Updated:2008/10/27
10月26日、黒部/富山で『北陸シクロクロスシリーズ#2 』が開催された =以下、小笠原選手のレポート= 前回(10月5日)に行われたクロスで優勝したものの昇格基準の人数を満たして いなかった為に カテゴリー1に昇格が許されず今回もまたまたカテゴリー2での参加となった。 黒部のコースは砂が名物、 防風林の隙間を縫う連続のコーナー、乗れるか乗れないかで大差が付く砂浜、砂利のストレートの折り返しとクロスの要素が詰まった非常に出来の良いレイアウト。どんよりいあた空に空っ風で少々寒いなか定刻の 11時にスタート。アップがてら中盤まで集団の中でノンビリ行こうと最後列からスタートし、コーナー毎にインを付いて徐々にポジションアップ。20分が過ぎて残り半分。そろそろ足が回り始めたので先頭までの20秒を半周で詰めて追い付いた。 そのままのペースで残りも走ろうと思ってた所で砂が目にバッチリと混入・・! イタタタタっとペースダウン、砂取りに半周ほどを費やしているうちに先頭は25秒の先行、残りは2周。 再度ペースアップして半周で追い付いてそのまま追い抜き最後までペースを維持して2位に1分差を付けて フィニッシュ!優勝。今回は昇格基準を満たしているようで次戦からはカテゴリー1。 しかし全日本選手権の申し込み期限の時点ではカテゴリー2だったために参加できません(涙実業団ロードではマウンテンバイクやシクロクロスでナショナルチームに入っている選手は 前年に出場していなくともBR1で走れる実力アリと判断されBR1で走れる配慮がありヤキモキする事は無いのですが、 シクロクロスも実力に見合ったクラスで走れるように何かしらの対策を講じないと全体のレベルアップが れていくように感じられました。 【結果】優勝
Updated:2008/10/21
10月19日、瀬女高原/石川で『ジャパンシリーズ最終戦 瀬女』が開催された =以下、小笠原選手のレポート= 泣いても笑っても怒ってもシリーズ最終戦。 シリーズ戦としては2ヶ月以上もスパンがあり、生粋のマウンテンバイク走りがちゃんと出来るだろうか!?と少々の違和感を持ちながらの石川県は瀬女高原へ会場入り。コースは変わってはいないが下草が生えている箇所が多く、昨年までは土で硬かった所が草で重くなっていた、全体的に登りは短いがペダルを踏んでいる時間が長く、細かい切り返しも多いので一気にスピードを乗せて維持をするという所謂「踏み踏み」と形容されるレイアウトで、下りは階段状に木の根と石が組み合わさっており物凄い振動でヘッドバッキングが否めなく、身体全体がシェイクされる感じだ。6キロを7周のレース。秋の気配は何処?ギンギンな日差しが舞込む瀬女。久しぶりの夏の日差しに心は浮かれるが補給を含めた対策に気を使った。 周りのライダーに近況を窺うと、惰性なライダー、やる気満々なライダーに分かれている、僕はもちろん後者である。パフォーマンスは最高とはいかないもののシリーズ最後、気持ち良く終わりたい。 14時の定刻にスタート。一番長い登りで今日のツヨキモノ、ヨワキモノへと篩いにかけられるが、今日の僕はどっちつかず、宙ぶらりんの状態で登りを終えてシングルトラックへ。 順位は6〜8番位だろうか、スピードに乗らない感覚があり現にスピードが出なくて先頭から少し離れている、呼吸、筋肉共に状態は悪くなく余裕があるが現時点のスピードに更に上乗せしてスピードを出して先頭を追うとどうにもギクシャクしてしまい上手く進まない。そんな中2周目へとコマを進めるが反応の悪さに焦りというか苛立ちも起こってきてきてしまいペースダウンしてきた時に軽いメカトラ発生、ごまかして何とかなったものの後続がどんどん追い上げてきて抜かれだした。「どげんかせんといかん」と思ったのかどうかは覚えていないが、現状を打破しないといけない、一旦バイクを降りてシューズのバンドを締め直し、ストレッチをして深呼吸をして再出発、観客に愛想を振りまきながら1周を消化。中盤になりスピードの乗りに変化が現れてバイクがススっと進む感覚が来た。攻撃開始。 前に見えるライダーは全部抜く、とペースアップ。全く見えなくなっていた4〜5位の2人が視界に入り射程距離、残りは1周なのでいけるだろうと思っていたが実際は自身の身体もイッパイイッパイ・・。足が攣りまくっていたんです、まだまだ踏めるのに硬直してしまう筋肉、ストライキには強硬な弾圧よりも お互いが歩み寄る交渉が必要ってことでペースを落とし水をかけ補給をしっかりと摂った。目の前にライダーがいるのに追い付けない追い抜けないジレンマを抱えながら登る坂ではピキっと攣って押して歩いてしまう情けなさ。来年への課題「攣らせない」を考えながら残りの数百メートルを走りきり6位でフィニッシュ。気持ち良く終わる事は出来なかったが、シーズン通して怪我や体調不良といったものが無く走りきれた。 多くの方に支えられて僕はプロとして走る事が出来ております、成績や話題で御返しするのにはもう少し頑張らないといけません。マウンテンバイクレースは終わりましたが、このままシクロクロスシーズンに入ります、変わらぬ応援宜しくお願いいたします。 【結果】6位
Updated:2008/08/05
