第15回 七尾城(石川)

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【その一】 上野発の夜行列車で北陸へやってきました。
【その二】 七尾城ヒルクライム。
【その三】 本日の宿、その名も七尾城。
【その四】 自転車旅のお役立ちアイテム:ファータイル
【その五】 今回の城攻めは…
 

 
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七尾城
所  在 石川県七尾市
築城年代 戦国時代前期(16世紀前半)
城  郭 山城
築城者 畠山氏
城  主 畠山氏
廃城理由 天正17年(1589年)前田家が小丸山城に引っ越したため。
天  守 無し
見  所 山の上で見上げる石垣、見晴らす景色
最寄駅 七尾駅(JR)
 
小丸山城
所  在 石川県七尾市
築城年代 天正10年(1582年)
城  郭 平山城
築城者 前田利家
城  主 前田家
廃城理由 元和2年(1616年)一国一城令により廃城
天  守 無し
見  所 堀切
最寄駅 七尾駅(JR)
 

 
【その一】: 上野発の夜行列車で北陸へやってきました。
 
日本100名城 七尾城   【コメント:阿部ちゃん】
今回は北陸へと馳せ参じます。今企画初の夜行列車の旅。上野から金沢までつなぐ「急行能登」。
 
  ライトウェイの鉄っちゃんことのぶさん。普段は時刻表を枕にして寝ていると伺っております。味のあるフォルムを自分の眼球に収めてこの表情。あべは眠れないことを想定して少々顔面が引き攣っております。どんなんかな~
 
  まぁなんてことない。酒を浴びればこの通り。自宅よりも深い眠りに就けました。気づいた時には100万石が目の前に広がっておりました。実に心地いい。
 
  津幡で七尾線に乗り換えて第一目的地七尾に到着。のぶさん、今日も希望に満ちた顔をされております。後ろに控えているのはあべではございません。あしからず。
 
  さて早速自転車を組みましょうや。かつて○レンジャーとして活躍しておられた七尾の戦士達に見守られながら着々と整えていくあべ。
 
  真っ先に目指すは七尾港。朝食は人類の源。到着早々海産物を食らいに走ります。

Attended by WADADESU

 
  目的の市場へ着いた模様。眼前に立ちはだかるは「食楽市場」。突撃七尾の朝ご飯。
 
  なんということでしょう。先程まで回遊されていた方々が勢ぞろい。ギョギョギョの厨房。
 
  見て下さい、この甲殻類達の色鮮やかなこと。どうやら痛風を覚悟せねばならないようです。
 
  目でお腹がいっぱいになりそうなので、とりあえずアオリイカと大きいエビをいただきました。イカの吸盤がフレッシュ故に器の底にくっついちゃってました。
 
  「僕のここの部分も吸い付かれましたよ~」としきりにアピールを始めるのぶさん。「まぁおいしいからいいっすけどね。」と今回は大目に見ていただきました。
 
  【コメント:のぶ】
駅に近いという理由で小丸山城跡に寄道。今は公園に。七尾城を手に入れた前田利家が、山の上は何かと不便だから港の近くに引越そうということで築城した、とか。地図で曲輪の位置関係を確認。中には空掘がしっかり残っていました。
 
  かつての大河ドラマの影響で作られた「利家とまつ」像。馬を外せないところが、戦働きでのし上がった男らしい。
 
  こちらは最近できたものではなさそうです。
 
  この日は10月とはいえ日中は暑いくらいで、蝉が相方を求めて鳴いてすらいました。ここへきて脱皮した男とその抜け殻。
 
  【コメント:阿部ちゃん】
本日攻め落とす七尾城に向かう前に資料館へお邪魔します。スタンプを求めて・・・
 
  目ざといですね。百名城スタンプすぐ発見。「ゴム判?ここゴム判なの?」と若干不安を感じておられました。いつもより入念に試し捺しを図ります。
 
  はい、今回も綺麗に捺すことができました。これで通算16城目。のぶさんの表情が最も晴れる瞬間です。
 
  ミッションを一つクリアしたので、隣接している懐古館飯田家へとお邪魔します。随分趣き深い佇まい。約180年の歴史。東京じゃなかなかこのクオリティはお目にかかれません。
 
  内部はこの通り「おしん」の世界です。現在は住まいとしては使っておらず、地元のボランティアの方々が交代で管理、案内しているそうです。まだまだ家として使用できそうな雰囲気ですけどね。入場料は資料館と共通で450円。七尾にお越しの際は是非足を運んでみて下さい。
 
【その二】: 七尾城ヒルクライム
 
日本100名城 七尾城   【コメント:のぶ】
さてと、やってきました七尾城攻め。
山城、すなわち、ヒルクライミングの時間です。
 
  苦しみを長く味わいたいタイプの人は、あえて引き離されていきます。
 
  麓から5km弱なので、完全に侮っていました。が、斜度10%の難所が続いたりと、ハードでした…いい運動だ!
 
