プロジェクト135パート2 第53回(アゼルバイジャン)ゴブスタン岩絵の文化的景観

 前回の城壁都市バクーと今回のゴブスタン岩絵が、アゼルバイジャンにある2つの世界遺産です。今回の岩絵はずっと古く、5,000年から20,000年も前のものと考えられています。この岩絵のあるゴブスタンはバクーから60kmほど南西にある岩山で、古代の人々の様子が単純な絵ですが、とても良く分かります。私達のように不勉強な人間でも理解しやすい内容でした。
 
■今回場所は

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首都バクーで見た自転車です。これが現代です。
 
ギネスに載っているというアゼルバイジャンの世界一大きい国旗です。カスピ海の風によくなびいていますが、そのポールの高さは160mもあるそうです。
 
そしてこれが古代の人が岩に画いた人の絵です。5,000年とか20,000年とか雨ざらしでもこんなに良く見えています。
 
こちらの方が良く見えますかネ。
 
人達の上のゲジゲジのようなのが小舟なのだそうです。
 
何か動物のようなのがいます。
 
エート、何でしたっけ?
 
ここには馬のような…
 
これは牛でしょうか?
 
何せほとんど説明書きはありませんので、…これは人ですかネ?
 
これは何でしょう?動物らしいのですが…
 
人のようです。
 
これも人ですかネ?
 
これは馬でしょう
 
何か魚のような
 
イノシシですか?
 
これは割とはっきりしています。
 
これはボンヤリしています。
 
実はここものすごく恐い場所なのです。この様な所へ動物を追い込んで、追い落として狩をしたのだそうです。
 
上の写真はあの崖の上のあたりです。あの間に絵があるのです。
 
この岩、叩くとポコポコ音がするのです。中が空洞になっているようです。古代人が連絡に使ったのでしょうか?
 
オリジナルの岩絵はこの先にあるのですが、ご紹介したように、はっきりしない物が多いのです。
 
これは私達だけが感じるのではないようで、山の下に小さな博物館があり分かりやすく説明してくれていました。
 
まず、実物の岩絵があるのはこの山の岩にあります。
 
見やすくするとこんな絵なのです。
 
これも見やすく展示したものです。
 
これなら私にも分かります。船がある事から大昔は海がもっと近かった事が分かります。
 
オリジナルよりずっと分かりやすいですが、これでは何の価値もありません。
 
価値はともかく、このような絵が、6,000種類も描かれているのが見つかっているのだそうです。
 
博物館には動物の骨や当時の武器と思われえる物も展示されています。
 
ちょうど国連の明石大使もお見えになりました。なーんてこれは展示されていた写真です。
20,000年前の人達の生活が想像できるゴブスタンの岩絵、拝火教、ゾロアスター教、イスラムのモスク、城壁都市バクー、前回と今回でアゼルバイジャンのとても長い、複雑な歴史を何となく感じられた気がしています。日本にも長い歴史はありますが、アゼルバイジャンのような複雑さは無いような気がします。地続きに色々な民族や宗教がある事が、歴史を複雑にしているのでしょうか?私達のように極楽トンボでいられるのは、日本が海で守られているから、といえるかもしれない、なんて事を考えてしまった前回と今回でした。次回は隣国アルメニアへ行きます。おつきあいください。