7/27(日)、Kids Summer Campが開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 7月27日の夕方より始まったキッズサマーキャンプ!全国小中学生マウンテンバイク大会を目指して1週間の泊り込み合宿。小学1年から6年までの30人が各地から集まり、親元を離れての1週間、現役のプロライダーを講師に迎え基礎からレッスン。そして親元を離れ子供達だけで過ごす1週間はMTBのテクニックだけではなく社会性、人間性を学ぶ場でもあり画期的なキャンプ!夜に蛍鑑賞会、芋掘り体験、湖遊び、白馬ジャンプ台見学、姫川源流観察とMTBに乗る以外にも内容は盛りだくさんで、まさにサマーキャンプ。今回僕はプロライダー&公認インストラクターという両面での活動となりました、挨拶から始まり集合や整列など声を張り上げて動き回り、泣いて動かなくなってしまった子には傍にいて話しかけながらコッソリとお菓子を渡してご機嫌とり。プロライダーというより引率の先生的な動きでインストラクター試験で学んだ事が活き、将来のトップライダーになるであろう子供達を教えました。そして8月2日には全国小中学生マウンテンバイク大会に参加する子供達が全国から集まりそこでもトレーニングキャンプを開催!100名ほど集まったので講師が足りず多勢に無勢・・。なんとかやり切った後はウェルカムパーティで300名ほどの参加者が集まり抽選会やサイン会で17時に終了。自転車の基本、基礎、そして危険回避といったテクニックを学ぶにはロードよりもMTBで学んだ方が上達も速く応用力も付くので今回のように子供や初心者にはMTBから入門する事を勧めたい。さらに8月3日は東京のアートスポーツから社長率いる15名のMTBライダーが集まり松本のトレイルを堪能。都会では走れないトレイルというより獣道のような道を行き、簡単なレッスンを交えて、最後は名物の蕎麦を食して終了でした。残念だったのは全国小中学生マウンテンバイク大会で自転車メーカーの出展などが殆ど無く、底辺の拡大、より一層の普及、安定に繋がるこの大会を来年は是非応援していただきたいです!
7/27(日)、長野県さのさかスキー場で『ジャパンシリーズ#5』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 全日本選手権から僅か5日間のスパンで行われたジャパンシリーズ#5。 激暑の全日本からどれだけ回復できたかが勝負の鍵か!?僕はひたすら連日のプール通いでクールダウンとスイム練習、そして真っ黒に全身日焼け。試走では非常に良い感触を感じレースに期待が持てた。さのさかのコースは今年最後との事、十数年も続いてきたコースに幕が降りることは寂しいこと、1周5.4キロのコースはゲレンデの直登とシングルトラックを一気に下るダウンヒルが名物! 曇った中に湿った空気が流れ出した14時、6周のレースが始まった。ゲレンデを一斉に上り出す、斜度がきつく滑りやすい部分もあるので気が抜けない、下りに入ると呼吸を整え次の上りに備えて冷静に回りの選手の調子を窺う、3つ目の上りで今日の足色が大体読めた、3〜4人が勝負に絡むだろうと。 1周目を4位で通過、1人が抜けでしているがまだ序盤なので焦らなくてもいい、淡々と上って下りもミスしないように攻めていたら1人抜け出していた選手がパンクで後退、トップで3周目に突入!3周目の中盤に意味不明に自分にプレッシャーをかけたのか勝てる日だと考え過ぎたのか急に心が折れ始めてしまった・・。ズル・・ズル・・とペースが落ちだして先頭を譲ってしまいしかもジワジワと離されてしまった。非常に悪いパターンに突入、身体はビンビンに動く、しかし心が付いていかない、ただただ耐えるだけの走りで4周目には3位に後退。付いて行って勝機を見出すどころか、ここでもすぐに切れてしまい単独3位で5周目へ。 パワージェルを補給しながら血糖が上がってくるのを待つ間に更に1人に抜かれて4位・・焦りに焦っていたので気分転換しようと応援してくれる方々の声援に答えながら走ると自然とペース維持が可能になって最終周へ。 ラップタイムを上げて走りきり雷鳴が響き渡る中、4位でゴール。今回は辛いレースから逃げてしまった心の弱さがモロに出てしまった。序盤の集中力と勝ちへの執念が途切れてしまった事が原因だろう、フィジカル面は出来上がっていたのでよりいっそうの精神修行が必要だ。 滝に打たれ瞑想し、欲を捨てて座禅、断食を経ればきっと強靭な精神力が!?シリーズ戦も残すは最終戦のみ、10月中盤と2ヶ月以上のスパンがある。8月にはエクステラ全日本選手権、トライアスロンと重要なレースが控えているのでこの体調を維持していきたい。
【結果】4位
