自転車旅行 第31回 愛知県

 今年最初の135は鹿児島、宮崎を計画していたのですが、ブランクがあまりに長いので優しく愛知県で足慣らしをしようということになりました。豊橋から渥美半島を西へ、伊良湖岬を目指しました。この日の名古屋地方は30度の予報でいきなり熱中症の心配がありましたが、幸いにも比較的涼しく、何事もなく気持ちの良い旅でした。豊橋までは『こだま』の自由席で、7号車は自転車を置くのに最適の構造になっています。
 行きも帰りも7号車、輪行するならお勧めします。行きに通った渥美半島の南側、太平洋側にサイクルロードがありますが、、、、、???? 帰りは半島の北側、三河湾沿いを走りました。一般国道に広めの自転車レーンがあり、割と走りやすかったです。涼しいとはいえ27度ほど、日差しは強くかなり疲れましたが、久しぶりにいい汗かいた感じです。
 
■今回場所は

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  例によって、坂戸駅 5:14 の始発です。ホームはガラガラです。
  池袋駅もまだ閑散としています。
  東京駅までの山手線は、こんな具合に自転車を立てて、ゴムひもで固定すると安心です。
  新幹線の中は車両の一番後ろ。
三人席の後ろは、楽々置けます。
  トーチャンの袋は前輪だけ外して入れるのでとても長く、三人席の後ろではちょっと通路にはみ出してしまいます。7号車の後ろの通路は乗務員室などがあって、とても広く、このように悠々置けるのです。
  豊橋から乗った豊鉄渥美線は完璧なローカル線でした。懐かしの単線でトコトコと三河田原まで35分、トーチャンは嬉しそうに運転席にへばりついて見ていました。
  車内は空いているので二台を一緒に置くことが出来ました。長い方は立てて、短い方は横にして、置けました。
それにしても、トーチャンの持っているゴムひもは優れものです。山の手線でも、新幹線でも、ローカル線でも、立てても、横にしても、2台一緒でも、自由自在にほとんどの場所に自転車を括りつけられます。
  三河田原に着いて、自転車を組み立て、準備運動開始です。
  ブランクが長かったので、特に入念に体をほぐしました。
  通りがかりの人が、このおばさん何やってんだろう?という表情で振り返っていたようです。
  三河田原から太平洋に向かって南下、小さな港に出ました。
  そこから太平洋沿岸を西へ。この辺は太平洋ロングビーチと言うそうで、世界大会が行われるサーフィンのメッカだそうです。
  この辺には海沿いの景色の良いところにサイクルロードが完備しています。
  途中までは快適だったのです。
  が、、、、一部、砂利だらけ。押して歩かなければなりませんでした。
  その後、タイヤの点検です。細かい砂利が食い込んでパンクの原因になることが多いそうです。
  さらにその先、なんとサイクルロードが階段になっているのです。階段の幅の広さとスロープの広さを比べてみてください。あと半分ぐらいスロープが広い方が押しやすいと思うのですが、、、。あまり広いと乗って下る人が出てしまうのでしょうか? サイクルロードがあるだけで良しとして、感謝しなければいけないのでしょうね。
  一般道路はひたすら暑くて、水分の補給はとても重要です。
  見えてきました!
あのずーーと向こうの、小高い丘の上の建物が今夜の宿、伊良湖岬先端のホテルです。
もー景色はどーでもいいから平地に建てて欲しいと切実に思いました。最後の坂は壁のようでした。
  ホテルの部屋から見た太平洋です。登ってきた坂が見えます。
  反対側は、明日見に行く伊良湖岬灯台のあるあたりです。
確かにホテルからの景色は抜群でした。
  ホテルの夕食はブッフェスタイル。
残したら恥ずかしいので少しずつ取ってきました。ビールも控えめに。
  翌朝も素晴らしい天気でした。
早めに出発、早めの到着をモットーに今日も頑張ります。
  昨日泣いた分、快適な下りで今日が始まりました。良いことがありそうな気がします。これがあるから自転車が病み付きになるのです。気持ちよさそうでしょう?
  見てください!!
こんな感じで下るのです。道はいいし、車はいないし、天気はいいし、下り坂だし、朝ご飯は美味しかったし、もーこれを幸せと言わずに、何が幸せなの!? ってな気分です。
  伊良湖岬灯台周辺の散策路入り口です。灯台を経て伊良湖港まで続いている快適な道路です。
  散策路を教えてくれたおじさんと。
向こうの島は鳥羽市に属し、三島由紀夫が潮騒を書いたところ、とか、秋になるといろいろな鳥が渡りの途中でこの辺を通るのだとか、案内してくれました。
  今回の目的地、伊良湖岬灯台です。あまり大きな灯台ではありませんし、観光化されているわけでもありませんが、朝の漁から帰る漁船が列をなして通り独特の風情のある景色でした。
  渥美半島は昔は漁業の土地だったそうですが、今は豊橋の方から水を引いたり、用水池を整備したりして、農業も盛んだそうです。
ハウスで菊やメロン、露地ではキャベツなどが名産だそうです。
覗いてみたハウスでは菊を作っていました。
  キャベツ、その他、露地物の畑が延々と続きます。
  道端でキャベツの収穫をしているご夫婦を見かけ、トーチャンが話しかけました。今の時期に取るキャベツは夏キャベツというのだそうです。
「美味しいんですか?」
このご主人、躊躇なく
「まずい。」
え???
「キャベツは冬物でなくちゃ!」
とのことです。
  伊良湖岬から豊橋までの259号線は面白くもなんともない、ひたすら平地を走る道です。
この日は多分30度あったと思います。暑くて暑くて、、、海も暑さで干上がっていました。
  道路は自転車用にちょこっとスペースを取ってくれてあったので割と走りやすかったです。
  ただ、景色は単調で、259号線を外れ、海沿いの道を行くことにしました。
これが大正解!景色は開けているうえに車も少なく、道の選択が正しかったと得意の自画自賛をしたものです。
 
