第21回 水戸城(茨城)

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【その一】 水戸のスクール事情
【その二】 水戸城跡と偕楽園
【その三】 はじめての自転車散歩
 
 

 
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水戸城
所  在 茨城県水戸市
築城年代 建保2年(1214年)頃
城  郭 平山城
築城者 馬場資幹
城  主 馬場氏、江戸氏、佐竹氏、武田氏、徳川氏
廃城理由 明治6年(1873年)廃城令により軍用地に
天  守 無し
見  所 弘道館、偕楽園
最寄駅 水戸駅(JR)
 

 
【その一】: 水戸のスクール事情
 
日本100名城 水戸城   【コメント:阿部ちゃん】
スペシャルアザーズをお迎えして水戸城を攻め落とします。キャラバンという馬を従えて池袋の陣地から発ちます。
 
  水戸までは高速で向かいます。納豆の話ばかりしていたため、空腹に苛まれたホズミン先生。サービスエリアで一服して既に半分ぐらい満足気な表情を浮かべております。
 
  なんだかんだで着いちゃうものですね。水戸駅周辺のパーキングで自転車を降ろしまして、みんなで自転車を整えます。
 
  タイヤに空気を入れるという単純な作業でも、初心者の方々にとっては楽しいものなんですね。ヤタロウ先生の破顔たるや、来てよかったと思わせる瞬間です。
 
  自転車が整ったので、少し乗り方の練習をしてみましょうか。駐車場が広くて良かったと心から思うタケチ先生。
 
  こういう浅はかさが事故を招く要因となっております。交通安全には十分気を付けましょう。
 
  【コメント:のぶ】
準備と慣らし運転も完了し、スタート!とりあえず安全運転で、ゆっくりね。
 
  三の丸という校名もさることながら見事な門構えの小学校。さすがは水戸藩のお膝元。児童たちは六年間、みっちり国学と築城術を身につけるそうです。
 
  水戸の二代藩主、徳川光圀は日本各地の歴史や逸話を集めて『大日本史』の制作を目指しました。そのため各地を漫遊したという伝説が水戸黄門の起源らしい。善玉の親分イメージですが、若い頃は辻斬りにも凝っていたというから人とは変わるものです。
 
  自称「水戸のキーマン」。百名城スタンプは弘道館受付で、この方がお持ちです。
 
  弘道館前は満開のサクラ。左近桜といって宮内庁からのいただき物らしいです。
 
  水戸もまた、大震災の爪痕が残っています。現在は弘道館内部には立入禁止となってしまってます。
 
  弘道館は9代藩主、徳川斉昭が作った学校。最後の徳川将軍のオヤジでもあります。斉昭を蟄居させられたのにブチ切れた浪士たちが桜田門外の変に臨みました。
 
  200年以上かかった『大日本史』の編集により水戸藩は「尊皇」を再発見したといいます。ここでの授業も熱かったでしょう、ね!
 
  土佐出身のタケチ先生。実は武市半平太の…という噂もちらほら聞き及んでおります。尊皇思想を発動させた藩校を目のあたりにされ、「タイムスリップして通いたい」を連発されていました。
 
  この後、土佐に帰り、攘夷のさきがけとなるべく土佐勤王党を開かれるそうです。
 
【その二】: 水戸城跡と偕楽園
 
日本100名城 水戸城   【コメント:のぶ】
さて、弘道館は三の丸に位置してます。水戸城は連郭式の縄張りですから奥に二の丸、本丸が並んでいます。
 
  本丸と二の丸の間には空堀があったわけですが、現在はその空堀の底を列車が走っています。二の丸と三の丸の間は道路になっていて、城跡を都市計画に組み込んだわけです。
 
  そしてこちらの武家屋敷を思わせる建物は二の丸に開かれた中学校。
 
  水戸城に天守はありませんでしたが、御三階櫓が有名だったようです。アメリカ軍の空爆で跡形もなく焼けてしまいました。
 
  遺構として残るのは、この薬医門。現在は水戸第一高校の校門であります。城跡に学校がひしめいてますからね。水戸という町は教育に力を入れてる印象です。これも弘道館のたまものでしょうね。
 
  本丸記念碑を発見!最近は一人しか写ってなかったからな。やっぱりみんなで行くと楽しいな。
 
  【コメント:阿部ちゃん】
最後に向かいますは日本三大庭園でお馴染み、水戸の名所偕楽園です。サイクリングロードが施されており、程よい気候でfeel so nice!
 
  ルールはしっかり守ります。全員大人なのだから。
 
  梅の名所として知られる偕楽園。残念ながら今季の梅は終焉を迎えておりましたが、桜は現役バリバリで活躍中。なんてこった・・・。
 
  朝食べたタコ焼きが完全に消化してしまったため、園内のお食事処で昼食をいただきます。偕楽園名物梅ざるうどんです。納豆も少々添えられているのがザ・水戸流。
 
  水戸の味を堪能された先生方の足取りはより快調です。少しブラブラしてみましょうや。
 
  おやおやのぶさん、何か興味深いものを見つけましたか?綾○で茶の味に魅せられ、本格的に腕を磨こうと企てている様子。
 
  門をくぐると「好文亭」の立札。水戸藩9代藩主徳川斉昭公により、偕楽園内に休憩所として建てられたもので、優雅な外観は水戸武士の風格がただよう建築です。この名の由来は梅の異名「好文木」から取ったそうです。190円で入場可能。
 
  うまい具合に内部へ潜入。ほんのり暗いのがお忍び感を漂わせますね。
 
  奥へ進むと投扇興が繰り広げられておりました。まさかここで御座敷遊びが体験できるとは。もちろんヤタロウ先生にやっていただきます。既に何度か経験されているお手並みです。
 