7/21(月・祝)、秋田県田沢湖高原で『MTB世界選手権大会』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 前回のジャパンシリーズより1ヵ月半近くのブランク後の全日本選手権。梅雨明け宣言と共に気温と湿度が上昇し高原の涼しさとはドコ吹く風?世界選手権、トライアスロンと気が抜けないレースがあったために突っ込んだ練習は出来ていなかったものの、日の試走では好感触!バイクが進む感覚が、路面の凹凸が一挙手一投足に分かった。コースは昨年の逆周り、細かいテクニックを駆使しなければスピードの変化が出来てしまい踏み返しを多用してしまい惰性で登り切れる坂をペダリングしないといけなくなってしまう。こういったテクニックと言う名の温存走りは大の得意、難しいと口を揃える様に聞いたこのコースもイージーに捉えられた。6キロを6周。13時30分スタートとわざわざ一番暑い時間に持ってくる、選手もブーイング気味。ピーカンのお日様が真上に位置し、影が極端に短い中スタートラインに並ぶ、思ったほど暑さを感じない、体力が溢れている状態を再度確認できた。定刻にスタート。5番手でロングクライムを終えてシングルトラックに突入、半周を終えて後続は見えなくなっていた。今日はこの5人での勝負、こう確信して1周目を消化。 2周目には幸平選手が抜け出しリードを保つ、一気に開いた40秒ほどから開いていかないのでパックで追えば中盤以降でも追いつけそうだ。3周目に入り中盤の登りで前を走っていた竹谷選手が力無く横にパタッと倒れてしまった。受身も取らずに倒れたので痙攣か何かとその時は思ったが、後に知ったのは熱中症で救急搬送されたようでベテランの選手でさえ一歩間違えば倒れてしまうようなコンディション。4周目のロングクライムで前を走る2人が近付いてくるのが分かりこのままのペースで走れば1周半で追い付けると考えていたら後ろから千田選手がペースアップして追い付いてきた、お互いにイーブンペースで行こうと下りに入った。今までと同じラインをトレース、次の瞬間、クランクが強制停止、マズイと思って脱力したがすでに遅し、チェーンが細い枝を噛み込み枝は粉砕。下り切ってからペダリングするとガッシャンガッシャンと・・・。 エンドが曲がったかと思いバイクを降りてエンドを見るが真っ直ぐのまま、クランクを1周回してチェーンを見ると1コマが真横に近いくらいに捩れている・・・森の中に響き渡る絶叫。あまりにも捩れが酷いのでメカニックの居るゾーンまでこのままで行くことを選択し半周ほどをインナーローに近いギアで進むしかなかった。メカニックんも手によって迅速に何とか走れる状態にまで復元していただいた。歩くようなスピード&復元時間の間に数人に抜かれて走り出したのは8番手。完全に直りきっていないのでトルクはかけられず優しくペダルを回すのみなので追い上げる事が難しく維持が精一杯、前に見える選手に下りで追い付き登りで離されるの繰り返し。 そして最終周、トルクをかけてもチェーンが滑らないギアを見つける事が出来て若干のペースアップ、1人を抜いてもっと前に行けると思った所でフィニッシュとなってしまった。 状況を冷静に判断しても運が無かったな〜と。日頃の行いが悪いので天罰が降ったのだと考えると合点がいく。梅雨明けの青空と同じようなスカっとしたブルーなら大歓迎だが、凹んでのブルーは悲しいだけ。残りは2戦、何事も無くベストで走りきりたい。
【結果】8位
6/22(日)、ヴァル・ディ・ソール/イタリアで『MTB世界選手権大会』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 2年ぶり4度目の世界選手権。 ?世界でどこまで行けるか?という純粋な戦闘意識と日本代表として走るナショナリズム、 イタリアの食文化と自転車の本場という触れたいものだらけ。 ?現地では開催日に近付くにつれ街全体の高揚感が高まっていく、試走では世界のトップライダーの後ろに付いて走り、純粋に「すげ〜」の連発・・一緒の舞台で走るはずなのに歴然とした差に驚く。単純なペダリングパワーの差に圧倒された、2リッターと5リッターの排気量差というところか、筋肉量が多くペダリングも綺麗ではない、しかし大きい身体をパワーで引っ張っていく。飲まれてはいかん・・と思いつつ真似を少々、あいにく日本人としてはゴツイ体型なので同じ手段をとりやすい。日が経つにつれ身体の反応も良くなり1周7キロのコースが短く緩く感じ始め、内心ワクワクしてレース日を待った。 走って食って寝るというアスリートのなのかグータラなのか境が不明になってきた頃、ようやくレース! コースは日本では「危険」とされ迂回させるような岩がボッコボコで斜度がキツイ下りと スキルよりもパワーで引っ張る登りで構成され、踏み踏みで心身共にヘロヘロになった状態でヘッドバッキングされる下りを落ちるという泣き所満載レイアウト。ゼッケンは114番、後ろは128番まで。ほぼ最後列に並びスタートを待つ、元チームメートのイギリス人、リアム・キレーンが横にいる、国別リレーでトップタイムだったリアムが横にいるのはUCIポイントを持っていない為でアメリカのバリー・ウィックなども同じ列。物凄い観客、鳴り物がうるさいくらい。ライブ中継のヘリが頭上をパタパタ。この場所に立てる事に感謝しつつ始まるレースをどう楽しもうかとウキウキ!スタート1分前、ラウンドガールのようにベッピンさんがボードを掲げる、ベッピンだと認識出来るから冷静なんだろう。そしてホイッスルでスタート!前が空いて走り出すまで5秒程度、フル加速でコースに出て行くと目の前で「ガッシャーン!」と何台ももつれ合っている。「あっ」と言う間に僕ももつれ合う。さっさとバイクを引きずりはがし前を追いすぐさま追い付いたがハンドルは曲がってディレイラーエンドが曲がったようで変速不良発生・・ガシャガシャと定まらない変速だが使えるギアの位置でスタート後の混乱が落ち着くまでそのままで走った。 ?途中でバイクを降りてエンドの曲がった方向を見て曲げ直す、登りで前には日本勢が10秒間隔で4人がいる、まだ1周目これから上げていけばいいとペダルに力を込めるとガシャガシャっとクセの付いてしまったエンドが曲がる。3度目に降りて直した時についに「ポキッ」っと根元から折れてしまった。 放心。 抜いていくライダーが「アーユーオーケー?」と声をかけてくれるが大丈夫なわけねーだろと。テクニカルアシスタント(バイク交換)の場所まで押すしかない。しばらくすると最後尾のバイクがやってきた、とにかく押して走るしかなく残りの2、5キロを走った。下りでは宙ぶらりんのディレイラーが暴れたのでステーにチェーンごと巻きつけた。