  今いる駐車場は本丸近くの長屋敷跡。いきなり本丸脇に出るとは、車道は後から作られたに違いない。車道の他に上杉軍が七尾城を攻め落としたときの侵攻ルートあり。
そちらは登山道の様子です。
 
  七尾城の有名な風景。段状に積み重ねられた石垣。美しすぎます。
 
  これほどの迫力の石垣を山の上で見られる城が他にもあるのでしょうか?今後の比較対象にするべく、心に刻みました。
 
  いきなり本丸に行くのは許せなかったので、他の曲輪を探索。神秘的な雰囲気がうれしい史跡です。
 
  かなりの絶景。ぜひ現地まで登って見てみてください!
 
  本丸跡も石垣で固められています。隅の石は整然とせず、初期の石垣を物語っていますが、無骨な荒々しさが魅力でもあります。
 
  この時が最も清々しい瞬間です。間違いなく!
 
  七つの尾根から七尾の名前が生まれました。今宵の宿はこの山の中腹にあるのです。
 
【その三】:本日の宿、その名も七尾城。
 
日本100名城 七尾城   【コメント:阿部ちゃん】
城と麓の中腹に構えるその名も「料理旅館 七尾城」に本日お邪魔します。
 
  敷地内には池があり、数も然ることながら凄まじいサイズの鯉が放たれておりました。一説には亀よりも寿命が長いと聞いております。さすがに七尾港の市場に並ぶことはないでしょう。
 
  「暖簾が結構高い位置にあるんだなぁ」とツイートしながらいざ宿へ。自称北川景子似の気のいい女将さんらしき方に迎え入れていただきました。
 
  3人には広すぎる部屋に通され、裏千家で腕を磨いたあべが淹れた茶で一日の疲れを癒します。部屋からの眺めも絶景なり。
 
  今日もお疲れ様でした。輪行と七尾ヒルクライムで心地よい疲労感を全身に纏い、七尾攻めを無事整えた自分たちへの祝杯を上げました。
 
  わけがわからなくなる前に明日の密謀に励みます。決して囚人が脱獄計画を企てているわけではございません。
 
  海産物に始まり海産物に終わる。七尾を存分に味わって明日に備えます。「和田です」さんは部屋に戻るなり12秒で夢の中へとチェックインされました。
 
  翌朝。早々と朝食を済ませ、金沢へ向かいます。最後に噂の七尾の北川景子さんと記念撮影。大変お世話になりました。綺麗に撮れてますよ。
 
【その四】:自転車旅のお役立ちアイテム:ファータイル
 
日本100名城 七尾城   【コメント:のぶ】
ファータイル、ファータイル。
名前の意味は豊穣。乗ってみると身も心までも豊かになるかのようです。その秘密は抜群の安定性。

ツーリング車として使用した場合、32Cのタイヤ幅は安定感があり、キャリアとバッグもしっかり付いて不安なく走れます。

 
人目を引くスウィングショックは、本当に作動しているのか疑問でしたが、その後サスペンション無しのバイクに乗ってみると分かります。

 効いていないようで微妙な衝撃を吸収してくれるので、特に長距離ライドを含むツーリングでも快適です。

 フロントギアは三枚。街乗りでは三枚も必要ないよという声もありますが、今回の旅では力を発揮してくれました。

 
 七尾城への登り坂、エリアによっては斜度10度。美ヶ原で自転車を押す男が、足をつかずに登りきったのはギアのおかげです。この後、高岡市から富山市まで平地を走る場面もあり、巡航にも対応してくれました。
   毎日の通勤はもちろんのこと、城攻めのツーリング車として、自転車初心者の方にもオススメできます。今のところの一押しです。ただし、グリップは長く乗っていると手が痛くなってきたので、カスタマイズポイントだと思いました。ついでにカラーを変えたりして楽しみましょう。

