金曜から松本で行われるJICFの国際トラックに出場するために甲府に住む兄の家へ。
3月に結婚した兄は、まぁボチボチ新婚生活とやらを送っているようで。元気そうで何より。
今回の遠征は人ん家に転がり込むスタイル。兄家→中畑家→生田目家→宮脇家と転々とする。
貧乏宿無し、お金無し。皆様お世話になりました。
金曜の午後からレースなのでノンビリ兄家を出発。
梓川のSAで降りたらまだ10時。暇だな…と思っていたら「田んぼアート」の旗と遠くに櫓が見える。
いきなりの進路変更で後ろの車に迷惑をかけて、櫓のあるところへ移動。
300円を払って上に登ると、おお、こりゃすごい。米にもいろんな種類があって、それを組み合わせてできている。
どこに何を植えるか緻密に計算され、地元住民の協力を得て、この壮大なアートが出来上がるんだ。と感慨深く思うと共に、何故か炊き立てホカホカご飯を妄想してしまい、腹が減る。
腹が減ったので車に戻る。でもまだ時間がある。せっかくなのでと行ったことの無い松本城へ。
大学一年の時に松本に住んでいたくせに、行っていないという事実をずっと気にしていた。
国宝松本城は補修こそ何度かあれど、昔の姿のままを残している。階段が異常に急で息切れが半端ない。
松本城をでて、美鈴湖競技場へ。到着はレーススタート30分前(オイ)
あんなに時間があったのに…と急いで準備。
一つ目はスクラッチ。先週の勢いのまま勝ちたいところ。ギアは51-14。
スタートに並ぶと、なんかでかい外人さんおる。
競輪だけじゃないんかサイモン氏。この時点でスプリントになったら勝てないことを悟る。
スタートしてちょいちょいアタックがかかるけど、逃げが決まらないまま残り5周に入る。
半周を走り、集団のペースが落ちていたので先頭からアタック!
ひとり逃げになり、一気に半周つけることに成功。
以降は自分との闘い。後ろの集団を見ながら周回を重ね、残り一周の鐘でまだ半周弱ついていることを確認。
このままいけるわ、二週連続の勝利だ!と思ったら轟音と共に残り半周で黒い塊に抜かれる。
思わず「まじかよ」と漏れる。力が抜けたのでエイヤがゴールで並んできたけど、ハンドルを投げて何とか2位。
お次は個抜き。目標はベストの更新だけど、スクラッチで4周半逃げたツケが回ってきて、無理だろうと予想。
それでも前回と同じように「踏まずに回す。線だけを見る」とだけ考えて、一周23秒で刻むことが目標。
信大のTTヘルメットの箱の中に懐かしいジョッキーゴーグルを発見。
主にケイリンを生業にしていた僕の同期の赤澤君のことを覚えてる人が何人いるだろうか?
