自転車旅行 第30回 【特別編3】 オーストリア、クロアチア、ドイツ(後編)

 前編では今回の旅の前段、主に内陸部を見てきましたが、後編はこの旅のハイライト、私の憧れだったアドリア海沿いの都市を旅します。景色も楽しみですが、自転車にも興味があります。アドリア海に自転車は似合うのでしょうか?それに、どんな食べ物が出てくるのか、ワインは?ビールは?人々は?オパティヤの夜がとても素敵だったのでこの後も期待満々です。ご覧ください。
 
■今回場所は
 

より大きな地図で プロジェクト135第29回特別編クロアチア を表示
 

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  オパティヤといってもあまり馴染みがないと思いますが、アドリア海の一番奥というか、北というか、イストラ半島の東、リエカという都市のちょっと西になります。
結局わからないですね?地図を見てもなかなか出てきません。
つまり、アドリア海に面したとてもきれいな所です。
  勿論、自転車もいます。
  この日は次の目的地スプリトまで、400km以上ひたすら走ります。
途中はアドリア海に沿ってのこんな景色が続きます。スプリトは東にディナルアルプス西にアドリア海、クロアチアでも大きな町です。
  スプリトには世界遺産のディオクレティアヌス宮殿があります。宮殿の中では、アカペラが楽しめました。
一緒に撮ってるのに、どこ見てんの!?この人たちは!!!それにしてもみんな大きいですねーーー
私が小さいのかしら???
  宮殿の周りはこんな道が迷路のように続いています。
  広場に出ると自転車。
  自転車、自転車、自転車、、、。
  停まっている自転車も見慣れた感じのものが多かったです。
  翌日は、対岸のフヴァル島へ、迎えに来てくれた知り合いのヨットをバックに。
  なぁーんて冗談です。バスごとフェリーに乗り込みます。
  フヴァル島は東西70kmの細長い島です。フェリーが着くのはスターリグラードという港ですが、島で一番大きい町はフヴァルです。
この町は、環境を守るために、入り口に大きな駐車場があり、すべての自動車はその先には入れません。
荷物は何というのか築地市場にあるような車で運びます。
  人々は歩きます。
  地球上、環境に優しい最高の乗り物は何でしょうか?
そうです、我が自転車なのです。
  子供も、おじ様も、、、。
  そして、観光客にはレンタルサイクルが用意されているのです。
  その結果?
海はあくまでも透明で、ボートは空に浮いているようで、その影が海底に映っているほどでした。
  フヴァルは要塞や大聖堂のある古い町ですが、島そのものはブドウ、ワインで有名だそうです。
島のガイドさんがどの場所で造ったワインが美味しいか、詳しく、情熱的に説明してくれました。
  その情熱にほだされて(?)、紹介されたスーパーへ直行です。
クロアチアではどこの街にもKONZUMというスーパーがありました。
  フェリーの着いた港では漁師が船で魚を売っていました。
自転車のおじさんが値段交渉をしている風情でした。
  この港は、フヴァルと違って古い田舎町のようです。
自転車もスマートさに欠けていました。
  古い田舎町の、古びたレストラン。
この電話は飾りではありません、現役で使用中です。
  このレストランの魚料理、とても美味しかったです。クロアチアビールもとてもおいしかったです。
  この古い港町がフヴァル島の西のはずれ、70km程島を走り、東のはずれスチュライから再びフェリーで本土へ渡ります。
そんな地の果ての様な町にも自転車は走っています。
  フェリーから見たクロアチア本土です。
町の後ろの禿山がディナルアルプスの一部です。
  さー、今日の目的地、この旅の目的地、ドブロヴニクが近づいてきました。
大きな橋の向こうが新市街です。
  今夜はまず豆スープ。
  メインはクロアチア風カツレツです。
わりとあっさりしていて美味しいですよ。
  何となんと、本当にドブロヴニクに来てしまいました。
ずいぶん前から行きたい、行きたいと騒いでいたのです。でも遠くて、時間がかかるので来れなかったのです。
今回はトーチャンがリタイヤして時間が取れるようになって実現しました。
まず、街の背後にあるスルジ山にロープウエイで登り、街の全景を眺めました。
  他にもいろいろ行ってみたいところはありますが、ここドブロヴニクは一番か二番目に行きたかったところです。
天気も良かったし、体調も良かったし、ご機嫌良く見て回りました。
自転車に直接関係ありませんが、皆さんにもご紹介しましょう!お付き合いください。
まず全景、真ん中あたりの城壁で囲まれたところが目的の旧市街です。
  海から見た城壁はこんな感じです。
  城壁は周囲およそ2km、
城壁の上をぐるりと一回りできます。
  城壁の上から旧市街を見るとこんな感じです。
  旧市街の中にはいろいろな生物が生息しています。
城壁巡りの途中に出没する危険な生き物。
急な階段を息を切らして登ると、愛想よくジュースを勧めてくれるのです。
  とても美味しいのですが、、、、、信じられません、1,000円もするのです。
  城壁の内側は普通に人も生活しています。
  下へ降りると旧市街はこんな感じです。お店が勝手に細い道にテーブルを出していて、すぐ横を人が通ります。
気の弱い私はなかなか進めませんでした。
  少し広い道もとても危険です。
美味しそうな店が軒を連ねていて、くいしんぼうの私はなかなか進めませんでした。
  旧市街の生物のうち、
一番危険な種に捕えられてしまいました。
まず第一にこの種の悪いところはハンサムボーイだったのです。
  次に、悪いことに勧められたのが私の大好きな生ガキだったのです。罠の決め手はメニューです。当たり前ですがクロアチアの通貨クーナで出ていたのです。
安いなと思ったのですが海の近くだし、物価も安いのだろうと思ったら、、、、一個の値段だったのです。
あんなに沢山食べなければよかったのに、、、
  その結果、、、自分が悪いのは分かっているのですが、夕食のメニューはツアー最後の晩で、主催者も奢って豪華なフィレステーキだったのに、、、、今回の旅は一度も調子悪くならなかったのに、こんなに豪華な夕食は一度もなかったのに、、、、
しかしトーチャン撮るの上手くなったよネー、
感じがでてる。
  あっ!そーそー、肝心の自転車です。旧市街ではこの一台しか見ませんでした。
自転車に乗るスペースがないですね。
  乗り継ぎで寄ったドイツ、ミュンヘンは自転車だらけでした。
  街中はもっと居ました。
 今回は憧れのアドリア海、長年の念願だったドブロヴニク、後半は天気にも恵まれ大満足の旅でした。

 民族紛争、宗教問題、EU加盟問題などなど私たちには想像もできない複雑な地域のようですが、ガイドの説明はフムフムと聞き、呑気に大聖堂の偉大さ、要塞の堅固さ、景色の素晴らしさ、料理の美味しさなどを楽しんできました。その上に特に感じたことは、自転車の素晴らしさです。偉大さといっても良いかもしれません。どんなに小さな町にも自転車はありました。

 自動車の入れない環境保全に力を入れている地域でも自転車は大歓迎でした。余り発展していないような、小さな田舎町では自転車はほとんど輸送手段、運搬手段として使われているようで、あまりスポーツとして使われているようではありませんでしたが、ザルツブルグ、ザグレブ、ミュンヘンなどの大都市では比較的スポーツバイクの比率が多かったように感じました。とても良い思いをしてきて、そろそろ見ているだけでなく自分でも乗る気になってきました。

 少し体を慣らしてから、次回は鹿児島、宮崎の旅をお送りします。ご期待ください。