?やっとの思いでスタッフのいる場所までたどり着きエンドの交換作業に入る、エンド交換はOKだったもののアウターワイヤーがバラバラに弾けてしまっていて交換作業には5分はかかる、現時点でトップからの遅れが6分ほど、このバイクの状態を見て最後尾バイクからこれは無理だという判断を下されDNF。 力を発揮する間も無く終わってしまった。 ここまで応援してくれた皆様に申し訳ない気持ちで一杯です。
日本でも世界でもトラブルを避け最後まで出し切るって事は同じ事、違いといえばプッシュの仕方がハンパない、「お先にどうぞ」的な精神では服を引っ張られヒジで弾かれる、絶対に譲らない我が侭な走りが必要だが我が侭な走りの中にもそれ相応のセオリーがあり間違えればトラブルの種になる。
?今回日本勢は全員タイムアウト(エリート) 日本のレベルは上がっていると確信は持てるものの更に世界は速くなって遠い。 レース後のミーティングでは個人での更なるレベルアップは限界に達していると一致、組織的な体制が出来上がらない限り「完走が目標」からの脱却は難しそう。
日本勢のレベルアップに皆様の力添えをお願いいたします。
?今回の世界選手権出場において皆様の多大なる御人力、お力添え本当にありがとうございました。
【結果】DNF
6/1(日)、長野県富士見パノラマスキー場で『ジャパンシリーズ#4 富士見パノラマ』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 先週の八幡浜での不甲斐ない結果の鬱憤を晴らすべく珍しく追い込んだ練習をし、気力の充実と体力の強化をして挑んだ富士見パノラマ。1周4キロのコースはシングルトラック率が高く、3本の登りで構成、体感的に登り85%、下り15%の比率で相変わらずの激坂っぷりは圧巻!ゲレンデの直登は蚊が止まってしまう程の速度しか出ない。時速5キロにも満たないか!?そんな根性試しというか我慢強さが試されるレイアウトを8周。前日の雨で所々滑りやすくなっていたが、想定内って事でスタートラインに。 UCIランキング(国際)のお陰で相変わらず2列目に並ぶ。スタート後は7〜8番手で1本目の登りを終え下りだすが呼吸が落ち着かない、脳に酸素が届かないせいか腕も足も固くなりスピードも遅く些細なミスが出ている。先頭もすぐ前なので焦らず2本目の登りでジワジワっと上げていこうとしたが呼吸が苦しく上げられず3人のパックに留まって2本目の登りを終えた。直登のある3本目ですでに足はパンパン・・踏んでもパワーが感じられない。マズイ・・非常にマズイ状態に少々テンパリながら2周目へ。ポジション、ペダリングを変えながら解決策を見出そうと足掻いた2周目と3周目。4周目に早くもタレ気味にポジションを下げてしまい怒られている様な声援を受けるが現状で最大限の走りはしている、やっと呼吸は落ち着き平静を装っているような表情で走っていたが相変わらず足はパンパン。 6周目に入ってピクピクと足が攣り始めてきた、フィードで足に水をかけ冷やし症状の緩和に努めポジションを下げないようにペースを維持する。12〜14位争いから脱却しようと若干のペースアップ、8位までアップし7周目に突入。痙攣が本格的に襲ってきて大腿直筋、腸腰筋、ハムストが順番にローテーションで攣り出し泣きそうになりながらもペースは落とさない。前には2人、後ろにも2人、行くも辛く抜かれても辛い。この追い込めないペースで走っていてここまで酷く攣ってしまうとはオーバートレーニングであったと推測されるから珍しく追い込んだ練習が裏目に出ていたか!?いやいや世界選に向けた練習でもあるから今日は我慢だと言い聞かす。 が、ラスト周回に入る手前の僅かな登りでダンシングをした瞬間に足にイナズマが走った、動かす事が出来なくなりその場に座り込み大腿直筋をゆっくり伸ばす、そしてイナズマが去った事を確認しサドルに跨って走り出しクランクを2回転、再度イナズマが走り座り込んだ・・。 その隙に2人に抜かれてしまった、足を叩き痛みの衝撃で誤魔化して走り出すと無常にもタイムアウトの表示が。あと10秒早く行けば最終周に入りゴールは出来た。 10位。悲しすぎる結果に鬱憤もさらにつのり、どうやって自分自身に仮を返そうかと画策。 富士見をもって前半戦が終了した、只今のランキングは3位。次の公式戦は全日本選手権、1ヶ月半の猶予の中で更なる高みを目指したい。
