『中村龍太郎 ロードレース道場』⑧~落車について~

今回は落車についてツラツラと。

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昨シーズンは合計で7回も落車をしました僕こと中村龍太郎。

幸いにも擦過傷だけで済んでいるのは転び方が上手だからであると思っています。もちろん体を丈夫に育ててくれた両親にも感謝です。

まぁそんなことでドヤ顔しても「そもそも転ぶなよ」と言われればそれまでなのですが。

 

落車にも原因がいくつかあります。

まずは機材の面です。

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自転車は消耗品も塊です。乗っていればワイヤーは摺り切れ、チェーンは伸び、フレームにも負荷がかかり繊維が・・・とキリがありません。

大体の目安があればいいですが、数字で「この部品は◯か月!」と言えないのが難しいところ。

落車や輪行なんかでも自転車に見えない欠陥が生じることを考えると夜も眠れない・・・なんて人は自転車を床の間にでも飾りましょう。

ちなみに自分は去年、年末のオーバーホール一回で特に問題はありませんでした。

しかし落車をしたらショップに持っていき一通り見てもらいます。自分で確認すると「本当に大丈夫かな?」と自問してしまい負のスパイラル。他人に確認してもらったほうがいいと考えています。

あとは真似するしないは個人の自由として、後輪ブレーキを緩くしています。僕の自転車は欧米スタイルの左が前ブレーキなので(ブレーキワイヤーの取り回しの観点から)、右の引き代が大きくなるように設定しています。

同じくらいの引き代にすると、右利きなので、とっさのブレーキで右を強く握ってしまい、後輪がロックし滑って転ぶ。ということがありました。右が前ブレーキの方でもいざというときは両手を握るので同じことが言えると思います。全く効かない設定にはしないように注意。

 

次は走り方の面。

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当たり前ですが道交法は守ること。

僕は、車は基本的に自転車を見ていないと考えて走っています。

車を抜かないことはもちろんのこと、タイミング的に接触しそうだったらいつでも止まれる準備を怠りません。

一度無理に軽トラを抜こうとして左折に巻き込まれ、奇跡的に荷台に乗っかりそのまま出荷されそうになったことをきっかけに、すっかりビビるようになりました。

加えて、レースも練習もそうですが必ず自分の前輪を前の人の後輪に被せないのが基本です。

集団は水ものなのでずっと被せないことは現実的にはできませんが、意識の差で結構ハスり(自分の車輪と他人の車輪の交差でバランスを崩すさま)を避けることができます。

またレースの時は圧倒的に集団の前方のほうが落車は少ないです。というのも集団の後ろにいると、車の渋滞と同じで登り返しなどで一人一人のブレーキの反応が遅れて、後ろにいると集団が詰まってしまい、車輪が交差、ハスって落車。大体の落車はこれが原因だったりします。

とはいえ実力がないと前のほうで戦えないのも事実。皆、前に前にと同じことを思っているので、難しいところです。そこは経験や練習の成果が表れるところでしょう。自転車競技は落車が起きても原因の追究やら金銭的な補償等を他人に請求することやらができません。そこは天災だと思わなければやっていけません。

 

さて、落車をすると大体レース会場に簡易救護所があります。

ここでまず治療してもらいましょう。けがの程度によっては大会側で救急車等を手配してくれるはずです。

また、要綱等に最寄りの病院や、搬送された場合の病院などの情報も載っていますので確認しておくのが良いでしょう。

基本的に大会側で保険に入っています。落車で通院や入院した場合は大会側からも保険の適用の連絡がありますし、なければ運営に問い合わせるといいでしょう。自転車の保険も最近はありますので調べておくと、いざというときに助かるかと思います。

最後に怪我の治療法についてです。

冒頭にもありましたように昨年「落車王」と言われた自分が愛用していた治療法を紹介します。

まずは傷口をシャワーできれいに洗って、ゲーベンクリームを塗り、その上からズイコウパッドを貼ります。

これで体液を吸い取りつつ、パッドが傷口にくっつかない。

湿潤療法でラップを巻いていた時期もありましたが、漏れてきて職場に迷惑をかけること数度。友達はペット用のトイレシートを貼っていましたが、これも臭いが強烈で鼻が曲がりました。最終的にいきついたのがこの方法。

デメリットは傷口が確実に残ってしまうこと。傷口を残すとお嫁に行けない方は病院にて、キズパワーパッド的なちゃんとしたものを処方してもらうことをお勧めします。

ゲーベンクリームは皮膚科に行くともらえます。ズイコウパッドはAMAZONにて。若さもあるとは思いますが二週間たたずに完治します。

 

お尻の横の落車痕は自転車乗りの証ですね。風呂場で見かけると「おっ転びましたね~」と思います。