プロジェクト135パート2 第61回 (バルセロナ・スペイン)アントニ・ガウディの作品群

 スペインの生んだ天才建築家アントニ・ガウディの作品のうち、バルセロナにある7つの代表的な作品群が世界遺産に選ばれています。サグラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・ミラ、カサ・ビセンス、カサ・バトリョ、グエル邸、コロニア・グエル教会の7つです。今回はその代表的な作品のうち、サグラダ・ファミリアを主に紹介します。
サグラダ・ファミリアは、サン・ホセ帰依者協会の本堂として1882年に着工した大聖堂で、人々の現世の罪を贖うための聖家族に捧げる聖堂です。サグラダ・ファミリアという名前は「聖家族」という意味を持ち、イエス・キリスト、聖母マリア、養父ヨセフのことを指しているそうです。2010年に教会としては完成しましたが、いまだに未完成で、現在は富裕層からの寄付金と入場料のみで建設が続けられ、ガウディの死後100年目の2026年に完成するか否かが注目されているそうですが、行ってみた感じではとてもじゃありません。もしかするとずっと未完成のままかもしれません。
 
■今回場所は

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「サグラダ・ファミリア」誰でも読めます。
 
これが全体像です。
 
これが平面図です。左手が東側で「生誕のファザード」。右手が西側で「受難のファザード」。そして手前が「栄光のファザード」だそうです。ちなみにファザードというのは「建築物の正面」という意味だそうです。
 
こちらが「生誕のファザード」です。
 
近づいてみると3つの門と4つの柱があります。
 
3つの門は左から、ヨセフに捧げられた「希望の門」、真ん中はイエスに捧げられた「愛徳の門」、右はマリアに捧げられた「信仰の門」だそうです。
 
ここには40を超える、聖書にあるそれぞれに意味のある彫刻があり、「石の聖書」ともいわれるそうです。
 
エジプトへの逃避、受胎告知、キリスト誕生など、キリスト教の知識のある人には興味深いものと思います。
 
スペイン内戦でかなりの損傷を受け、一部日本人彫刻家によって修復された部分もあるそうです。なんとなく東洋人的な顔のようにも見える部分もありました。
 
柱の台座になっている亀さんA。
 
そして亀さんB。サテ、この2匹は何が違うでしょうか?足です。片方は海亀、もう一匹は陸亀で、海の方と山の方を表しているのだとか。
 
左右の柱の彫刻です。ここだけでなく、亀、ハト、ヘビ、カメレオンなどの自然を取り入れた彫刻が様々な意味を持つそうです。
 
ちょっと世界遺産に疲れちゃったので、一休みさせて下さい。ある日のお昼ご飯です。すごいでしょう。イベリコ豚の生ハムですよ。ホンデもってスペインの赤ワインにパンちょっと。すっごい通っぽくありませんか?
 
この店のオーナーとコックさん、ボーイさん。なんだか知りませんが、パエリア用のお米1㎏とか、自家製ビン詰とか、お店のエプロンとかくれるのです。しまいにはオーナー、お代はイラネーみたいなことになってきちゃって、どこでスイッチが入っちゃったんでしょう?アッ、もちろん払いましたよ。
 
そんでもってこんな気分になっちゃったんです。安心して下さい。ネッ、まだ大丈夫でしょ?この3枚は世界遺産に関係なく、前日のマラガです。
 
マラガの自転車です。
 
観光客でしょうか?
 
これは地元民のようです。
 
これは完全に地元の人と思われます。
 
ソーソー、世界遺産サグラダ・ファミリアでした。これが内部です。いろいろな太さの柱が並んでいます。
 
100年以上も前に、こんなに大きな複雑な建物を考え出し、造り上げるというのですから、ガウディって並じゃありませんね。まだ完成していませんけど。
 
大きさもすごいですが、美しさも大したものです。
 
柱、天井ばかりでなく、ステンドグラスも天気が良かったのもあり見事でした。
 
唯々、感嘆するばかりです。
 
これが西側へ出る側面にあった文字です。何と書いてあるのでしょう。
 
これが西側の「受難のファザード」の彫刻です。キリストの受刑、死、復活がテーマになっているのだそうです。
 
東側の彫刻に比べると、だいぶ荒削りな感じがします。
 
4本の柱の中間に座っているのが昇天したキリストなのだとか。
 
これがサグラダ・ファミリアの内部です。広さ、大きさは世界の大聖堂の中でも上位に入ると思います。
 
ではバルセロナの町を見て歩きましょう。バルセロナはとても自転車の多い町です。そして見て下さい。自動車のレーンより中央寄りに、なんと自転車だけの対面通行帯があるのです。
 
そしてレンタルバイクの多いこと多いこと。この日は地下鉄のストライキとかで特に多かったようです。
 
なんと決まっているではありませんか!日本も早くこんな風にならないかしら。
 
自転車そのものだけでなく、道路の整備やマナーの向上など、我家のトーチャンのいうスポーツバイクの文化ってこのように日常生活に見事に溶け込んだ風景をいうのでしょうね。
 
写真はチョットボケていますが、うらやましい風景ですね。
 
そして最後にもう一つ。ガウディの作品群の一つ、あっ、違いました。
 
こっちでした。この真中の建物がその一つ、カサ・バトリョです。バルセロナはガウディの作品ばかりでなく、町中に印象的な建物がたくさんありました。
バルセロナはイベリコ豚の生ハム、ワイン、歴史を感じる町並み、そして世界遺産に選ばれるような建物群など印象的な町でした。特に数多くの自転車、走りやすそうな自転車レーン、スッキリ決まった人々のマナーには感心しました。実はバルセロナへ行くのは3回目なのですが、サッカーを見たりした前回、ただ乗り継いだ前々回に比べて、その気で町を見て歩いたためか、今回が一番印象的でした。同じ町なのに不思議です。サテ、次回はもう決めています。マレーシアへ行きます。おつきあい下さい。