5/25(日)、愛媛県八幡浜スポーツパークで『ジャパンシリーズ#3 八幡浜』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 2年連続で入賞した八幡浜、縁起のよさそうな予感を胸に一路、愛媛へ。 土曜の夕方から雨、結構な降りで夜中まで降り続いた。今までより1キロほど短くなったコースは国内では非常にレベルが高く走る側も見る側も楽しめるレイアウト。 大会当日朝には雨が上がり暑い日差しが射す。会場では八幡浜市民を対象とした催し物が開催され老若男女がごった返している。スタート時刻が近付くにつれスタート地点にぞくぞくと人が増えてきて数百メートル先のアスファルトの登りの上まで人垣になっている、国内では八幡浜でしか見られない光景だろう。 14時、6周のレースがスタート。最初のシングルトラックまで登りのアスファルトで進むから位置取りの為にハイスピードで行く、2列目スタートだったから10番手くらいでシングルへ突入、1列になって下りを終えて滑りやすい登りでスプロケット(リアのギア)に異音が生じる。 さほど心配なさそうな音だったが補給地点の通称桜坂を越えてテクニカルなシングルを抜けてメインの簡易舗装路を登り出すと異音は大きく間隔も短くなった。チェーンによる音だと感じ取り負担をかけぬようにトルクをかけずギアを下げて回転を上げる、先頭の背中はチラッと見える、20秒ほどか、普段通り走れば訳も無く追いつける。 2周目に入り上げられないペースに苛立ちを感じトルクをかけて踏み出すとチェーンジャムが起こり回転を上げるしか方法がなくなった。なんとか前を追おうと踏ん張るがペースを上げられるわけでもなく維持に徹する。3周目、4周目と徐々に気力が落ちだしてしまった。もう追いつけないというネガティブな考えが身体に待ったをかけて見る見るスピードが落ち後続に抜かれだす。抜いていくライダー達に声をかけられる「どうしたの?」と。答える気力も無く暑い日差しだけに身体は反応していた。 5周目にとうとうクランクを回せなくなり登りはバイクを降りて押していくしかなくなった、でもリタイヤをする気はない。走らせてもらえる所まではどんなに遅くとも進んで行く。残り4キロほど、登りと平地は押し、下りは乗る。繰り返しながら進みゴール地点でタイムアウトになった。五輪選考会(予備)という4年に一度の舞台だったが今日という日は 「僕の日」ではなかったんだろうと整理するしかない。 この先にもMTB全日本、世界戦、エクステラ全日本、世界戦が控えている、次なる目標に向かって進みたい。残念な結果となってしまったが大観衆の中を走れ、いつの日かどのレース会場にも今回のように観衆が集まってもらえるように僕自身に何が出来るか考えていきたい。
5/18(日)、宮城県の泉ヶ岳スキー場で『ジャパンシリーズ#2 泉ヶ岳』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 2008年MTBジャパンシリーズが幕を開けた。 開幕戦から1週のスパンをおいての#2泉ヶ岳。開幕戦で足りなかった部分の強化を行いボアップ、疲労として残ってしまうか良い張りが残って走れるか・・これはスタートするまで分からない。ゲレンデの登り、長いシングルトラック、高速の下り基調ジープロード、登りとメリハリがあり総合的な力が試される6キロのコース。 前日の雨の影響は殆ど無く、ドライタイヤで問題なく走れるまでに乾いた当日、6周と短い距離でスタートを切った。フランス帰りとアメリカ帰りの選手が一気にトップスピードでゲレンデを登っていく。5〜6番手で様子を窺いながら走るがどーも身体が重い、、、アレレ。 「気のせいだ」と言い聞かせながら2つめのゲレンデ登りで先頭の3人と少し差が開いていったので追いつこうとギアを上げたが身体が前に行く事を拒んだ。 そのままシングルトラックに突入、前を走る選手が慎重なペースで先頭の3人はどんどん遠ざかっていく。ジープロードの登りで前を追おうにも依然として足が回ってこない。 2周目に入って深呼吸を数回。これが効いたのか足取りが軽くなりスイッチオン! 30秒も離れてしまった先頭2人に追いつくべくギアと回転を上げて追走開始。 コース中盤を過ぎた場所で2人のキャッチに成功、後続は見えなくなった。一気に詰めたが故の負担は相当大きく、体力をほぼ使い切ってしまったような辛さ。 アンカー2人 VS 僕の構図が出来上がり波状攻撃をウケるはめに。交互にペースアップを仕掛けられ千切れてしまった。ここでこのままズルズル後退したらまずいのでジワジワと追い上げて再度追いつく、カウンターアタックをされて山本幸平選手が抜け出す形になり辻浦選手を従えて追うがジワリジワリと差が開いてしまった。 辻浦選手も僕から少しずつ離れていき数十秒のビハインド、先頭とも数十秒。残るは1周。先頭の背中がチラチラと見え隠れするからそんなに離れてはいない、明かに回転数が落ちてタレてしまった僕だが先頭も我慢の走りをしているだろうと思うとひたすらの我慢が必要だ。初恋の甘酸っぱさとは似ても似つかないただの酸っぱさの我慢。 ラスト1.5キロで前後に誰も見えない、「また2位か・・」と自分のミスに注意して走りきりトップと44秒差の2位でフィニッシュ。3位には辻浦選手が入った。 開幕戦に続き2位が2度目、3度目は・・!? 今年は不思議と足が良く回る。これから4連戦とレースが続くので疲労とストレスを上手くリカバーして昨年の不振を払拭できるようこれからのレースもプッシュしていきたい。 【結果】2位
