宇都宮クリテリウム&ロード 中村龍太郎

金曜の夜に中畑監督→山下→僕と回ってきたTHULEのキャリアをISISに装着し、上に四台積めるようになった。
自転車を車の上に積んで走るとプロチームっぽかったのと、走行中に歩行者とかに注目されるのでドヤれる(別にすごくはない)ので、揃えたかったのである。
交互に積んで四台が幅的に限界かな?つける位置を前後にずらせば或いは…と思ったけど5台は必要無さそう。
仕事終わりに上京してきたチビ助を海浜幕張駅で拾ってから→極楽湯→寝。

土曜の朝、ユキと佐野さんを拾って会場へ。会場は昨年と同じ清原工業団地。コースは変わってなさそうなので試走は無し。

まずはP1の予選。昨年予選でガッツポーズを決め、それがまた気持ち良かったので、今年も予選一位を目指してスタート(50位以内が予選通過。正直予選一位に意味はない)。
たった5周なので先頭でローテをしていた方が楽に上がれる。先頭に行こうとすると、思惑が一緒なのか結構な人数が被せてきてなかなか抜けない。
先頭はマトリックスが固定。マトリックス列車に入ってくる不肖な輩に吉田さんが尻ぺシを入れているのを何回か見て、これは先頭ローテは無理だな。と諦める。
そうなると被せてくるのに身を任せて下がり、横のスペースが空いたら一気に上がる、の繰り返し。ラスト1周だけ先頭で頑張ればいいやという考え。
チームメイトの兼松さんを決勝に連れて行く約束をしたので、後ろに下がった時に振り向いて確認し、後ろに憑いたら上げる。
というのを繰り返したけど結局離れてしまうので、ラスト一周に入る前に見限って自分の予選1位通過に気持ちを切り替え。
残り一周のホームストレートで先頭付近まで上がり、風を受けながらもポジションをキープする。
ヘアピンを抜けてマトリックス列車の後ろ。これは良いポジション。宮澤さんがかけたのに出遅れて最後のコーナーに突入。
ビビってブレーキングしてしまい、宮澤さんがもがいているのが見えて「あダメなやつだ」と悟ってそこからはもがかずにハンドルを叩いて悔しがってゴール。
宮澤さんはちょっと前まで胃潰瘍で病み上がりだったらしい。その状態で走るのがすごいな。イナーメは8人全員が決勝に進むという快挙。

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PHOTO BY ITARU MITSUI

MINOURAのローラーを使わせていただくことになったのだけど、このブログには大人の事情で書けません。
チームのプレゼンテーションの前に女子レースのスタートを見送る。地元とあってプレッシャーがあるのか緊張気味。悪戯する杏奈ちゃんに気付いて無かったみたい。

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PHOTO BY ITARU MITSUI おいたが過ぎた

ステージに上がる時間が押していたおかげで、無事に美穂ちゃんが勝利するのが見れた。両手を離してゴールして喜ぶチビ助を見てホッとする。
はたして何人の人が胸を撫で下ろしたことだろう。地域密着チームの地元開催レースは大変だ。イナーメでいうと開田高原のクリテリウム、か…いや全然大丈夫だな。
ちなみに今年の開田高原クリテリウムは8/5(土)に開催され、8/6(日)に松本で行われる東日本トラックと合わせてエントリーいただければ、一度で二度美味しい遠征になります(2in1は関係ありません)。

ステージの出番が来て壇上へ。当たり障りのないことを言ったあと「注目選手は?」と聞かれて、今年から加入した兼松さんの伊吹山マラソンのエピソードを語ってもらおうかと思ったが、
良く考えたらクリテには関係ないし、クライマーだから皆ぽかんとなるので、安牌のユキを切る。通る。
ボールは欲しがっている人に投げると決めていた。なぜなら、「いくよー!」ポイッ…ササ―(観客避ける)…テン…テンテン…となるのは切ないからである。
SNSのお母様に無事に渡りました。+で今回用意していたのはSUNVOLTさん製のリラックマエンドキャップ。
冬の合宿の際に岩月さんが提案してくれたことなのだけど、なんとあの数を岩月さんは自費で購入していたのだ。
元TTチャランポランの僕とイケメンヒルクライマーとして名を馳せる兼松さんのサイン(ちなみにこれも僕が考えました)を書くことによって、無下に捨てたりしないだろうという考えの元、あの数すべてにサインを書いた。もらった方は大事に使ってね。

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PHOTO BY YUMIKO ARAI

決勝は20周の60km。優勝候補はMATRIX吉田さんだろうと思っていて、とりあえず昨年のような逃げの展開にならないようにだけ願う。
スプリント賞は5,10,15周に設定されていたけど、とりあえずはチャンスがあればというスタンス。
予選だけでは密集した集団で走ることに慣れていないため、10周までは前に上がったり後ろに下がったりと忙しい。

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PHOTO BY KUROKUMA

一度一番後ろまで下がった時にコーナーでエルドラードが滑っているのを横目に見てヒヤッとした。兼松さんがこの落車に巻き込まれてDNFに。
残り10周となって前の方で展開できるようになる。前が見えてきて逃げもできそうにないペースだったので周回賞を狙うことにする。5万円に釣られたのである。
周回賞を示す音が鳴り、ユキが「周回賞獲りに行くか!?」と聞いてきたので「ユキ行っていいよ」と返すも、結局前に出てこなかったので自分で行くことにする。
ヘアピンを抜けて一瞬緩んだ時に前まで上がる。コーナーを抜けて残り300mで腰を上げる。
コーナーを先頭で入りスプリント。しかしコーナーで膨らみ立ち上がりの踏み込みが甘くなった。
後ろに憑かれていた譲さんが捲ってきて抜かれて2位。やってもうた…。
こうなると自分がエースでは迷惑をかけるだけなので、、エースをユキにスイッチ。