都道府県対抗で勝ったことがあり、最後の鹿児島インカレもこのジョッキーゴーグルで出場していたなぁ。
そういえばインカレのケイリン順位決定戦でわざと車間を開けて赤澤の最後のレースをぶっ壊したあのクソッタレは元気にしているのだろうか。
赤澤の努力とか経験がすべて踏みにじられた気がして、思い出すだけで怒りが込み上げてくる。もう四年たちました。早い。
と、いうわけで彼に敬意を表して、装着してみる。意外と着け心地はいい。
スタートして入りは29秒。28秒で入る予定だったので少し遅い。その後回ってきて22.3秒。はええよ。
結局突っ込んでしまうが23秒台はキープ。結果4:46.463。250バンクに比べて333バンクの方が下のラインを見続けられるので走りやすい。
次はエリミネーション。JTCでは何もできず、いつの間にか自分が最後尾になるという失態を犯したので、リベンジである。
JTC終わってからの代表合宿でレースを見返して「はい、次この人落ちますね~」と悪い見本のように紹介されたらしい(エイヤ談)。
250バンクでは二周に一回だけど、333バンクでは一周ごとに降ろされる。
集中力を切らさないことを意識してスタート。集団に埋もれることなく、前に前に出る。
少しでも隙間が空けばホイールをねじ込み、最後尾を免れていく。
残り3人になったところで先頭固定。少し踏むと朝日の子が諦めたので足を緩める。
二人になると最後だけ二周与えられるので、残り二周完了後上板に上がる。風があるので先行は不利だ。そんなに足ないし。
2コーナーで後ろの朝日のしょーたろー選手がかけ降ろす。これにはついていく。
半周で追いついて残り一周の鐘を聞く。落ち着いて深呼吸してスプリントに備える。
三コーナーからスプリント掛けるとすぐに諦めたので、自分も緩めて、一位でゴール。メンツ違えどリベンジを果たす。暫定一位で次の日へ。
夜は中畑家でご飯とお酒。「一杯だけ」の約束はどこへやら。「一杯が二杯、二杯が三杯…」
次の日の一発目は1kmTT。もちろん狙うは前回同じバンクで出したベストの更新。
49-14でスタートから全開。座ってからは下のラインだけを見て走れた。
でもタイムは1:07.343とベスト更新ならず。コンスタントに7秒台がでているから良しとしようか。
1kmに関してはハンドル低い必要が無い気がしてきた。今度エルゴステム無しのハンドル高い状態でやってみよう。
ちなみに3Tのブルホーンバー余っている人いたらください。ベンドタイプのDHバーをポールさんがくれるので、ブルだけでいいです。
お次はフライングラップ。これもまた250と333では勝手が違う。
長野県の競輪選手の小峰さんに第一コーナーで一番イン側に入るようにかけ降ろすというアドバイスを戴く。
上板のスピードがうまく乗らない気がしたけど、かけ降ろしてもがく。ギアは52-14。そろそろギア板買わないとな。
PHOTO BY ITARU MITSUI
タイムは18.895。基準がわからん。これでポイントレース前にまさかの一位。
下には4ポイント差で二人いるので、ラップをする必要な無い。
ポイントレースは50-14。スタートしてアタックの応酬。
電光掲示板があるわけではないので自分が今何ポイントかわからなくなる。
PHOTO BY ITARU MITSUI
エイヤとショータロ選手を逃がしてしまったりと後手後手に回ってしまった。
それでも一回だけ逃げをうって先頭通過したのと、小銭稼ぎで無理をせずにポイントを獲ったことが功を奏し、三位の表彰台は確保。
ほとんどインターバルが無いままマディソンへ。
信大の後輩で同じイナーメの北澤”竜太郎”に相方をお願いし、朝一から夕方まで待機させていた。ごめんよ。
というわけで、チームドラゴン結成。第一走者は僕。
スタートして何周か後に先手必勝でアタックをかける。法政と早稲田がついてきて逃げになる。
その後北澤と交代のタイミングで手を外してしまい、逃げから千切れてしまう。
法政早稲田がリードしたままレースは進み、15周に一回のポイントでは2ポイントを2回獲得。
PHOTO BY ITARU MITSUI
ラップされてレースは集団のまま進み、最後ラスト3周で北澤と交代。
最後スプリント任せることになってしまったが、堂々と勝負してゴールは2位。結果的に3位とこちらも表彰台。
後輩は見ない間に大きく成長するもんだ。付き合ってくれてありがとう。
PHOTO BY ITARU MITSUI
