プロジェクト135パート2 第87回 (イタリア)アルベロベッロのトゥルッリ

 さて、いよいよアルベロベッロ(ALBEROBELLO)です。なぜ“いよいよ”か?実は我が家から歩いて10分ほどのところに「TRATTORIA ITALIANO ALBEROBELLO」という小さなレストランがあり、これがとても美味しいのです。10年ほど前に開店して、年に何回か行くようになって、ALBEROBELLOって何?と尋き、写真を見せてもらって興味がわき、いつか行ってみたいと思っていたのです。だから“いよいよ”なのです。今回のイタリアはこのアルベロベッロを主な目的としていたのです。トゥルッリというのはこの地方独特の建物の名称で、現在1,500軒ほどあるそうです。場所は長靴のカカトの付け根あたりで、前回のマテーラとは60kmほど離れた場所です。楽しみにしていただけのことはありました。
 
■今回場所は

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これが我が家の近くのレストラン「アルベロベッロ」です。
 
この人がオーナーシェフです。午後の遅い時間に行くとワインなど選んであれこれ相手をしてくれます。載せてもいいよともらった電話番号がどこかへ行ってしまいました。
 
生ハムとサラミの盛り合わせです。
 
ピザとスパゲッティボンゴーレです。写真撮る前に食べちゃうのが我が家の悪い癖なのです。
 
この円錐形の石積み屋根を乗せた家屋がトゥルッリです。
 
屋根にはいろいろな模様というか絵のようなものが描いてあります。家紋のようなものなのでしょうか?
 
アルベロベッロは大通りを挟んで旧市街と新市街とに分かれています。手前側が新市街、向こう側が旧市街です。旧市街には夥しい数のトゥルッリがあります。
 
新市街にある警察署です。世界遺産には入っていないと思います。
 
ここのすごい所は、ほとんどの家に今も人が住んでいることです。
 
住居だったり、レストランだったり、お土産屋さんだったり、ともかく使っています。
 
この町は坂だらけというか、階段だらけで、私たちのようにブラブラ見て歩くのは良いのですが、住んでいる人は大変だろうと思います。
 
観光客相手の商売をしている人は良いでしょうが、純粋に住んでいる人には私たちのようなのは迷惑なのでしょうネ。気持ちは良く解ります。
 
行く前に考えていたよりはるかにたくさんのトゥルッリがありました。
 
ところでイタリア人は誰にでも話しかけてきます。オバさん安くしとくからとでも言っているのでしょうが、私今野菜買ってもしょうがないのよネー。
 
もっと強烈なイタリアのオバさんがいました。よく見て下さい。この写真はこのオバさんが日本に行ったときの写真なのです。
 
そして、日本人トモダチ、家の中見せてあげるからオイデオイデと家の中を案内してくれました。
 
そして二人で仲良く写真を撮って、、、
 
景色が良く見えるから屋上へ上ってごらんと言われて、、、
 
本当に良い景色で、娘さんと写真を撮って、、、
 
そして下りてきたら最初に入った場所と違う場所へ通されて、ここはお土産屋さんだったのです。ここまで来ちゃったら買うしかありませんでした。
 
円錐形の屋根の部分はこんな具合に平らな石を積み重ねてあります。昔、家にかかる税金は屋根の数で数えたのだとか。徴税官が来ると簡単に壊せる屋根にしておいて税金逃れをしたんだ、と言っていましたが本当でしょうか?
 
聖アントニオ教会です。夜で良く解りませんが屋根はトゥルッリの形をしていました。
 
聖アントニオがパンの施しをしているところです。この教会は飾りらしい飾りはこれくらいで、とても解り易い教会でした。
 
大通りを挟んだ反対側にある聖メディチコズマエダミアーノ教会です。こちらは規模も大きく立派な教会でした。
 
内部の装飾もアントニオ教会に比べて豪華なものがありました。
 
ところでこの日添乗員さんは予約していたレストランを探しあてるまでに15分ほどかかってしまい、ようやくたどり着いたら店が閉まっていました。住所だって間違ってないんですヨーと泣きそうになっていました。
 
ドヒャーッ。今晩どーするのーといった図です。この後、待つことおよそ15分、アレー予約今日だっけーみたいな感じで、少しも悪びれずに現れた男の人がシェフでした。
 
そんでもって本日のディナーでございます。一枚ずつ説明なんかしてあげない!!我々の近くのアルベロベッロのほうが10倍美味しい!!
 
そして翌日は機嫌を直してまた散策です。こんなに大きな、新しいと思える建物の屋根もトゥルッリ型円錐形です。アルベロベッロ景観地区はこの建て方をする、という決まりでもあるのでしょうか?
 
一般的にはこんな規模の家が多かったように思います。
 
この地区に集められた農家が近くで集められる材料を使って建てたのが始まりだとか。
 
機織りをしていました。観光客相手だと思います。
 
そして今回のお別れは変な自転車です。
 
アルベロベッロは本当に自転車の少ないというか、無い町でした。これ一台しか見ませんでした。だんだんトーチャンの機嫌が悪くなるので心配でしたが、これでも一台あったのでヤレヤレです。
今回のイタリアの旅は、「アマルフィの天国の回廊は閉館となります。」と日程表に書いてありました。でも、「小舟に乗って美しく輝くエメラルドの洞窟をご覧いただきます。」とあったのにエレベーターが止まっていて行かれませんでした。ドゥオモは工事中で中を見られず、ヤレヤレと思っていたらアルベロベッロの夕食は30分遅れのスタート。その上、ウェイトレスは客に手伝わす、使うのを当たり前と心得ている風情。イタリアに限らず、レストランではウェイターが多く、ウェイトレスは少ないと思うのですが、普段から男どもにチヤホヤされているので客商売に向かないのだそうです。本当かしら。以前は個人旅行が多かったのですが、この頃は団体旅行が多くなってきました。日程を組むのに時間がかかる、各種手配が大変、荷物の移動が大事、などが主な理由で、その点団体旅行は楽です。でも、それぞれの団体でだいたい一人くらい何ともやりきれない人が入って来ます。今回もトーチャンの一番嫌いなタイプの人がいて、大人げないと思うのですが、できるだけ遠くにいるようにしていました。食事のときなどに出遅れて、その人と同じテーブルになったりすると最悪です。モー私が取り繕うのですから。お前はズルイのだと言うのですヨ。あれだけ嫌だオーラを出しているのに、なんで寄ってくるのでしょうネ、私も不思議です。まーこのストレスも団体旅行の料金のうちなのかもしれません。いろいろストレスのある旅でしたが、アルベロベッロは余りあるところでした。期待値が大きかった分、ガッカリするかもしれないと思っていたのに、そんなことありませんでした。世の中にはまだまだ知らない見たことのないところが多いとつくづく思います。135、まだまだ続きます。次回はポンペイです。お付き合いください。