5/5(月・祝)、滋賀の箱館山スキー場で『ジャパンシリーズ#1 箱館山』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 2008年MTBジャパンシリーズが幕を開けた。 GW真っ只中、滋賀県は箱館山スキー場という琵琶湖が一望できる絶景のコースがライダーを迎えてくれた。 昨年とほぼ同じコースレイアウト、1周6キロのハイスピードコースでアップダウンの連続とコブと休み所の無い後半にボディブローのように効いてくるタフで苦手なコース(自分比) 試走段階では可も無く不可も無くといった体調で4日の暑さが気になって早めに宿に戻り休んだ。 5日、8周のレース。 こどもの日ということもあり、まだまだ子供な僕はかしわ餅を食べてからアップ開始。ライバルの好調や海外での好成績などを耳にしているだけあってゼッケンが13番という二桁の僕は胸を借りるくらいの気持ちでスタート地点へ。ヒシヒシと緊張感や気合が回りから伝わってくる中、最後の最後までくだらない話をしていた僕と某選手、スタート30秒前にやっと前を見て走り出す準備。 スタートが切られ上手くペダルがはまり3番手でループへ、後ろからダッシュで2人が抜いていったが気にせずに自分のラインを守って走る、1周が消化されすでに5人程に絞られている。ハイスピードで進む展開にどうにも辛くなって「もっと気楽に行こうよ」と先頭を引くライダーに言ってやろうかと思ったくらい。2周目の後半になると4名になったがチャンプ竹谷さんがトラブルで後退、辻浦、山本(カズ)選手、僕の3人で3周目へ。 そこからは2人に引っ張られるようにハイペースが維持され3人が3人とも自分の得意なパートで引き合い後続をどんどん引き離す。僕は最初っからイッパイX2だったので先頭を引く事があまりできなくて2人に悪いな〜と詫びつつ千切れないように我慢我慢。 中盤 を過ぎてそろそろ仕掛け所を考える、というよりは相手に合わす方法を取る。(というのも自力が無いので他力本願) 辻浦選手のアタックが掛かりカズが少し遅れた、半周ほどかけてジワジワと追いついてきた所で再度辻浦選手のアタックで2人になった、ここからはサイドバイサイド、相手の出方を窺いつつ自分のエゴをいかに通すか。 僕はエゴというよりアゴが出るほどに辛くて辻浦選手に悟られぬよう引っ込める。 残り2周、強烈なアタックをお見舞いされて一気に15秒ほど先行された、行く事が分かっていたにもかかわらず 足は痙攣中でスピードアップが出来なかった。 この15秒差を少しずつ詰めようと身体に負担が少ない下りとコーナーでギリギリを攻めると辻浦選手の背中が近付いてくる、しかし気配を察知すると微妙にペースアップをされまた振り出しの15秒差に。 ラスト1周、これ以上のペースアップは無理だろうとフィードゾーンのある長めの登りでプッシュした、7〜8秒差まで詰めたが追い付くことは出来ずお互いに微妙な距離のまま残りは1、5キロ。ヘロヘロになった身体は言う事を聞かず目の前の辻浦選手を捕らえられない、辻浦選手も離れて行かないので全力なんだろうか。残り500メートル、ゴール地点までは下り基調、ミスが無ければ抜く場所は無い。自分のミスに気を付けて悔しい12秒差の2位でフィニッシュ。 久々の表彰台。この場所に立てたのはスポンサー、ファンの応援あってこそです。昨年から始めたエクステラのスイムとランニングの2種目とどう絡めあって伸ばしていくか、今年はその流れが上手くつかめるようになったからMTBでここまで戻ってこれたのだろうか。 今年も開幕いたしましたが、どうぞ大きなご声援を宜しくお願いいたします。 【結果】2位
4/27(日)、群馬県群馬CSCで『第42回全日本実業団東日本サイクルロードレース』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 年に数回、いや1回か2回ほどしか日程の関係で出場できない実業団ロード。今年も初戦の東日本実業団へエントリー。群馬サイクルスポーツセンターを18周する108キロのレース、心臓破りの坂と呼ばれる登り以外にもアップダウンの連続と複合コーナーで18周もするのだが意外にも飽きはこない。160名ほどのエントリーで実業団レースでは珍しく主要メンバーがほぼ揃っておりハイスピードが予想される、というのも優勝賞金100万円というマネーに目の色を変えている。 小春日和の中スタートし細かなアタックが繰り返されながら1周を消化、アップを兼ねて走った1周の感想は「重い」、3周目に入りやっと足が回りだし心臓破りに入った所で真横で落車発生!バッタバッタと倒れていき僕のリヤディレイラー(変速機)に誰かのホイールが当たってかなり押されたがコケる事無く何とか回避!バイクへのダメージも無く少し離れた前との差を詰めて周回。 その後2周ほど回り心臓破りで何とな〜く先頭の流れが止まったのを察知し慌てて先頭まで上がったら案の定アタックがかかり頂上まで全開で踏んでそのまま下りだしたら9人の逃げが決まった。そこからの1周がホワイトアウトする程にキツク、スピードに関してはローディーに適わないなぁと思いつつもここで直ぐに千切れたらカッコ悪いのでとりあえず我慢。姉妹チームのマトリックスパワータグ/コラテックからも橋川さんと松村が乗っている、ある意味3人いるので心強い、シマノ1人、愛三2人、アンカー2人、マトリックス2人、ラバネロ1人と僕。