果は、自分の納得いくものにならなかった。
今回は全くレースができなかったし、誰かと争ったわけでもない。自滅のレースとなった。
「そろそろ頼むよ!」などの激励を頂き、「もちろんです!」と応えながらスタートを待った。焦っているわけではないが、自分の中でも「スカッ!」としたレースをしいたい一心で、これまでの日々を過ごしてきた。
ランキング4番の僕は、好ポジションでのスタート。走りはじめてすぐ明らかにいつもの体調でないことがわかった。気持ちで負けたくないから、無理やり踏む。だけど、体の復活が遅くて、どんどん体はきつくなる。きついから体の軸がずれ始める。そして、体の弱い部分が傷み始めた。1つの登りごとに体の痛みは増していった。
レースの展開は全く記憶できていない、今レース。何度も止まりそうになったが、レースをやめる理由が僕にはないので、最後まで走り続けた。結果は17位。「かっこ悪い自分」を受け止め、「多くの意見」を吸収し、「素直に」、そして「前向きに」取り組んでいきます。
【結果】
・17位
   
 
   Updated:06/01/2007  一番上が最新情報
   ■ ジャパン・シリーズ XCO#3  
   5/27(日)、宮城県仙台市の泉ヶ岳スキー場特設コースで『ジャパン・シリーズ XCO#3』が開催された。
自分の中で納得いく走りを目指して今回のレースに臨んだ。もし納得できればレース後、「牛タン」プラス「ずんだ餅」でこの遠征を〆てやろうと目論んでいた。
今までの2戦は、スタートで出遅れ、無駄に足を使っていたので、それをカバーするためにスタートの練習を何度も重ね、今回のスタートラインに立った。嫌な不安感・緊張感はなく、スタートに集中する事ができた。「バンッ!!!」 レースが始まった。クランクブラザーズのペダルにも「パチッ!」と一発ではまり、一気に加速。しかし、ペダルを踏み込んだ瞬間チェーンが絡まってしまう。30位くらいだろうか。まだまだまだまだぁ〜!!!!と、ペダルを踏み直す。去年までは、パワー不足でアウターでは行けなかったのだが、今年はモリモリいけた。自分が進化いることを知った時、物凄く楽しくなった。少しでも、順位を上げようと前を追ったが、追いつくことなく6位でゴールとなった。
今回もそうだが、トップ集団で走れない事で、「つまらない」走りをしてしまったと思っている。いつも、「トップ集団でレースを展開して、最終周回で勝負を決めるようなレースをしたい!」と思いながら、練習しているのに、レースになると、そこで走れないというのは、気持ちの弱さか?と思う。いつも考えながら、練習をやっているが、僕より順位を上でゴールする選手は、もっと上を考えて練習しているのだろう。いや、絶対やっている。足が足りないのではなく、頭が足りないのであろう。頭が足りていないのだから、足が足りるわけがないと思った。そして、「心」。「心」なくして、自分の体は動かないのだから、これから「心」をどうにかしなければいけないと思う。いつも同じ走りじゃ、周りはもちろん、自分が納得いかないから、もっと、もっと考えていきたいと思う。「微妙な心」じゃ、「微妙な走り」になっちゃうものね。「イケてる心」を手に入れられるような練習をしていきます。練習でできないことは、レースでできないから、まずは練習第1で取り組みます。
もちろん、レース後の「牛タン」プラス「ずんだ餅」はお預け。
今回は特に熱い応援が多く、物凄い力となりました。毎周回違うポイントで、気合いを入れてくれる応援や、コースラインをはみ出して応援してくれる応援、1番キツイところで、適切なアドバイスをくれる応援などなど。本当に力になりました。ありがとうございました。
【結果】
・6位
   
 
   Updated:05/18/2007  一番上が最新情報
   ■ ジャパン・シリーズ XCO#2  
   5/6(日)、ジャパン・シリーズ XCO #2が滋賀県島市・函館山スキー場特設コースにて開催された。
晴れていれば「日本屈指のスピードコース」であるが、あいにくの雨。予定より20分遅れのスタート。
「最後までBESTを!」とスタート1分前にスタッフとハイタッチをしスタートの号砲を待った。「バンッ!!!!!!」と一斉に選手が走りだす。1周目を4位で回った。しかし、この頃から腰に違和感を感じ、これ以上のペースアップは出来ないと感じ始めた。でも、レース序盤、まだ始まったばかりのレースをあきらめるわけにいかず、腰の使うポジションをずらしながら、走り続けた。正直辛かった。「もってくれ僕の腰!」そんな思いで後半戦に突入。あきらめているわけではないが、明らかにスピードがダウンしていた。雨の中にも関わらず、横断幕を持って応援してくれる応援団や、ダメになりそうな僕に声を一生懸命にかけてくれるスタッフの顔を見たとき、「とにかく最後までいこう!!!」と思った。それで、4・5周目は踏ん張った。そして6周目。また1人に抜かれて、これだけは抜かれちゃダメ!と踏ん張ったが、そのまま8位でゴール。
今回、腰が痛み出した原因はわかっている。この痛みを克服した時、僕は勝てると信じている。体の軸がしっかり決まり、走りに集中でき、レースを楽しんだ時、僕は勝つ。このイメージを、次のレースで出せたら良いと思う。『僕は日本の中では遅くもないし、速くもない。』僕は速くなって世界で走りたいから頑張る!!!!!
雨の中、完璧なサポートで僕を支えてくれたスタッフに感謝します。そして、雨の中大きな声援を送ってくれた応援団の方々に感謝します。遠くからたくさんのメールで僕に力をくれたすべての方に感謝します。これからもがんばります。応援よろしくお願い致します。
    

自転車散歩道    メンテナンス  サポート選手情報   JBA   ライトウェイの広場 
(C) 2006 RITEWAY PRODUCTS JAPAN . All Rights Reserved.