こんにちは。
ロングライダーのアッキーラです。
皆さんは、楽しい自転車生活を送ってますでしょうか。
目次
- 1 自転車を小さく袋詰め! 便利な輪行袋☆
- 2 必要な道具はコレ! 安心して運ぶための便利グッズ
- 3 袋詰めは手順通りに 慣れれば簡単パッキング
- 4 1.作業場所を確保する。
- 5 2.自転車から付属品を取り外す。
- 6 3.自転車のギヤを変速する。
- 7 4.前輪を取り外す。
- 8 5.自転車を上下逆さまにひっくり返す。
- 9 6.後輪を取り外す。
- 10 7.リヤディレイラーを変速する。
- 11
- 12 8.前後エンド保護金具を取り付ける。
- 13 9.フレームカバーをフレームに巻き付ける。
- 14 10.左右クランクを水平に止める。
- 15 11.前後の車輪をフレームのそばに置く。
- 16 12.固定用ストラップで前後の車輪をフレームごと縛り付けて固定する。
- 17 13.輪行袋を拡げる。
- 18 14.自転車を輪行袋に収める。
- 19 15.担ぎストラップ(短)で輪行袋を縛り付ける。
- 20 16.肩パッドを担ぎストラップ(長)に通す。
- 21 17.担ぎストラップ(長)で輪行袋を縛る。
- 22 18.スモールパーツを片付ける。
- 23 19.作業場所を再確認する。
- 24 20.輪行袋を担ぐ。
自転車を小さく袋詰め!
便利な輪行袋☆
ロングライドに関する小話を気ままに掲載します。
さて、第2回は、輪行袋(りんこうぶくろ)です。
「電車に乗ると、たまにでかい袋を持った乗客が乗り込んでくる。」
「大きい袋の中には、自転車が入ってるみたい。どんな風に入れるのかな?」
と、考える方は、いらっしゃいますか?
自転車を輪行袋に入れて、鉄道やフェリーなどに持ち込んで移動できます。
輪行袋を利用すれば、自転車を旅先へ持って行って、現地で自転車に乗れます。
自宅から遠く離れた場所でも自転車を楽しめますよ☆
必要な道具はコレ!
安心して運ぶための便利グッズ
自転車を輪行袋に入れるための便利グッズは、次の通りです。
1.輪行袋(自転車の前後車輪を外して袋詰めするタイプ) 1袋
2.前後エンド保護金具 1セット
3.フレーム保護マット 3枚
4.固定用ストラップ 4本
2番の前後エンド保護金具は、写真と形が異なりますが、BBBからも販売しています。
フォークグリップBTL-49とチェーングリップBTL-50です。
<BBB フォークグリップ BTL-49>
<BBB チェーングリップ BTL-50(130mm幅ロードバイク用)>
<BBB チェーングリップ BTL-50(135mm幅MTB用)>
詳しい内容は、こちらの記事をご参照ください。
輪行袋の部品構成は、次のようになっています。
1.輪行袋本体 1袋
2.担ぎストラップ(長) 1本
3.担ぎストラップ(短) 1本
4.肩パッド 1枚
5.保管袋 1袋
私は、前後の車輪を外して、自転車が小さくまとまる輪行袋を使っています。
JRでは、車輪がむき出しになるタイプがNGで、入場を断られます。
私鉄は、JRほど厳しくない傾向があるようです。
船舶は、運行会社が自転車の運搬方法を細かく規定しています。
飛行機も、航空会社が自転車の運搬方法を細かく規定しています。
飛行機で自転車を運ぶ場合、手荒に扱われることがあります。
自転車を硬いハードケースの中に収納して、飛行機に積み込む事をオススメします。
下の写真は、serfasのバイクケース『バイクアーマー』です。
他の利用客に迷惑を掛けないため、安全な運行を妨げないため、規定を守りましょう。
これは、輪行する者としてのマナーであり、礼儀でもあります。
袋詰め作業は、JRの水準で自転車をあらかじめ梱包しておきましょう。
なぜなら、JRへ乗り換える時、袋詰めし直す手間が無くなりますからね。
論外は、ゴミ袋を輪行袋の代わりに使うことです。
公共交通機関を利用する場合、輪行袋を必ず使いましょう。
袋詰めは手順通りに
慣れれば簡単パッキング
自転車を輪行袋へ入れる手順は、次の通りです。
1.作業場所を確保する。
これが一番大事です。
駅の改札口に近くて、広い場所を確保します。
人通りの多い場所を避けて、他の利用者の邪魔にならないように気をつけましょう。
2.自転車から付属品を取り外す。
次のパーツは、輪行袋に入れる際、邪魔になるので、自転車から一旦外します。
・サイクルコンピュータ(GPSなど含む)
・ヘッドライト
・テールライト
・サドルバッグ
・ドリンクボトル
外したら、紛失しないように一ヶ所にまとめておくか、別のバッグに入れてしまいましょう。
3.自転車のギヤを変速する。
自転車のギヤをあらかじめ変速します。
フロント側ギヤを外側の大きいギヤ(アウター)に変速します。
これは、チェーンの脱落を防ぐためです。
一方、リヤ側ギヤは、外側の小さいギヤ(トップ)に変速します。
これは、後輪を外しやすくするためです。
4.前輪を取り外す。
前輪のクイックリリースレバーを動かして、前輪をフロントフォークから外します。
外した前輪は、袋詰め作業の邪魔にならないところに置きます。
この時、クイックリリースレバーもフロントハブ軸から抜いておきます。
クイックリリースレバーを紛失しないように気をつけましょう。
5.自転車を上下逆さまにひっくり返す。
後輪を外した時、リヤディレイラーを守るため、自転車を上下逆さまに置き直します。
ハンドルバーとサドルを床に着けて、自転車を自立させます。
6.後輪を取り外す。
自転車を上下逆さまにしたら、後輪を取り外します。
後輪のクイックリリースレバーを緩めると、後輪を簡単に取り外せます。
この方が作業しやすいと思います。
もし、自転車を上下そのままの状態で後輪を取り外したら、どうなるでしょうか?