主要チームとメンバーが揃っていたのでメイン集団との差はどんどん広がっていく、最高で1分45秒ほど、監督の作戦で全く先頭を引かない選手に橋川さんと広瀬さんが怒る、MTB選手の僕が引いているのに後ろで楽しているのはどうかと思ったが、引かないは引かないで辛い事だろうとロードレースの奥深さをシミジミ。順調に逃げ続ける9人だが明かに辛そうな選手と余力のある選手が別れてきたのが残り6周、僕は前者。。高速で先頭を引き後ろに下がり最後尾に付く瞬間や、前走者の微妙なスピードの上下に回すペダリングではなく踏んで対応しているから足はどんどん乳酸まみれになっていくが、ロードに向けた練習をしていないのでこれはしょうがないと割り切りつつも走りながらあーだこーだと実践。残りも4周となりピクピクと痙攣の予兆を感じるがまだ大丈夫。ラスト2周でペースが上がるだろうと読んでいたのだが思いっきり空振った、残り3周に入る手前の心臓破りでシマノの野寺さんがアウターギアでアタック、姿を目で追いサドルから腰を上げたものの身体はストライキ。ここで5人が千切れて先頭は4人で行ってしまった。ゆっくりと半周ほどしたらメイン集団が追い付いてきて集団内へ、2周を集団で走ったがすでに良い練習を通り越えて我慢の領域に入ってしまったから集団に別れを告げてラストはゆっくりとフィニッシュ。 勝ち逃げに入り10周を逃げ続けたのは面白かったし、自分にも周りにも刺激を与えたレースでした。 【結果】完走
4/19〜20(土日)、長野県飯山市で『全日本学生ロードレース第1戦 菜の花飯山ラウンド』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 長野県内でロードレース、大学生のレースながら実業団の選手も走れるという事で参加。 2日間のレース、初日は5,7キロのヒルクライムを3本の合計タイムで争う。苦手なヒルクライム、、、斜度もキツク登り始めは15%が500Mほど続く、その後は若干緩くなるものの登りは登り。アップもそこそこにスタート、アップも兼ねて先頭に出て引っ張ったりダッシュしたりとしているうちに淡々と登る選手を尻目に一人辛くなって後退。残り半分は流して20番ほど。山頂には1Mを越す残雪でヒンヤリを通り越して極寒!下った後は10分後に2本目がスタート。落ち着いて登り出す、中間点を過ぎたら辛くなってきたが身体はそれ程でもない、ようは精神的なもの・・登り嫌いなのに登っているというストレスなのか??最後は10人くらいでスプリントになり10番目でフィニッシュ。すぐさま3本目がスタート。身体が小さくいかにも軽そうな選手が軽快に先頭を登っていく一方、僕はムキっとした身体を一生懸命押し上げ先頭集団から遅れそうになりながらも気分転換に景色を見ていると自然に足は回る。そんな精神構造を怨みながらも残りは1キロ、ペースが上がりだし今度は付いていく、また10番位でフィニッシュ。総合で13位。 2日目は1,15キロを110分+5周のグルグル回るクリテリウム。 今日は足を回したい。集団の5〜10番手ほどを固定して走り続けていると逃げが出来そうな予感のアタック、今日は足を回すと決めていたので逃げには乗らない。逃げが決まり集団とは30、40、50秒差と広がっていくにつれ集団の先頭を引く選手がいなくなってきた、後ろを見ればすでに30人ほどしか残っていない。 あまりにもペースが落ちるからペースを戻しX10を繰り返すも集団はマッタリムード、残り10分くらいで先頭に1周遅れをくらいさらにマッタリムード。残り5周になってやっとペースが戻り、足を回し最後は安全にスプリントをして14位でフィニッシュ。MTBではこれほど展開に加わらない何もしないレースは無いが、ロードレースは単純に足を高速で回すという事を数時間行えるので非常に有意義な練習となる。 次週の東日本実業団ロードでもMTB開幕戦に向けた最後の良い練習となればいいと思います。 小笠原崇裕 【結果】 1日目 ヒルクライム 13位 2日目 クリテリウム 14位
小笠原選手からエッグビーターの使用レポートをいただきました!是非ご覧下さい。 =以下、小笠原選手からのレポート= エッグビーターの一番の特徴である4面キャッチ、MTBでは次々に現れる登り、木の根、ロックセクションに備えて スピーディーにクリートをキャッチさせる場面が多くペダルを探る動作時間の遅れによってミスやタイムロスといった 気持ちの良い流れが絶たれてしまう場合があるが、4面キャッチのエッグビーターではペダルを探る動作が皆無、 キャッチの場所を探す為に顔を下に向ける動作をする必要が無く安全性も高い。 日本でMTBが活躍する時期の夏は雨が多い、しかし余分なぜい肉をそぎ落としているエッグビーターには 泥詰まりという頭を悩ます問題が起こる事無くどのような場面でも同じ感覚でキャッチでき、 泥詰まりによって不意に外れない!そして落車・・という事態も起こらない。 最後に超軽量という絶対的な武器。超軽量でキャッチしやすく泥に強いがキャッチフレーズでしょう! 小笠原崇裕