 ハンドルが曲がっていて楽な乗車姿勢は取れるのですが、登りなど力を入れたい場面では不向き。ツーリング車として使うなら交換を検討してもいいでしょう。

 
【その五】:今回の城攻めは…。
 
今回の旅を振り返ると…
日本100名城 七尾城   【コメント:のぶ】
夜行列車の輪行を組み入れてみたいというのがポイントでした。
実際、輪行している人は他にもいました。かつてのシャワー室跡のスペースがあり、自転車2台は収納可能です(私たちは重ねて3台いきました)。
急行能登に寝台はありませんが、意外と睡眠取れて、翌朝からしっかり活動できました。
 
私たちは金沢の手前で乗り換えて七尾に北上しましたが、列車は金沢終点です。
首都圏の人であれば、金曜の仕事終了後に乗り込んで、金沢への週末旅行。初日に時間がたっぷりできて便利なのでは?

 今回、七尾から始めましたが、全体のスケジュールを見返して、到着が早すぎたなと思いました。宿でゆっくりできたのは良かったですが…。
夜行列車で七尾を最初にするなら次回は和倉温泉や能登半島の北の方まで足を延ばそうと思います。

 
   七尾城の地形は完全に山城。駅からの距離は6.5km、標高は300m。第11回目の千早城への登りが、11km、標高660mでしたので、山城ヒルクライムとしては短距離と言えます。

 しかし短いとはいえ、斜度10%の難所もありますので、自転車であれば登りを意識した車種を選択したほうがいいでしょう。本丸のすぐ下まで車道が延びていて、自転車でアクセス可能です。

 
 車道のほかに上杉軍が侵攻したという徒歩ルートもあります。
自転車でも徒歩でも、七尾の城跡からの絶景は、一所懸命に登った人のものでしょう。
 
 
 
2011年10月7日(金) 目的地:七尾(石川県)
移動:上野 ⇒ 七尾  旅のテーマ:夜行列車で輪行
タイムテーブル 旅費 (一人分)

23:33 上野発 夜行列車 夜行列車+在来線 乗車券
    (上野-津幡-七尾  片道)
    ¥8,090
    夜行列車特急券
    (上野-津幡  片道)
    ¥1,770
2011年10月8日(土) 目的地:七尾城
移動:津幡駅 ⇒ 七尾城  旅のテーマ:七尾ヒルクライム!
タイムテーブル 旅費 (一人分)

06:25 津幡着  
06:44 津幡発 上記に記載。
07:59 七尾着  
宿泊 料理旅館 七尾城
石川県七尾市矢田町21号鉄砲山2-16
TEL:0767-53-1223
¥8,500
朝・夕食付。露天風呂。
魚介ずくしの食事に大満足。
2011年10月9日(日) 目的地:金沢城
移動:七尾 ⇒ 金沢  旅のテーマ:加賀百万石の城下町
タイムテーブル 旅費 (一人分)

08:52 七尾発 在来線 (七尾-金沢 片道)
10:27 金沢着 ¥1,280
宿泊 中安旅館
石川県金沢市尾張町1-10-31
TEL:0767-231-3128
¥6,825
素泊まりにて夜は金沢の街を探索。
2011年10月10日(月・祝) 目的地:高岡城
移動:金沢 ⇒ 高岡 ⇒ 富山  旅のテーマ:北陸を後にして
タイムテーブル 旅費 (一人分)

08:50 金沢発 在来線 (金沢-高岡 片道)
09:27 高岡着 ¥740
11:15 富山へ自走  
12:20 富山城着  
14:50 富山発 特急+新幹線 (富山-越後湯沢-大宮)
16:54 越後湯沢着 ¥11,400
17:02 越後湯沢発  
17:54 大宮着  
 
<参考:北陸編の旅費>
※食費は別。別腹。
①移動 (ひとり片道)
夜行列車+在来線 乗車券 上野-津幡-七尾 (片道) ¥8,090
夜行列車 特急券 上野-津幡 (片道) ¥1,770
在来線 七尾-金沢 (片道) ¥1,280
在来線 金沢-高岡 (片道) ¥740
特急+新幹線 富山-越後湯沢-大宮 (片道) ¥11,400
¥23,280
②宿 (一人分)
料理旅館 七尾城(七尾) 朝・夕食付。露天風呂。魚介ずくしの食事に大満足。 ¥8,500
中安旅館(金沢) 素泊まりにて夜は金沢の街を探索。 ¥6,825
¥15,325