前回のベリンツオーナは要塞や城壁で文化遺産に登録されていますが、今回の所は主に鉄道で文化遺産に登録されています。文化遺産ではありますが、その周辺の景観も遺産の一部です。この、鉄道とその周辺の景観がまさにスイスらしさの象徴のような場所です。 イタリア国境に近く、チューリッヒやベルンなどの中心都市からは不便な所ですが、だから静かで良いのかもしれません。スイスの良さは山でも鉄道でも、どこにでもレストランがあり、展望テラスがあり、美味しいビールやワインが手軽に頂けることです。日本ではお昼にビールを飲むのはチョット罪悪感がありますが、スイスではお昼に4人でワイン2本なんて普通です。これも文化の違いでしょうか?私は個人的には、お昼のワインに関しては、スイスの文化の方が好きです。 |
■今回場所は |
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いきなりですが、周辺の景観の一つ、ベルニナディアボレッツア(Bernina Diavolezza)へ登りました。 |
ベルニナ線は、サンモリッツからイタリアのティラーノまでを言うそうですが、途中駅Diavolezzaからロープウエイでほぼ3,000mの所まで一気に運んでくれます。下界はこんなに暖かいのですが、、、。 |
上に登れば、まわりは氷河の真っ只中です。 |
さすが世界遺産、こんなに高い所にも立派なホテルがありました。 |
スイスの山はロープウエイで頂上へ行って、そこからほとんど歩いて降りてこられるようになっています。うーん、この位なら降りられるかもしれない、行けるところまで行ってみようか、、、思案中です。 |
こっちで間違いないよね、と不安げです。 |
次の道標が出てくるあたりまでは順調だったのです。 |
大きな氷河が近づいてきて、下る筈なのにピークを越えなければならなくなってきて、、、。 |
おまけに、8月だというのに道には雪があって、、、。 |
決定打はこのお嬢さんでした。降りてきて、やめた方が良い、と言ってくれたのです。でも立派な体格でした。私がスマートに見えるでしょっ??? |
そーと決まればさっさとロープウエイを目指して撤収です。こういう時は早いのです。 |
ベルニナ線の駅まで降りて、後3つイタリア寄りのアルプクリュムまで足を延ばしました。嬉しそうな顔してるでしょう? |
だってこの駅、素晴らしい場所にあり、真正面にベルニナアルプスの主峰ピッツベルニナ、そこからのびる氷河が一望できるのです。そのうえ、この建物は駅舎であり、レストランでもあります。そしてお待ちかねこの写真の左手、建物の山側が崖に張り出したテラスになっているのです。 |
詳しくお見せしましょう、これがこの日のお昼なのです。素敵でしょう? |
ベルニナ鉄道と箱根登山鉄道とは姉妹鉄道の提携をしているそうで、箱根登山鉄道が提携5周年記念に贈ったプレートが駅に架かっていました。スイスで日本語の駅名を見るのはちょっと変な感じです。 |
日本語といえば、ベルニナ線に乗ったポントレジーナの駅にあった看板は、一番下に日本語が書いてありました。それほど日本人が多いとも思わないのですが、違反する日本人が多いのでしょうか? |
ベルニナ線の周りにはマウンテンバイクがいっぱいでした。本格的なダウンヒルをやってきて、ここからは一般道、といった風情でした。 |
ここには、車椅子、ベビーカー、それに自転車のスペースがありますよ、と車外に表示があります。 |
そこへ、このように全くたたまずに自転車が入ってきます。 |
氷河から流れ出た水を湛えた湖の周りを走るベルニナ線は、確かに周辺の景観がなければこれほど有名にはならなかったのではないでしょうか? |
その景観に見事に自転車が溶け込んでいます。 |
牛も当然景色に溶け込んでスイスらしさを強調しているようです。 |
私はどうでしょうか? |
ベルニナ線の沿線はハイカーやバイカーがたくさんおり、これがまた景観の一つなのでしょう。 |
すぐわきを走る道路にはもちろん車も走っています。 |
が、やはり自転車が一番美しい乗り物で、景観を引き立たせているように思います。 |
今回は鉄道とその周辺の景観、という自然遺産を訪ねました。私たちは鉄道に乗るのが大好きです。ハイキングも好きなのでこの遺産は大変私たちに向いているといえそうです。日本を出る時から登山靴をはき、ストックを持って行きました。奮発してスイスパスを買いました。ベルニナ線を途中で降りて3,000mへ登り、取って返してまた違う駅まで列車に乗ってお昼ご飯、何ていうのもスイスパスのお蔭です。一回づつそのたびに切符を買わなくてよいので面倒がなく、やりたいように出来ました。 世界遺産はいろいろありますが、歴史や宗教にかかわるものは私達には難しく、あまり楽しくありませんが、今回の様に鉄道とその周囲の景観なんて、私達にもわかり、とても楽しめました。せっかく買ったスイスパス、有効に活用しなければ、、、さて次回はどこへ行きましょうか? |
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