鈴木史竜のロードレース欧州武者修行~ベルギーの自転車道路環境編

こんにちは!

Team Eurasia- IRC TIRE 鈴木史竜です。

欧州遠征のプレイバック第2弾は、ベルギーの道について。僕が初めてベルギーの道を走った時の感想は、まさに「自転車天国」でした。今回は、そんな交通事情に触れてみたいと思います!

 

さて、前回の更新でチームの拠点があるKortrijkの街に無事到着。

到着して最初にする事は、輪行を解いて練習!滞在できる日数が限られているので、到着した日の午後も大切です。

そもそも、今回は1発目のレースが到着2日後に差し迫っている事もあり、飛行機で硬まった身体を一刻も早く動かしたいところ。じっくりと汗をかきつつ、動ける状態に戻していきます。

久しぶりに走るベルギーの道は、やはり格別。来たばかりでは右側通行に注意ですが、自転車道が整備され、まさにストレスフリー。安全に、とても気持ちよく走れる場所が多いです。

 

例えば、このマーク。追い越し禁止。

ザ・自転車優先ですよね。

車が追い越すと、普通に警察に捕まってしまうようです。車は一方通行の道ですが、自転車は両方向からしっかり車道を走るスペースが確保され、且つ存在感の大きな場所にこのマーク。こちらの区間は街中ですが、優先はあくまで自転車ということです。

 

お次はこの交差点。

まず自転車レーンが明確!

 

そして、止まる場所は車の前!! ここ、結構大きな交差点ですよ?それでも、左折する自転車も車の前に並んで、しっかりハンドサインを出して1段階で曲がっていきます。あくまで自転車も車寄りの感覚という事でしょうか。

 

自転車用信号も、当たり前のように個別に設置されています。

 

信号が無くても、こんな風に道路を横断して左折用のレーンが出来ている場所もあります。多くに共通している事は、とにかく動線が分かりやすいという事。

 

最後に、これはバス停。

前が自転車道として整備され、車道とも区別されています。

全てではありませんが、バス停にも自転車スタンドが設置されているものがあり、家→バス停→目的地という移動の流れが想像できます。

当然、ベルギーも全てが完璧ではないと思いますし、欧州全体でも自転車の事故等は多く発生しています。その中で、日本の方が優れている部分も沢山あると思います。

それでも走りやすさは、道の整備、自動車の運転手の意識などを含め、「自転車天国」と表現したくなる環境に感じます。

 

そして、こういったハード面とは別に、競技が盛んなだけではなく、一般の自転車利用の部分までしっかりと自転車に対する理解があり、自転車が文化として深く根付いている事が何よりも素敵です。

 

日本でも、自転車が車や歩行者ともっと共存していけるよう、今後も安全に走って行こうと思います!

 

鈴木史竜

 

鈴木史竜(すずきしりゅう)

Team Eurasia-IRC TIRE 所属

1998年4月16日生まれ

静岡在住

> 2014年 全日本選手権ロードU17:13位
> 2015年 Team Eurasia-IRC TIREサイクリングアカデミーで欧州遠征
> 2015年 四日市全国ジュニア自転車競技大会:12位
> 2016年 全日本選手権TT(ジュニア):9位
> 2016年 Team Eurasia-IRC TIREサイクリングアカデミーで欧州遠征
> 2017年 Team Eurasia-IRC TIRE 正式加入
> 2017年 Tour de Nouvelle-Caledonia (10日間のステージレース)完走

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