片方の手でフレームを持ちながら、残った手で後輪を持つことになります。
腕力のない方にとって、この状態はちょっとツライですよね。
取り外した後輪からクイックリリースレバーをハブ軸から抜き取ります。
後輪用のクイックリリースレバーは、前輪用のものと一緒にまとめておきましょう。
7.リヤディレイラーを変速する。
STIレバーを動かして、リヤディレイラーをロー側ギヤ(一番内側のギヤ)に変速します。
これは、次のために行います。
(1)リヤディレイラーが物に当たらないようにする。
(2)リヤディレイラー本体を破損しないようにする。
(3)リヤディレイラーハンガー(通称:リヤエンド金具)を破損しないようにする。
(4)チェーンがフレームに当たって、フレームをキズ付けないようにする。
8.前後エンド保護金具を取り付ける。
前後の車輪を取り外したら、前後エンド保護金具を次の場所にあらかじめ取り付けます。
(1)前輪を取り付けるところ(フロントフォークのエンド部)
(2)後輪を取り付けるところ(フレームのリヤエンド部)
それぞれのエンド部が何らかの強い衝撃を受けた時、破損するのを防ぐ効果があります。
写真と形が異なりますが、前後エンド保護金具は、BBBからも販売しています。
フォークグリップBTL-49とチェーングリップBTL-50です。
詳しい内容は、こちらの記事をご参照ください。
9.フレームカバーをフレームに巻き付ける。
ここで、フレームの前後の位置を入れ替えます。
必要がなければ、入れ替えなくて構いません。
フレームを保護するため、フレームカバーをフレームの次の3ヶ所に巻き付けます。
(1)ダウンチューブのヘッドチューブ寄り
(2)トップチューブのヘッドチューブ寄り
(3)シートステーのリヤブレーキ周辺
10.左右クランクを水平に止める。
左右クランクを水平に止めます。
この時、左クランクをリヤディレイラー寄りに、右クランクをフロントフォーク寄りに止めます。
これは、袋詰めが終わって、輪行袋を右肩に担ぐ際、ペダルが身体に当たるのを避けるためです。
もし、輪行袋を左肩に担ぐ場合、左右クランクを逆に止めましょう。
11.前後の車輪をフレームのそばに置く。
フレームを左右から挟みこむように、前後の車輪を置きます。
この時、前輪を手前側に置いて、後輪を向こう側に置きます。
こうすると、スプロケット(後ろ側のギヤ)の油汚れが衣服にうっかり付着するのを避けられます。
また、後輪はスプロケットを外側に向けておきます。
こうすると、スプロケットでフレームをキズつける事を避けられます。
12.固定用ストラップで前後の車輪をフレームごと縛り付けて固定する。
前後の車輪をフレームカバーの上に押し当てて、固定用ストラップで前後の車輪をフレームごと縛り付けて固定します。
このストラップは、端の部分にあるプラスティック製留め具が締め易くて緩みにくいんです。
ストラップをほどく場合、プラスティック製留め具を指で持ち上げるだけでいいんです。
扱いやすくて便利なストラップです。
もし、固定用ストラップが余ったら、次の写真のようにチェーンを引っ張りあげて留めるのも良いでしょう。
フレームカバーを巻き付けた3ヶ所を固定用ストラップで固定したら、前後の車輪をゆすります。
固定用ストラップの締め方が甘いと、車輪が動いてフレームをキズつける恐れがあります。
フレームがカーボン製である場合、キズの度合いによりますが、亀裂が進行することがあります。
亀裂が進行すると、自転車の走行中にフレームが突然破断して、自転車が壊れてしまいます。
まるで衣服が裂けるように、カーボン繊維が
『バリッ!』
と破れます。
そして、フレームやフロントフォークが
『ボキンッ!!』
と折れてしまうんです。
もし、峠道の下り坂でこんな事が突然起きたら、自転車に乗っている人は大怪我してしまいます。
Σ(°△°|||)
こうならないために、フレームカバーをフレームに巻き付けて、固定用ストラップで車輪をしっかり固定するわけです。
現在のカーボンフレームは、品質が高くて、しっかり製造されています。
破断はめったに起こりませんが、フレームのキズには注意が必要です。
製造から長い期間が経った古いフレームや、以前に大落車したことのあるフレームには、十分に注意しましょう。
13.輪行袋を拡げる。
輪行袋を床に広げます。
今回使用する輪行袋は、床に広げるとおよそ畳1枚分くらいの大きさになります。
チャックを開いて自転車を収納する準備をします。
14.自転車を輪行袋に収める。
