ロード
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Felt AR FRD エアロロード 弱虫ペダルサイクリング…
前回は、2019年の全日本チャンピオン 入部正太朗選手にFR FRD Ultimateのインプレを伺いました。今回は並行して使用するエアロロードのAR FRD Ultimateのインプレです。入部選手はARを非常に気に入っていて、Jプロツアー最終戦かすみがうらロードレースはARで表彰台の頂点に立ちました。
Felt ARシリーズ
2009年に初めて本格的に航空力学を応用したエアロロードを発表した先駆的ブランド、フェルトの最新エアロロード。既に前作から現在でも通用する圧倒的なエアロ性能を実現していたが、さらなるエアロ性能に加えて、オールラウンドバイクのようなナチュラルでダイレクトな反応性や快適性を獲得した。
カーボンフレームのグレードは「Ultimate+TeXtreme」(=FRD)と「Advanced+TeXtreme」がある。上級グレードのFRDはより剛性と強度が高いカーボンシートを使用しているだけでは無い。カーボンシートをより緻密な形状にカットして、より厳密な指示の元、開発にも携わる最高レベルの技術者のみが製造することを許される。
弱虫ペダルサイクリングチーム 入部 正太朗選手
トラックレースを得意とした入部選手は早稲田大学を経てシマノレーシングでプロに。UCIレースでの優勝を重ね、2019年の全日本選手権で全日本チャンピオンの座に輝きました。2020年はUCIワールドチームのNTTプロ・サイクリングで活動。お父様はフレームビルダーの故入部正紀氏です。
生年月日
1989.08.01
過去の所属チーム
2012~2019 シマノレーシング
2020 NTTプロ・サイクリング
主な戦歴/経歴/活動
2017
UCI2.2 ツールド熊野 1stステージ 優勝
2018
UCI2.1 ツアーオブタイランド2ndステージ 優勝
UCI2.2 ツールド熊野 2ndステージ 優勝
2019
全日本選手権大会 個人ロードレース 男子エリート 優勝
2021
Jプロツアーかすみがうらロードレース 優勝
——入部選手は今まではあまりエアロロードを使用されていた記憶が無いのですが、何か理由があるのですか?
確かに今まであまりエアロロードを使用していませんでしたが、そこに特に理由はありません。今年からARをよく使用するようになったのは、その性能が自分に特に合っていると感じるようになったからです。ツアーオブジャパン東京ステージ、JPT石川クリテリウム、JPT南魚沼クリテリウム、南魚沼ロードレース、群馬サイクルスポーツセンターの逆回り、霞ヶ浦タイムトライアル、霞ヶ浦ロードレース等で使用しましたが、平坦のレースや、アップダウンのレースでも自分のパフォーマンスを発揮することができました。
——AR FRDはどうですか?
ARはとにかく推進力が高く、FRより多少重量はありますが、登りもしっかりとこなせる印象です。例えば、2021年9月20日に開催された南魚沼の150kmのロードレースでは獲得標高が2600mでした。2021年9月24日に開催された群馬サイクルスポーツセンターの逆回りの180kmのロードレースでは獲得標高3400mでした。それぞれ獲得標高も高い、タフなレースで使用しましたが、どちらもしっかりと自分のパフォーマンスを発揮して戦うことができました。
——FR FRDとはどのように使い分けていたのでしょう?
ARもFRと同様、どんなコースでも走れますが、強いてあげるのであれば、登坂距離と平均勾配がFRとの使い分けの一番のポイントになります。仮に、平均勾配7%以上で5分間登る坂があるとすれば、私の場合は、それ未満はARで対応し、それ以上の勾配や登坂時間になるとFRを選択すると思います。しかし上記はあくまでも使い分けの基準を仮に設定した場合の話です。ARもしっかりと登れるので、ARで獲得標高3000mのトレーニングもしますが、本当によく登れます。
——AR FRDはどんな人におすすめですか?
本当に全ての人におすすめできるフレームです。その中でも推進力を感じたい方にはめちゃくちゃおすすめです。めちゃくちゃ伸びを感じることができます。脚質でいうのであれば、スプリンターや平坦が好きな方に特におすすめできます。
——最後にAR FRDの一番のお気に入りポイントを教えてください!
