ママチャリと比べて、断然ギアの変速数が多いのがスポーツバイクの特徴です。しかし、いざ変速してみようと思っても、どのようにレバーを動かせばよいのか分からない、という方いらっしゃるのではないでしょうか?
せっかくギアがついているのだから、使わない手はないですよね。スムーズにギア変速が出来るようマスターしましょう!
クロスバイクとロードバイクでは変速方法がそれぞれ異なるので、今回は全部まとめて変速の方法をご紹介します。
◎実際にギアを変えるときに気をつけたいポイント
変速をするときは、必ず「ペダルを回しながら」操作を行いましょう。チェーンが動いていないと、ギアからチェーンが外れないので、どれだけレバーを操作しても変速する事が出来ません。
変速するときの注意点としては、以下の2点に注意しましょう。
- 立ち漕ぎをしているときなど、ペダルに強い力が加わっているときに変速を行わない。
- 前後のギアを同時に変えない。
◎ギアの変え方のコツ
つらい上り坂も、ギアの使い方次第でとても楽にのぼる事が出来ます。
- 少しずつ変える
- 早めに変える
- できるだけ頻繁に変える
- 前のギア、後ろのギアの組み合わせがたくさんありますが、次の組み合わせはできるだけ避ける。(チェーンが外れてしまう可能性が高くなります)
- 前:一番外側の重いギア × 後ろ:一番内側の軽いギア
- 前:一番内側の軽いギア × 後ろ:一番外側の重いギア
以上のコツを掴めれば、スムーズにギアの変速が出来るようになります。
◎クロスバイク・マウンテンバイクの変速方法
~グリップシフト(レボルバー)式~
上の画像のようなタイプの変速機は、黒いゴム製の部分をグリグリと回すようにして操作します。
画像のように、右手側で操作を行うと、後ろのギアを変速する事が出来ます。一方、フロントのギアチェンジをするためには、左手側で操作を行います。
ここで一点注意して欲しいポイントがあります。それは、ギアを変えるための操作が「右と左では逆」という事です。
■前(左手側)
- 重くする⇒手前へまわす
- 軽くする⇒進行方向へまわす
■後ろ(右手側)
- 重くする⇒進行方向へまわす
- 軽くする⇒手前へまわす
慣れるまでは混乱するかと思いますが、基本的に前(左手側)のギアは、急な坂道を延々と登る時ぐらいしか出番はないので、あまり重要視しなくて大丈夫です。街中を走る場合は、右手側の操作だけで十分です。
※フロントの変速機のみ搭載の自転車は、右手側にしかシフトレバーはつきません。
◎クロスバイクの変速方法~トリガーシフター
(ラピッドファイヤー)式~
画像のように親指と人差し指でレバーを押しこんで操作します。上のグリップシフト式でも説明したように、こちらのタイプも、右手と左手で操作の動きは逆になります。
■前(左手側)
- 重くする⇒親指を押し込む
- 軽くする⇒人差し指を押し込む
■後ろ(右手側)
- 重くする⇒人差し指を押し込む
- 軽くする⇒親指を押し込む
◎ロードバイク~STIレバー(デュアルコントロールレバー)編~
ロードバイクは、クロスバイクとは異なり、地面に対して直角にブレーキレバーとシフトレバーがついています。
ロードバイクの多くのタイプに取り付けられているのが、ブレーキレバーとシフトレバーが一体化している、STIレバー(デュアルコントロールレバー)というものです。
操作方法は、上で述べたクロスバイクと同様、右手と左手で逆になります。
■前(左手側)
- 重くする⇒ブレーキレバーごと内側へ
- 軽くする⇒シフトレバーのみ内側へ
■後ろ(右手側)
- 重くする⇒シフトレバーのみ内側へ
- 軽くする⇒ブレーキレバーごと内側へ
※ブレーキレバーを押し込むと、シフトレバーも一緒に動きます。
◎ロードバイク~STIレバー(デュアルコントロールレバーSORA)~
中には、シフトレバーが存在せず、親指で押すタイプのものもあります。
■前(左手側)
- 重くする⇒ブレーキレバーを内側へ
- 軽くする⇒親指レバーを下へ押し込む
■後ろ(右手側)
- 重くする⇒親指レバーを下へ押し込む
- 軽くする⇒ブレーキレバーを内側へ
ギア調整を頻繁に行うことで、足にかかる負担を確実に減らすことが出来ます。
街中でのちょっとした上り坂や下り坂でも、クルクルと快適にペダルを回せるよう意識をしながらギア変速を行うことで、きっと今より断然楽に走行することが出来るようになるはずです。
せっかく豊富なギアがあるスポーツバイクなのだから、どんどん使ってマスターしましょう!
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