仕事に遅刻する夢を見て起きる最悪の朝。ツールドビンタンDAY3は107.3kmのロードレース。
総合は進撃のDOME①-1分10秒-イケメンDOME②-3秒-へっぽこ僕ちゃん-41秒-スペシャBOY。
総合一位は少し厳しい、できるとしたら総合2位になることだけどイケメンDOME強し。
というわけでイナーメとしてはステージ狙い。佐野さんは昨日のSPで5ポイント(=3位)とっていたので、この日二回あるSPを取りに行きたいとのこと。
僕は特に動く気はなかったし、動いてもどうせ追われるだろうと思っていたから最後にユキのスプリントのアシストかな。とか思ってたスタート前。
PHOTO BY NAOHIRO TERADA
レースがスタートしてシンナショがアタック。ワンテンポ遅れて佐野さんが追う。SPを取るなら少なくとも最初の動きに反応しないといけない。
しかしこの動きはリーダージャージ直々に吸収される。
その後白黒ジャージの総合関係ない選手がアタック。それは見逃され、それを追った佐野さんのアタックは潰される。
リーダーが足を使っているのでついでに、と思って佐野さんを捕まえたところでカウンターで僕が飛び出す。8km地点。
追ってこない。えー!なんだよ!と思い、ついカッとなってそのまま逃げることに。
前を走る白黒に追い付いてローテするも白黒早々に脱落。
一人で走るのは嫌だったけど、まぁ総合1位になるためにはこれしか方法ないかと思って、そのまま敢行する。
PHOTO BY TOUR DE BINTAN OFFICIAL
とりあえず34kmのSPを取って昨日の15+15で確定させようと思ったので、そこまで頑張ろうと一人黙々と走る。
後ろはサイクリングモードになったようで、タイム差は伝えられないが、とりあえず一定ペースで走ることを心がける。
残り60km地点でやっと車が来て「5minutes 25seconds! Good!」と言われ、僕もそんなに開いていると思わなかったから笑顔で返す。
PHOTO BY TOUR DE BINTAN OFFICIAL
しかしそこからは暑さと疲労との戦い。まっすぐな道と斜め左前から吹く風、緩やかな登り(これは気のせいかも)で心は折れ気味。
車が来るたびに「4m55s」「3m?s」「1m22s」とどんどん減っていく。せめて90km地点のSPを取りたいと思っていたが、叶わなそうだ。
最後に車が来て「後ろ見えるよ」と言われ、握手で称えられた。後ろを振り返ると二人飛び出している。
イケメンDOMEと初日TT覇者のスペシャマン。かなりきつかったけど暫くツキ位置を容認してくれて何とかついていけた。
90km地点のSPを三位で通過しスプリント賞(15+15+5)を獲得。ここからローテを要求されたので一回回ってgive up。
後ろの集団との差は1分。メイン集団には4位のスペシャBOYがいるので何としてもついていかなければならない。集団に吸収されておよそ80kmに及ぶ単独逃げは終了。
ユキのステージのアシストをしたいが、登りでペースを上げる佐野さんに千切られそうになっているこの状況では難しそうだ。
何とか食らいついてゴール前までユキの後ろにいて最後もスプリントしたが両足が攣って終了。
600mから仕掛けたシンナショがロングスプリント。ユキは届かず4位でゴール。
僕は同一集団扱いで総合三位を守り切った。
PHOTO BY NAOHIRO TERADA
ちなみにSPはチーム戦のポイントに加算されるそうで、個人にはつかない。
チームのポイントは年齢に関わらず全てのカテゴリーの合算なので、参加人数が多ければ多い程有利(上位でゴールする必要があるが)。
つまり、SPを狙った僕らの動きはすべて無駄だったということ。切ない。
それでも二日間にわたりチームで動けたのは楽しかった。
個人的には二日目のスプリントで良い感触を掴めたし、二日目は自己最長となる80kmを独走したということで自信にもつながる。
観光、レース共に楽しい時間を過ごせました。ユキ佐野さん佐藤さんありがとうございました。
PHOTO BY NAOHIRO TERADA
それとnext STAGEシンガポール店のブースに荷物を置かせてもらいました。こちらもありがとうございました。
帰りは恐れていたフェリーの揺れは無く拍子抜け。
今回の旅での失敗はどこぞのサイトで見つけた「シンガポールドルだけ換金すればいい」という情報を信じたことと(ビンタン島でどこも使えなかった)、インドネシア料理専門店は「やばい」ということだろうか。
あと強いて言うなら総合の賞品は盾だけでした。お金のために走っているわけじゃないけどね…
今週末はAACAからの西日本チャレンジロードです。