やはり爆発的な推進力です。登坂中でも推進力を感じるので踏んでいてとても楽しいです。
Felt FR FRD 弱虫ペダルサイクリングチーム 入部正…
2019年の全日本チャンピオンで2021年から弱虫ペダルサイクリングチームに加わってフェルトのバイクを使用する入部正太朗選手にFR FRD Ultimateのインプレを伺いました。入部選手はシマノレーシング時代にもフェルトのFシリーズを使用していて、アルミのトラックフレームTKで2013年国体ポイントレースも制しています。
Felt FRシリーズ
カリフォルニアのバイクブランド、フェルトの軽量オールラウンドレーサー。レースロードに求められる高い軽量性、剛性に加えて、垂直方向に適度な柔軟性を与えたフレーム設計により、どんな状況でもタイヤを路面に接地させ、ライダーからの入力を逃さず推進力にする。同時にレースロードのレベルを超えた振動吸収性も併せ持っている。
カーボンフレームのグレードは「Ultimate+TeXtreme」(=FRD)と「Advanced+TeXtreme」がある。上級グレードのFRDはより剛性と強度が高いカーボンシートを使用しているだけでは無い。カーボンシートをより緻密な形状にカットして、より厳密な指示の元、開発にも携わる最高レベルの技術者のみが製造することを許される。
弱虫ペダルサイクリングチーム 入部 正太朗選手
トラックレースを得意とした入部選手は早稲田大学を経てシマノレーシングでプロに。UCIレースでの優勝を重ね、2019年の全日本選手権で全日本チャンピオンの座に輝きました。2020年はUCIワールドチームのNTTプロ・サイクリングで活動。お父様はフレームビルダーの故入部正紀氏です。
生年月日
1989.08.01
過去の所属チーム
2012~2019 シマノレーシング
2020 NTTプロ・サイクリング
主な戦歴/経歴/活動
2017
UCI2.2 ツールド熊野 1stステージ 優勝
2018
UCI2.1 ツアーオブタイランド2ndステージ 優勝
UCI2.2 ツールド熊野 2ndステージ 優勝
2019
全日本選手権大会 個人ロードレース 男子エリート 優勝
2021
Jプロツアーかすみがうらロードレース 優勝
――まずはフェルトというブランドに対する印象から教えてください。過去のシマノレーシング時代にもフェルトを使用していましたがフェルトってどんなバイクですか?
フェルトはプロ一年目、シマノレーシングに所属して初めて使用したブランドで、それまで父が作ったフレームを使用していたため、非常にわくわくしながら乗った思い出があります。しかし”乗り心地”という観点からは、当時は自分がそういった点に鈍感であったことや、今まで父が作ったフレーム以外に乗ったことがなかったため、率直な感想としてはフレームの良し悪しがあまり分かっていませんでした。
選手を続けて、色々なフレームを乗ってきたことによって、それぞれのフレームの個性が分かるようになってきました。その中でもフェルトは良い意味でクセがなく、コンセプトがはっきりしていると感じます。そのはっきりとしたコンセプトとは、バランスのとれたFRと、エアロの要素が入っているARです。
――今季はFR FRDをメインで使用されていましたが、どんな印象でしたか?
FRは非常にバランスがとれているので、アタッカーの自分にとってはダンシングの際の自転車の反応が良く、パワーが伝わりやすいため、アタックの際にアドバンテージを感じながら走れていました。
――ディスクブレーキモデルとリムブレーキモデルのどちらも使用されましたが、なにか違いを感じますか?
ディスクブレーキモデルとリムブレーキモデルでは、重量や重心の位置が違うので、乗り味が異なってくる部分があります。例えばダンシングの振りのクセに影響が出てきますが、どちらが良い・悪いという感覚はないです。
――AR FRDも併用していましたが、どういった基準で使い分けていたのでしょうか?
登りの勾配やレースの距離の長さ、平均時速を基準に使い分けていました。例えば、FRなら平均時速40km未満のレース、ARなら平均時速40km以上のレースで使用する感じです。違う言葉で表現するのであれば、流れにくいコースはFR、流れやすいコースはARを使用していました。
具体的には、群馬サイクルスポーツセンターのコースで、正回りならFR、逆回りならARを使用していました。その理由としては、正回りは勾配がきつい部分や平均時速40kmを下回ることがあるためです。逆回りの場合は登坂区間も流れやすく、平均時速40kmを越えやすいコースになるためです。
――FR FRDの一番のお気に入りポイントは?
どんなコースでも対応できるオールランダーのフレームなので、使用しやすく、疲れにくい点がお気に入りです。
AR FRDのインプレも後日公開します!