 ところが、豊橋に近づくと道路がだんだん広くなり、片側2車線、大型トラックがバンバン走る産業道路の雰囲気になってきました。
 田原市と豊橋の境、三河港大橋には自転車用の側道があり安心して通れましたが、その先の豊橋港IC近くは高速道路の様に高架になってきて、怖いのなんの、平地に着いた時はもー動くの嫌って感じでした。
  一番怖いところはもちろん写真を撮るどころではありません。
この写真は三河港大橋の上です。
  港大橋近くの高架道路で怖い思いをした後、トーチャンのタイヤがパンクしてしまい、修理に20分、パチンコ屋さんの横の日陰で難なく済みました。
このパンクが、あの恐怖の高架上だったらと思うとぞっとします。もぉー早く宿に着こ!
  豊橋でそのまま新幹線に乗ればその日のうちに家に帰れます。でも都内の時刻を考えると自転車2台抱えて山手線に乗るのは如何なものかと、豊橋で宿を取ってあるのです。しかも大好きなビジネスホテル。夕食は好きに食べられるのです。
まず、生シラス。これはとても埼玉では食べられません。
  伊良湖産 大あさり。
ちょっと大味でした。
  ドジョウの串焼き。から揚げや、柳川は食べたことがありますが、串焼きは初めてでした。
苦いのなんのって、、から揚げの比ではありませんでした。
トーチャンは、これは日本酒でしょう!とご機嫌でした。
  豊橋の名物は練り物なのだそうです。ちくわ屋さんが練り物料理屋を出しているほどです。
  豊橋での時間調整が上手くいき、帰りの東武東上線もご覧の通り、人様に迷惑かけずにガラガラの車内に自転車2台安心して置けるわけです。
かくして、お昼ご飯は我が家に帰ってから食べられました。
 久しぶりに走ったので、楽しさと怖さ、辛さ半々といったところでしょうか。走った2日間とも快晴で岬近く以外は概ね平坦、シーズン初めとしては楽なコースで助かりました。でも暑かったです。太陽に当たるだけで疲れる感じでした。無理しないように走る時間は短く、休みを沢山とって何とか機嫌が悪くなる前に宿に着けました。
 久しぶりに海沿いの道を走り、初日は弱い向かい風、2日目は概ね逆方向へ走ったのにやはり向かい風、ずーーと緩い登りの様な気分でした。実は足がついていない、鍛え直さなければいけない、怠けていた付けが回ったのだそうです。
 でも、今までに行った事のない場所、景色を見て、現地の美味しいものを食べて、乗り物の時刻表を気にせずにのんびりと走る自転車旅は、贅沢の極みと言えるかもしれません。
 2人の年齢が134歳だったのに今は137になってしまいました、、、。もうすぐ138になってしまいます。体重合計、今は137㎏になりました。目標まであと2㎏、頑張ります。
 このプロジェクト135も残すところ1都2県になりました。次は鹿児島、宮崎、鹿児島空港から桜島、戸井岬、日南海岸を経て宮崎空港まで、宿の予約は済みました。後は体調を整えるだけ。でも、話は違いますが三浦雄一郎さんてすごいですねーー。あの人の1/10 でも真面目にトレーニングすれば、いつも向かい風などと思わないで済むのでしょうね。頑張ります。