急いで片づけて那須の生田目家へ移動。
21:30に到着。カレーが用意されていて甘える。そして水素水(プシッ)も一本もらう。
次の日は会場まで下道で一時間ということで生田目カーについていって会場入り。
すぐに準備してスタート地点へ降りる。朝も早くて体が重い。
パレードがスタートして間をぬってほぼ先頭まで出る。
リアルスタートが切られ、アタックがかかる。
ユキが昨年同様に逃げに乗りたいようで、積極的。
自分は先頭付近で静観。ゴールに至る登りでアタックが何回かかかり、自分も乗るけど、決まらない。
三周目の登りでシマノが一人アタック。自分は先頭にいたけど二人逃げは嫌だったので動かず。
しばらくしたら遠藤さんが集団からアタックしてくれたので、自分はそのまま集団を抑えることに。
と、言っても抑え方がわからず、とりあえず自分のきつくないペースで登る(大体250w)。
宮澤さんが隣に来て「逃がしたいならもっと落とせ」とアドバイス。先頭は二人になっていたが、追走のグリフィンを待っていたらしいので、25秒しか開かなかった。
PHOTO BY SHIZU FURUSAKA
これだけ近いとまたアタックがかかる。遠藤さんは吸収。
何周目かにできたUKYO,SHIMANO,ブラ―ゼン,KINANの逃げは1分40秒が関の山で、ブリッツェンとMATRIXが行ってない時点で逃げ切りは厳しそう。
PHOTO BY 五月女さん イナーメジャージと紫陽花が合う
残り三周の登りに入ったところで中島さんがアタックしているのが見える。
ブリッツェン→MATRIXと一列に並んだ後ろからアタックをかける。なんでアタックしたかは謎。
後々考えれば、集団コントロールするチームがいるなら、アタックするべきではない。
つまりは「なんとなく」なのだ。中島さんに追い付き、後ろからマサルが追いつく。マサルは牽けそうになかったので自分と中島さんでローテ。
PHOTO BY KUROKUMA
ゴールを過ぎたところで先頭の三人を捕まえる。いつの間にかUKYOのベンジャは戻っていたようだ。気づかなかった。
振り返ると集団が迫っている。失敗だ。
集団に吸収され、休む。残り二周の登りでペースが上がるけど、下りで先頭付近にいたので何とかついていくことができた。
恐らく最後の登りで千切れるだろうと思っていたので下りで前に出る。そのまま佐野さんを先頭に最後の登りへ。
一段目を何とか四番手でクリアするけど、そこでスイッチオフ。
後ろからコウタが来たので引っ張って、「ヨーロッパ頑張れよ!」と送り出す。
25位以内には入りそうになかったので、流してゴール。走ってみれば体の重さなんて気にならんかった。
PHOTO BY NORITSUGU ITO
最後のレースまで見ていき、帰りはユキ、佐々さん、イズちゃん、アキさんと昨年行ったお食事処いさはやで風呂&飯。
渋滞なく東京へ帰る、が、帰りの首都高で暴走族に絡まれる。
ちょうど進路変更したい時だったので、どうしたらいいのかわからず、手汗めっちゃかいた。
座席の裏に「出来心」と書いてあるバイクに乗った兄ちゃんが殿を務めていたようで、他の仲間が先に行ったらやっと前からどいてくれた。
出来心だから許されるわけでないし、何だったらそれ、かっこいいか?と思った。あれで轢いてしまったらこっちが悪いのだろうか。
とりあえず、警察頑張れよ、と思った夏。
でも、みっちゃんがめっちゃ懐いてくれたから相殺でした。
最終日は修善寺5hエンデューロ。ノリでエントリーしてしまったけど、一日中暑く、熱中症になりかける。
スタートから2時間はチームエントリーの選手についていったけど、水が無くなったのと、交代してくるチーム選手のフレッシュさに嫌気がさして千切れる。
以降3時間個人TT。ひたすら時計を見てカウントダウン。11分を刻む。
ミズチャさんとパッソの嫁(SNSの母)さんにお願いして補給を戴かなかったら死んでいました。本当にありがとうございました。
最終周回でまこっちさん達に追い付き、全員を1LAPして一位でゴール。
満場一致で「ソロは二度と出ない!」となった今回の5hエンデューロ。賞金一万円とプチッと鍋(何故)とハワイアンズのペアチケットを手に入れました。
終わってしばらくは動けず。帰りの車の移動が渋滞も相まってグロッキー。無事に帰ってきて極楽湯とタイマッサージを受けて少し回復。
でもしばらく自転車はいいや、と思う一人TOJでした。
暫く仕事の関係でレースは無し。次はシマノ鈴鹿のTTTと国際ロードです。