この輪行袋は、内側にリヤディレイラーの置き位置を示す印が印刷されています。
自転車を収納する時、リヤディレイラーがこの印に合うように収めます。
自転車のハンドルバーを右に切った状態(自分の手前側へ曲げた状態)で、自転車を輪行袋の中に慎重に収めていきます。
ハンドルバーとサドルを輪行袋の上に置いたら、輪行袋のチャックを慎重に閉めていきます。
チャックが閉めづらい場合、自転車が輪行袋の布地のどこかを押えてしまっていることがあります。
布地の張り具合を整えながら、チャックを閉めていきます。
15.担ぎストラップ(短)で輪行袋を縛り付ける。
担ぎストラップ(短)で輪行袋に入れた自転車のリヤ側を縛ります。
担ぎストラップ(短)には、D型リングが2ヶ所合計4コ付いてます。
残り1ケ所は、後で使います。
担ぎストラップは、次の手順で縛ります。
(1)担ぎストラップのもう片方の端(D型リングが付いてない方)をD型リング2コの中に通します。
(2)もう片方の端を折り返して、D型リングの1コ目の中に通します。
(3)もう片方の端を引っ張って、輪行袋を縛ります。
※きつく縛りすぎると、自転車を破損する恐れがあります。
この担ぎストラップは、縛りやすくて緩みにくいです。
なぜなら、担ぎストラップを引っ張って輪行袋を担いだ時、自転車の重みでD型リングがきつく締まるからです。
この輪行袋の下部には、四角形の金具が2コ付いてます。
この金具は、担ぎストラップを通した際、担ぎストラップがズレないようにするためのものです。
担ぎストラップ(短)は、自転車のリヤ側に当たる金具に通して、輪行袋を縛ります。
16.肩パッドを担ぎストラップ(長)に通す。
肩パッドを担ぎストラップ(長)に通します。
肩パッドは、輪行袋を担ぐ時、次の利点があります。
(1)担ぎストラップが肩から滑り落ちにくくする。
(2)輪行袋の重みで担ぎストラップが肩に食い込まないようにする。
17.担ぎストラップ(長)で輪行袋を縛る。
担ぎストラップ(長)で輪行袋に入れた自転車のフロント側を縛ります。
担ぎストラップ(長)も、輪行袋の下部にある四角形の金具に通します。
この金具は、自転車のフロント側にある方を使います。
次に、担ぎストラップ(長)の端(D型リングの付いてない方)を担ぎストラップ(短)のD型リングに通します。
担ぎストラップ(短)のD型リングは、先の縛りで残った片側を通します。
最後に、担ぎストラップ(長)の端を担ぎストラップ(長)のD型リングに通します。
担ぎやすいように、担ぎストラップ(長)の長さを調節します。
18.スモールパーツを片付ける。
前後の車輪から取り外したクイックリリースレバーを片付けます。
輪行袋を収める収納袋がちょうど空いているので、この中に収めましょう。
この他に何か取り外した小物があれば、一緒に片付けましょう。
また、サドルバッグは輪行袋の隙間に入れてしまえば、手で持っていく手間が省けます。
19.作業場所を再確認する。
輪行袋への梱包が終わったら、作業場所を見渡します。
大事なものや小物が作業場所に残っていないか、置き忘れないように注意しましょう。
20.輪行袋を担ぐ。
自転車を袋詰めした輪行袋を担ぎます。
この時、自転車の後ろ側(リヤディレイラー側)が自分の身体の前側に来るように担ぎましょう。
なぜなら、この方がリヤディレイラー周辺部を自分の視界に入れられるからです。
こうすれば、混雑する駅構内を歩く際、リヤティレイラー周辺部をどこかにぶつける事無く持ち歩く事ができます。
輪行袋への袋詰め作業がようやく終わりました。
細かく説明しましたが、作業が慣れれば15~20分ほどで終わらせられます。
何回も繰り返し袋詰めすれば、手順を覚えられますよ。
輪行袋への袋詰めは、以上になります。
参考にしていただければ、幸いです。
輪行袋への袋詰めは、最初慣れなくて時間が掛かります。
そのため、時間に余裕を持って、駅に到着するようにしましょう。
袋詰めや組立てを何度も繰り返すうち、やり易い手順を覚えて、自然と速くできるようになりますよ。
『I can go… as far as I want!
僕らはどこまでも行く
道が続く限りどこまでも行く
思い出すのは遠い昔、初めて補助輪を外して走り出した時のこと
ロングライドは心の状態
10kmであれ
2400kmであれ
あなたにとって冒険ならば
それは立派なロングライドです』
※自転車ロングライドの同人誌『LONGRIDERS』より抜粋。
いかがですか?
自転車を輪行袋に入れて、ロングライドへ行ってみませんか?