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PHOTO BY ITARU MITSUI

遠藤さんがスルスルっと上がってきたので「ユキでいきます」と伝える。
それ以降は先頭のポジションをキープすることに尽力。ラスト一周の鐘を聞くが足が限界に近い。
コーナーでユキから離れてしまい、ポジションを上げようとするも追いつけず。
単独にさせてしまい、自分は一応もがくけど、かなりの人数に抜かれた。
スプリント賞を取りに行ったのが仇になったけど、今回のMATRIXの完璧なリードアウトを見ると勝つのは難しいかなと思う。
トントンのびっくり餃子を食べて、22時前には眠れるという幸せ。久々に長く眠れて次の日は割とクリアな朝。

第一回となる宇都宮ロードは以前までのジャパンカップの鶴カンのきつい登りを使ったロードレース。
勾配がキツイ+距離が短いので毎周回ふるいにかけられたサバイバルレースになると予想していた。
パレードのスタート地点は大谷資料館。割と遠いが三連休の中日も相まって観光客が多く、ギャラリーは多かった。

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PHOTO BY ignameブログ管理人

パレードのままコースに入り、鶴カンの登り(通称鶴の壁)の前にスタートだと思っていたら、そのまま登るとのこと。
明らかにペースが速く、辛い。パレードなのに辛い。壁を越えて下った先でストップ。
入部さんに「パレード速かったすよね?」と言うと「そう感じているのは俺だけやなかったんやな」とホッとした顔を見せる。
スタート前から疑心暗鬼。自分の調子が悪いんじゃないかと思ってた。
後ろを走るチームカーを会場に入れるために今回のようなところで待たされたのだが、30分は長い。
inter-proと談笑しながらスタートを待つ。一旦ストップした地点からマスドスタートのようで、下りでスタートさせる怖さ。
しかも笛の音でスタートとか、いきなり質素。
いつもは登ってくる坂を逆走するのは何か不思議な感覚。萩の道に入るコーナーは下りからの逆バンク鋭角コーナーで、さらに登り返すレイアウトなので慎重にいかないとスリップしてしまいそう。
そこは皆わかっているようで突っ込む人はおらず、が、逆にほぼ0になったところからもがくので辛い。
その登りが終わると長く下って一列棒状になったところから、緩いアップダウン。
これが後ろの方にいると地味に辛くて足を削られる。
先頭では逃げようとする選手(主にinter-pro)がアタックしているのが見えるが、集団は逃げを許さない雰囲気。
僕としては逃げてももたないし、恐らく逃げが決まるとしたら壁だと思っていたので、とりあえずエース級が動くまでは静観。

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PHOTO BY ITARU MITSUI

誰かが上がるのに合わせて金魚の糞になってついていく。チームメイトの誰が残っているかはさっぱりわからなかったけど、「やんぼー!」という応援が毎周回聞こえたのでやんぼーが残っていることだけは分かった。
ユキが早々に観客になっていて、パンクでレースが終わったとのこと。短く急な登りなので最後まで残るかなと期待していただけに残念。
その周回で佐野さんが後ろまで来て「ユキがパンク!」と伝えてくれたのだけど、見て知っていたので、そうだね、と冷たい反応を返したため、変速が壊れてアウター固定になっていた佐野さんは「俺、インナーに落ちないおじさんだわ!」と言う言葉を飲み込んだらしい。
(VC福ーダムの桐Pさんをリスペクトしてなんでも語尾に「おじさん」をつけるのが流行っていた)

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PHOTO BY KOUJI OKAMOTO

大きな逃げを許さず残り二周。にわかに先頭に集まりだした鰤をみて急いで先頭付近まで上がる。
案の定、壁での鰤の川登り開始。ここはついていくべきとペダルを踏み込む。
下まで下って精鋭集団が抜け出した状態になった。鰤3,mat3,I3,ブラ,芋,シマノも何人かいた?
このまま私をゴールまで連れてって!と甲子園を目指す女子マネージャーレベルでの他力本願だが、そうはいかず。

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PHOTO BY KUROKUMA

牽制状態になって萩の道を下った先で後ろに捕まる。
そこからは前を位置どるので精一杯。壁に入る前にほぼ先頭まで行きたかったけどできず。吉岡が飛んで行った300m地点で10番手くらい。
ブラケットを持ってもがき何人か抜くが、最後の100mでこと切れる。すぐ横でブラの清水監督が「勝った!すげぇ!」と喜んでいるのを聞いて吉岡の勝利を知る。
ゴール前ギリギリで広島に抜かれ11位でフィニッシュ。11位からポイントが下がるのであと一踏みと思うと、悔しい。
タイ合宿に行けていなかったが、ビンタンでの高強度が良かったのか、先頭に残れた。ラスト二周の精鋭集団に残れた時には少し興奮した。

どうやらツールド北海道に出れるかもしれないので、まずはクラブチーム一位を目指さないといけない。群馬までに決まるそうなので残り二戦。シングルは必要だ…きっつい。
UKYOが今年は出ないということで鰤vs仁義の様相が濃くなりそう。ポイント制度も変わって僅差の勝負になっているので総合優勝は最後までわからないだろう。
リーダージャージは関係ないので、その動きに惑わされないように注意せねば。逃げ切りのレースを逃したくない。
今週末は久々に実家帰省。