寒い日本を飛び出して(何か前にもこう書いた気がする)たどり着きしはインドネシアのリゾート地ビンタン島。
ツールドビンタンは今年からuciグランフォンドに加わり、ユキが出るというので便乗。
寒い日本が嫌いなメンツはイナーメ僕ユキ佐野さん、フリーダム佐藤さんの四名。
木曜の夜に羽田に集合。JALカウンターに自転車を預けようとするとサイズ超過とのこと。
百歩譲ってSCICONはわかる。でかいから。でもペラッペラの佐野さんの輪行バックもサイズ超過になるのは
もはや自転車お断りと言っているようなもん。ハンドルを外してなんとかユトリ部分を縛り上げて通過させてもらった。
シンガポール航空やANAにはサイズ超過は無いそうだ。次回からはこっちだね。
ビンタン島に行くにはシンガポール経由かジャカルタ経由の二択がある。基本はシンガポール経由だそうだ。
シンガポールというとゲ〇吐いてるマーライオンを思い浮かぶけど今回は行けず。
チャンギ空港に到着は現地時間6:45。朝ごはんで現地っぽい物と頼んだ「MAKARONI」はマカロニだった。
「まかるぉーに(巻き舌)」と注文した自分を恥じたい。
朝早すぎて空港の施設がどこも開いておらず、帰りに夢を託して早めにタクシーでフェリー乗り場へ。
11:10の便を予約していたのだがTTの時間に間に合わせるために一つ前の便(9:25)に変えてもらった。
結局TT会場に着いたのは結構ギリギリだったので変えてよかった。
フェリーに乗るのは全日本の大島以来。基本的に大型客船のようなものしか乗ったことなかったので今回のは小ぶりでかっこいいなと思った。
波で船が上下しているところに直接乗車するアミューズメント感。しかし本気を出したのは出発してから。
元々風が強かったところで出港した我らの航海は、ものの10分ほどで子供が泣き出す揺れを生じさせる。
波の影響をもろに受けるため、気持ち悪くなる人が続出。幸いうちのクルーは皆夜行便で命の危険<睡眠欲だったので安らかに寝ている。
僕はというと日本から持ってきたジャンプとマガジンが重くて捨てたかったので読破する。
吐く人続出、しかし添乗員に焦りの色はない。やばそうだと思った人には青い袋がスッと出てくる。
吐ける環境は吐くのを助長すると思うのだが。吐く人は多いが床にぶちまけるとかは無いので思ったほど臭くはない(臭くないとは言ってない)
吐いた人にはどんなに揺れていてもすぐに駆け寄って回収し、新しい袋と交換する。
トイレに行く人がいたら寄り添って連れていく。こんな海の男もいるのか。まったく憧れない。
ついでに前のテレビで生命の誕生系の番組を上映していて、いや、素晴らしいんだけど今じゃなくてよくね?と心から思う。
一刻も早く到着することを祈る乗客たち。ビンタン島に近づくと凪いで来てホッとする声があちこちから聞こえる。
一時間の航海は僕たちの心に傷をつけた。まぁ帰りはそうでもなかったから、運の問題だ。
ビンタン島に到着し、自転車と共にホテルへ。早めにチェックインして自転車の準備。
ユキが今回予約してくれたホテルは三ツ星(!)ホテルの「ANGSANA(あんさな)」。目の前にプールと海があり、これはレースが終わったら入るしかない素晴らしいロケーション。
ツールドビンタンはスタート/ゴールともに島内のホテル。シャトルバスも出ているが、自走でも行ける距離。
受付をNIRWANA RESORTで済ませたところで時間がギリギリだったので佐野さんと二人でローテして向かう。
15kmほど走ってPlaza Lagoiに到着。17kmのタイムトライアルのために遥々vittoriaのQURANO84を用意。
今回はTTバイク、DHバー、ディスクが禁止。元日本チャンピオンの威信をかけた戦い。
photo by yoshimasa oota
コースレイアウトはひたすらアップダウンを繰り返す。しかし下りの勢いを殺さなければ一気に登れる程度の登りだった。
スタートして30秒先を走る前走者を速攻で抜く。84ハイトだけど登りで重さを感じることなく、むしろ下りでかなり休めたことでいいペースで走れる。
ナルシマで1万円で購入したKOOFUのシェルモデルも風が外をぬけて、入ってこなくて、熱い!TTかトラックでしか使えんなこれ。
最後まで出し切ってゴールタイムは24分17秒。この時点で暫定2位。結構自信あったのに、TTスペシャリストらしい大きな体をお持ちのオージーに負けた。
photo by yoshimasa oota
しかも全員ゴールして結局6位というオチ。全体では8位。世界は広いのだ。
ちなみにグランフォンドは年齢別でクラスがわかれていて、
18-34,35-39,….以降5歳刻み。おじいちゃんも表彰されていたりして、微笑ましい。もしかして元プロのレジェンドかもしれんけど。サイパンで一緒に走ったことのあるファスト氏もいました。
自走でホテルに戻って海水パンツに履き替え、プールへ。
アイシングというほど冷たくはないけど汗を一気に流せるので快感だ。おっさん四人が子供のようにはしゃぐ。
夕ご飯は夕日の見えるシーフードレストラン「ケロン」にしようとしたが、既に日は落ちてしまっていたので
代わりにインドネシア料理を食べようと「何とかTREE」へ(忘れた。忘れたい)。外に案内されて、ここも海の見えるロケーション的には最高。が、雨が降ってきて中へ。
しかしここのインドネシア料理がどうも口に合わない。以前出張でインドネシアに行った際には現場の兄ちゃんたちと手で食べるこ汚い弁当を食ったのだけどそれが美味しかったので、少し期待していた部分もあったのかもしれない。
すごく辛いのか、すごく甘いのしか出てこなくて、体の拒否反応と夜行飛行機で寝れていないのもあってか(映画を見た僕が悪いけど)小学生ぶりに食事中に寝るという失態を犯す。料理も残してしまい中村家の禁忌に触れてしまった。
帰ってベットに倒れこんだらそのまま寝てしまうので、レースの準備をしてから倒れこむ。パン一で筋膜リリースをしていたらそのまま寝ていた。
続くよ