12/15(土)、東京都立川市で『TOKYOエンデューロ』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= レース間近になって参加が決まったTOKYOエンデューロ、国営昭和記念公園という大きな公園で行われるクリスマスレース。(トナカイやサンタのコスプレが沢山いました。) 前日はターザン誌の忘年会、5時にホテルに。帰宅7時起床という強行軍のせいか顔がむくんで恥ずかしい・・小学生のレースの先導を任されて700Mのコースを2レース、たった1学年が違えばスピードが違う!ある程度踏まないと追いつかれてしまうようなスピードで走る小学生に目を覚まされました。そして4時間のエンデューロがスタート、途中で道幅が狭くなり砂利道もあるので危険な箇所もあったが皆さんマナー良く走ってくれて最初の1時間30程は招待選手達でガンガン回して行ったせいか史上最速のラップタイムと平均時速だったようで先頭集団はすでに20人程に減っていた。 中盤になり僕はトークショーがあるために離脱、そしたら招待選手達も一斉に抜けてきたがトライアスロンの方達が集団を引っ張っているようで一安心??その後はコースに入る事も無く4時間終了!あまり走れなかったが自転車人気が根付いているという感触が伝わってきたし、レースも新しい方向へと向かっていく時期なのかなぁと漠然とですが思いました。 小笠原崇裕
12/9(日)、愛知県下条河原で『4時間耐久レース最終戦in下条』が開催された。 =以下、小笠原選手のレポート= 豊橋のアウトドアショップ、カントリーモーニングが主催する歴史ある4時間耐久レース、もう10年以上続けられていて、年に3回のシリーズ戦となっている。 今回は最終戦、寒風吹き荒ぶ河原であったがライダーの走りは熱かった!急遽、スクールを依頼されて当日の朝にマイクでアナウンス、「集まるかなぁ」と心配していましたが40名の方々が集まってくれて初級、中上級の2つに分かれて僕は中上級を担当。コース攻略を主としたスクールを30分という短い時間で詰め込んで行ったのでどこまで伝わったのか心配でしたが、レースが始まったら教えた事を実践しようとする動きをしている方が多くいて出来ないながらもやろうとする姿勢に感動しながら僕は最初の2時間ほどはプロの走りを披露。オフの身体にはやはりきつく、休憩にピットインして参加者に声をかけて回って30分後に再度スタート。 気持ち良いミディアムペースで走り4時間終了〜! ※順位はオープン参加のため無し。
12/1〜2(土〜日)、滋賀県のグリム冒険の森で開催されたJMA(日本マウンテンバイク協会)主催の『普及・指導者養成講座』を受けられた小笠原選手のレポートです。 =以下、小笠原選手のレポート= 2日間、実技と講義を受けて終了証を頂きました。 この先には来年2月に受ける公認インストラクター資格の取得があり、今までは「プロ選手」というだけで行っていたスクールや教室と言ったものを公認化できる事に加えて保険の問題などにも対応できる様になります。 JMAの公認はそのままIMBA(インターナショナル マウンテンバイク アソシエーション)にも認定されてNMBP(ナショナル マウンテンバイク パトロール)としてトレールの保全などで活動します。 また、(財)日本レクリエーション協会のインストラクター資格取得にも繋がっており公認資格取得による > 社会的位置付けの向上にもなると思います。より広くMTBを知ってもらい安全に楽しくMTBライフを送ってもらえるように、プロ選手としての経験と公認インストラクターの知識、配慮を融合させ活動していきます。
11/10(日)、泉中学校にて講話を行った際の、小笠原選手のレポートです。 =以下、小笠原選手のレポート= 田原市立泉中学校の文化祭の先駆けとして体験講座が開かれ、実際に何かを体験するという趣旨ですがMTBを何台も用意して乗ってもらうというのは準備、時間的にも難しかったので体育館にて講話を > することになりました、バイクを2台傍らに置いて、さらに3本ローラー。PC、プロジェクターを用意していただき準備万全でスタート!自転車教室やスクールなどといった自らが動きながら話すのと違い今回は体育館の前に立ち生徒が僕に一転集中、全ての目がこちらを見ている、しかも静寂の中でお題は「生き方、夢」これにはいささか緊張、事前のネタ準備は十分のはずだったが・・緊張とは良くも悪くも両方に転びまくって肝心な事を言い忘れたと思いきや他のネタをズルズルとつらつら話し込んだり・・。人様に生き方、夢を語れるほど出来た人間ではない事は百も承知!自分の夢すら現在進行形、僕が教えてもらいたいくらいなのだが相手は中学生なので少しは助言できる事もある、確かにプロスポーツ選手とは変った職業に分類されるかもしれない、ヒントになる事は聞いていても無いのかもしれない、それでも真剣に話す事によって意識の部分や心持ちの部分で伝わった事もあるだろう。40分ほどの講話と質疑応答の後、3本ローラーで生徒に囲まれて実演、はじめて見る光景に目を輝かせる子が多く、バイクに触ってもらう時などは先生も混じって質問攻めでした。最後に下り系のDVDを上映、XCの辛そうな部分を隠し華やかなDHを見せました。田舎なので思いっ切り車社会、その中でどうバイクに興味を持ってもらうかとネタ準備の際に悩みましたが講和後に純粋に「乗ってみたい」と言われました、嬉しかったですね〜未来のライダーになるのかな!? 今回、非常に勉強になる経験が出来ました。大勢の前で話すことがどれほど難しいか、自分なりの喋り、表現で今後もより広く深くバイクのもたらす効用を伝えていきたいです。