  気になる茶会は予定通り開催しておりました。残念ながら定員オーバーとなっており、のぶさんの夢は梅と共に儚く散りました。
 
  建物は3階建てで、最上階には何やら意味あり気な滑車がぶら下がっております。何に使うかと申しますと・・・
 
  下の炊事場からご飯を引き上げる為にものだったんです。江戸版エレベーターです。この時の知恵が現代に受け継がれているわけですね。
 
  しかし最上階からの眺めは風情があっていいものです。斉昭公もさぞここからの眺めに心酔していたことでしょう。水戸藩の荒いイメージが少し和らいだ気がします。
 
  名所を一通り満喫しましたので、そろそろ帰路につきます。帰りは自転車の乗り換えを希望するホズミン先生。半日乗ってみてすっかりスポーツバイクの虜になったご様子。ありがとうございます。
 
  結局全員乗り換えて千羽湖を横目に走ります。先生方随分様になってきましたね。
 
  さて無事にスタート地点に戻ってきました。早くも1杯やりた顔のホズミン先生。まぁ池袋までお待ちくだされ。
 
  一日御付き合いいただきありがとうございました。テツプレゼンツ・城攻めカウントダウンwith第一経理。この辺りで一旦下げさせていただきます。この後の打ち上げの荒れ模様は察するに易し。
 
【その三】:はじめての自転車散歩
 
日本100名城 水戸城   ヤタロウ先生

 私が乗らせていただいたのは、アバランチェ3.0です。まず見た目が鮮やかなグリーンで格好良く、乗っていて自慢したくなってしまいます。

 
   でこぼこ道でも衝撃吸収されて、スムーズに走れるので、「マウンテンバイクってこんなにすごいんだ!」と感激してしまいました。
 
   歴史には詳しくない身ですが、皆様の城語りをお聞きしながら、弘道館で水戸藩士達が学んでいた様子や、偕楽園で当時の人も梅を眺めたであろう様子を想像して楽しむことができました。
 
何より、満開の桜を眺めながら、風を切って走るというのは本当に気持ちが良かったです!旅先で、その土地の景色を見ながら自分の足で行きたい所へ行けるのは、自転車ならではですね。非日常的な、とても楽しい一日を過ごさせていただきました。
 
  ホズミン先生

 今回生まれて初めて本格的なスポーツバイク及びマウンテンバイクに乗りました。自転車は思っていたよりずっと繊細でした。

 
   マウンテンバイクは悪路を走るイメージがあったので何があってもびくともしない大雑把なイメージがありましたが、すごく繊細できちんとしたメカニズムの上に成り立っていることが分かりました。
 
   スポーツバイクは凄くタイヤが細く、見た目的にバランスを取るのが難しそうなイメージがありましたが、いざ乗ってみるとお尻が痛くなるのは別として非常に爽快な乗り心地と、ちょっとこぐとスピードがすーっとスムーズに出て楽しかったです。
 
 両方とも乗り心地はママチャリとは比べ物にならないくらい良かったですし、下校中の高校生にも「あの自転車格好いい」と言われ乗っていて気持ち良かったです。

 水戸は梅の季節はもっと良かったのでしょうが、桜もちょうど満開で千羽湖の周りに並木になっていて自転車で走る爽快感は格別でした。ちょっと付け足しで、自転車に乗る服装はすごく悩みました。街中で乗るのに素敵な服装が充実してあるともっと楽しいと思います。それとパーツについてこんなパーフェクト装備例があるといったモデルがあるとそれを参考にした改造ができてきっと楽しいかなと思いました。

 
  タケチ先生

 スポーツバイクに乗るのは、初めてでしたが、大変楽しく快適でした。想像の中でのスポーツバイクは、全身の力が必要で初心者が乗ると全身筋肉痛になり翌日は動けないという様なものだと思っていました。

 
   意外にも、スポーツバイクは軽く、筋力がさほど無くとも走る事ができるのだと実感しました。スポーツバイク自体も重くはなく、押して歩くにしてもスムーズであり驚きがありました。
 
   今回の城めぐりでは、自転車は観光には最適の乗り物だと感じました。各地観光名所を巡る為には、公共交通機関やタクシー、車などといった選択肢があると思います。
 
 しかし、観光名所というのは、交通機関がない・駐車場が見つからない等、不便な事も多く旅先でのロスタイムが勿体なく感じてしまいます。距離にもよるかとは思いますが、ロスタイムを少しでもなくし、途中の寄り道も容易です。交通機関や車と自転車のコラボでの旅というのは、私の中では新しく、素敵な時間だと思いました。

 四季や自然を感じながら、自転車を走らせるのは気持ちが良く、久々の癒しの一日になりました。

 
  テツ

 今回初めて城攻めカウントダウンに参加しましたが、一言で言って非常に楽しい体験でした。 改めて感じたのは自転車の気軽さです。 城攻めなので水戸城跡がメインですが、そこはもちろん観光地。

 
   色々と見どころがありますし、走っていると興味深いものに出会えます。そんな時いくらでも寄り道が出来るのが自転車で、車と大きな違いではないでしょうか? そして、その自転車はスポーツバイクであることが必要だと感じました。 スポーツバイクの軽快さ、スピード感。
 
 そして格好良さ(乗っている自分は別として・・)。 全てが気持ちよかったです。

 これに更に「歴史」という名のスパイスをまぶして味が一層引き立ちます。今回のコースの中でも水戸の弘道館は静謐で思索を巡らせるのによい場所でした。 仲間と行く旅の良さも満喫し、最高の休日となりました。 一緒にいってくれた皆さんに感謝。 また行きたいです。