快適系ロードの先駆け的存在 | ||
Z5 ¥228,900(税抜価格¥218,000) SIZE───510 540 560 COLOR──グロスカーボン FRAME──FELT HM モノコックカーボン FORK───FELT1.4 HM モノコックカーボン DERAILLEUR SHIMANO 105 CRANKSET SHIMANO 105 50T×34T コンパクト WHEEL──MAVIC CXP-22N TIRE───VITTORIA ZAFFIRO 700×23C BRAKE──SHIMANO 105 SPEED──20S WEIGHT──8.3kg |
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a | b | c |
a:サドルとシートピラーもオリジナル。こちらはフレームアクセントのイエローにコーディネイトされている。 b:BBシェルは横方向にめいっぱい広り、高さも十分。快適系モデルとは言え、剛性にも配慮されている。 c:ヘッドチューブは長めの設定。ハンドルポジションを高めにでき上半身の前傾をキツくしないで済む。 |
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上半身がラクな乗車姿勢とロードらしいスタイルを求める人へ | ||
楽ちんポジションで乗りたい人のために 最近、多くメーカーがヘッドチューブを眺めに設定した「楽ちんポジションバイク」をリリースするようになってきたが、その先駆けとなったのがフェルトの「Zシリーズ」だ。実際、ロードバイクの低いポジションに馴染めず、コラムのスペーサーを何枚も入れているライダーは多い。スキルが磨かれることにより、スペーサーを徐々に減らしていけるのなら良いのだが、いつまでたってもスペーサーが減らせないならば、いっそのことこの手のバイクを選んだ方がずっとスマートだ。 個人的には、ロードバイクは低いポジションで乗ってナンボと思っているので、この手のバイクはあまり好きではない。しかし、街乗りでゆっくり走るだけとか、ヒルクライムだけとか、とにかく楽ちんなポジションで乗りたいとかいう使い方ならば、ヘッドチューブが長めのバイクも存在理由は大いにあると思う。このフェルトのZシリーズはさすがに先駆けとなったバイクだけに、ポジションの煮詰めなどが非常に良い。ハイモジュラスカーボンの採用により、乗り味も非常にかっちりとしているので、その点でも裏切られることはないだろう。 (TEXT 仲沢隆) |
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フル105採用で操る楽しみが増した ハンドル位置を高めに設定できるようヘッドチューブを長めにしながらも、トップチューブを上手くスローピングさせることにより、ロードバイクらしいスタイルに見せているのがフェルトのZシリーズ。ロングライドに対応するため前傾姿勢がツラくならないフレーム設計なのにカッコいい、快適系ロードの先がけ的存在だ。こちらもARやFシリーズ同様、フレームの素材や構造は実績ある従来モデルを引き継いでいる。 このZ5は、09年モデルでラインナップされていたZ 45のバージョンアップ版と言える。コンポーネントが9速のティアグラから10速の105フルセットになっている。ロードバイクらしい操る楽しみ、スムーズさは格段に増した。とくにうれしいのは、ブレーキの制動力とコントロール性がより確実になっていることだ。 コンポーネント以外の部品にも手が入れられている。ハンドル、ステム、シートポスト、サドルはフレームとコーディネイトされたオリジナル品で、品質面でも安心。ステム上につくトップキャプやボトルケージ用ボルトなどの細かいパーツには赤い表面処理が施されている。 快適さだけでなく、性能や見た目もド真ん中だ。 (TEXT 細沼達男) |
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/Funride |