プロジェクト135パート2 第66回 (ラトビア)リガ歴史地区

 なじみの薄いバルト三国の中でも特にラトビアはほとんど何も知らない国といっても良いと思います。調べてみました。首都リガは北緯57°位で北海道のはるか北、カムチャッカ半島の真ん中あたりです。ブレーメンから来たドイツ人によるバルト地方征服の根拠地だったそうで、13世紀にはハンザ同盟に入り、その後スウェーデンやロシアに占領されていた歴史があるようです。人口は200万弱、首都リガはおよそ70万人が住んでいるそうです。ハンザ同盟に加盟したことだとか、帝政ロシア期には「ヨーロッパへの窓口」としてロシア第三の大都市に成長したのだそうで、確かにタリン(エストニア)の古風な雰囲気やヴィリニュス(リトアニア)ののんびりした感じよりは都会の感じがしました。私たちが知らなかっただけで、びっくりするような大都会がありました。
 
■今回場所は

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ありました。ブレーメンの音楽隊です。ブレーメンにある本物の音楽隊に比べて各動物の表情が個性的でした。
 
リガは大都会ですが、郊外はこのような菜の花畑がたくさんありました。
 
訪ねたのは5月下旬でしたがあちこちにリンゴの花が咲いていました。
 
やって参りました首都リガの遠景です。本当に教会の塔だらけ、ひとつの画面にいくつぐらい塔が写るかしら?といったら、トーぐらいじゃない!と答えられてしまいました。
 
世界遺産としてのリガは歴史地区として認められており、世界遺産の建物となると4000件にもなってしまうそうです。見て下さい、こんな具合ですから、あれもこれも皆、世界遺産だそうです。真ん中の塔が聖ペテロ教会です。
 
その横のブラックヘッドの会館です。
 
この会館はリガを代表する建築ですが、実は近年ゼロから再建されたものだそうです。
 
この聖ペテロ教会の塔は、エレベーターで昇れる展望台になっていてリガの町を一望できるようになっていました。私たちが昇ったときは大雨で、見えるには見えたのですが…。
 
聖ペテロ教会の展望台からのリガの町です。これが世界遺産の全景ということになります。
 
雨でなければもっときれいに撮れたと思います。
 
この日は大雨の中、リガマラソンが開催されていました。レースが終わった人がいるのに、向こうの方ではまだ走っている人もいます。
 
これがリガ大聖堂です。1211年に建設が始まり、何度も増改築されて、18世紀後半に現在の姿になったそうです。
 
内部は全体的にシンプルな感じでした。
 
ステンドグラスは19世紀の終わりにミュンヘンで作られたものだそうで、とてもきれいでした。
 
この大聖堂はパイプオルガンも有名だそうです。よく見えませんでした。
 
聖ヤコブ教会の塔です。塔の中ほどに突起物がありますが、鐘が吊るされていて不貞な婦人が傍らを通ると自然に鳴り出したので、女性たちに嫌われていたのだとか。私は平気で通れますけど。
 
三人兄弟と呼ばれる建物です。右側の緑色の扉が15世紀に建てられた長兄だそうです。だんだん細くなっていました。
 
スウェーデン門。リガに唯一残るかつての城門です。1698年に城壁を利用して住宅が建てられた頃、このあたりに兵舎がありスウェーデン兵が良く利用したのでこの名がつけられたのだそうです。
 
似ていますか?
 
ところで皆さん、ユーロのコインはどこの国が発行しているのでしょうか?ユーロ圏の国に行くと、どこでも1ユーロ2ユーロと同じコインが流通していますヨネ?
 
1とか2とか書いてある面のデザインは皆一緒で、ユーロ圏どこの国でも同じです。
 
ところが、裏の面というか数字の書いてある反対の面は発行している国によってデザインが違うのだそうです。今まで気にもしなかったのですが、ユーロは26種類ものコインがあるそうです。知らなかったー。
 
リガの町は河幅300mもあるダウガヴァ川のバルト海への河口近くにあり、大きな船も入ってきます。
 
もしかしたら、日露戦争当時のバルチック艦隊はこの辺りから来たのかもしれません。
 
リガ最終日の午後、私たちは半日放牧(自由行動)されました。大好きな市場へ行きました。リガの中央市場はバルト最大でこんな飛行船の格納庫が4つ使われています。
 
これはラトビアの漬物です。とてもすっぱそうです。
 
これは魚屋さんです。酢漬けや燻製が主で、生ものは見当たりませんでした。
 
この真ん中で丸まっているのはニシンだそうです。
 
イチゴとブルーベリー、ラズベリー?
 
市場の中を自転車で動くほど大きいのです。
 
安心して下さい。ラトビアの電車は右側通行です。通り過ぎたのです。
 
リガでは女性がたくさん自転車に乗っているのを見かけました。
 
ガイドさんの案内にはありませんでしたが、リガの城壁の一部のようです。
 
リガ郊外のスィグルダ城址です。
 
グートマニア洞穴です。大したことありませんでした。
 
この日のディナーです。なんて冗談です。リガ郊外のルンダーレ宮殿に展示してあったものです。
 
ロシアの女帝アンナに愛されたビロン公が1736年から始めて1768年に完成したという夏の宮殿、バルトのベルサイユといわれるルンダーレ宮殿の全景です。
 
こんな部屋をいくつも通りまして。
 
で、ここでのDINNERに招かれた訳です。
 
…と夢みて、現実には市場の片隅で地元のビールで楽しみました。私、こっちの方が楽しいと思います。
リガは想像以上に大都市でした。でも郊外は全くの田舎の風景が続き、都市部でも中心を外れるとロシア時代の古びた集合住宅がたくさんあり、他国へ出稼ぎに行ってしまうので人口が減っているというのも何となくですが納得できます。ドイツ、スウェーデン、ロシアなどに占領され、独立後20年ほどしか経っていないというのですが、多分これから発展する部分の大きい国なのかもしれません。世界遺産の都市リガは見るべきところが多すぎて、とても見切れません。見てきたところ、写真を撮ってきたところも全部はとても紹介しきれませんでした。でも、リトアニアもそうでしたが、ラトビアも自転車の多いことには驚きました。若い人、特に女性がたくさん乗っていたのはとても嬉しく感じました。次回はお隣の国、エストニアのタリンを紹介します。お楽しみに。