『中村龍太郎 ロードレース道場』⑤~レースにエントリーする!~

 

落車して肘を怪我すると、傷パワーパッドから体液が漏れて仕事の資料が汚れることしばしば・・・。

怪我することに慣れすぎて逆に怖いですね。

今月はいよいよレースのエントリーについてです。

レースのエントリーの前に、まずは競技者登録というものがあります。

各県に自転車競技連盟がありまして、そこを通して日本自転車競技連盟に登録するわけです。一年に一回の更新。春になると各県の自転車競技連盟のHPやら文書やらでお知らせが飛びます。県によって違いますが、例えば僕の登録している千葉県は手数料込みで5000円を支払うことになります。登録が完了すると、紙っぺらが自宅に届きます。「お、これぐらいなら作れそう」と何度思ったことか・・・。複製はダメです。

この競技者登録は下記団体の主催するレースにて必要になります。

・JCF(日本自転車競技連盟)

・JBCF(日本実業団自転車競技連盟)

・JICF(日本学生自転車競技連盟)

・各県の自転車競技連盟

しかし、上記の連盟でもエントリーの門出を開くために、競技者登録なしでも参加できるようになっているレースもあります。この場合未登録の方は1000円ほどエントリー費が高いのが常です。この競技者登録をしなくても、自転車イベントには参加できます。この登録が必要なレースは“レベルが高い”と思っておけばよいでしょう。

競技者登録のいらないレースイベントは下記の団体などが主催するものです。

・JCRC(日本サイクルレーシング協会)

・FUNRIDE(自転車雑誌)

・Wisspo

などなど・・・

レースのエントリーは基本的には、ネットにて必要事項を打ち込んで送信、というスタイルです。

会員登録が必要になりますが、一回打ち込んでしまえば勝手に記憶してくれるので何度も打つ必要がありません。文明の利器って素晴らしい。稀に文書で送ることもあるので要綱をちゃんと読んで、用法容量を守って正しくエントリーしましょう。

エントリー情報を送付するとメール等で振込先の連絡が来ます。支払方法は多種多様で、そこは個人の判断で。エントリー費はレースによりますが、小さい大会で2000円~大きなイベントで10000円ぐらいまで。エントリー費が増えれば増えるほど高くなるような傾向にあるのは、それだけ大きな場所を借りる必要があるだとか、運営のための人件費が必要だとか。ロードレースはサッカーや野球と違って、観客からお金をとることができません。ただでさえ、まだマイナースポーツですのでスポンサーからの出資だけではどうにも運営できません。出場選手からお金を取らざるを得ないというのはしょうがないことであると思います。

自転車競技は以下の種類のレースに分けられます。

エントリーする際に参考にすることと共に挙げます。

・ロードレース・・・アップダウンのある長距離コースを走る。

ロードレースは上記の競技者登録が必要な連盟が主催するレースが多いです。どうしても公道を使用するために警察の許可だとか、地域の自治体を通さないといけませんので、民間団体では主催は難しいのでしょう。また交通量の問題から地方で行われるのがほとんどです。距離は長くて200kmを超えるものもありますが、大体が100km未満です。100kmを超えるレースは数えるほどしかありません。

・クリテリウム・・・主に平坦の短距離周回コースをグルグル回る。IMG_0863-edit[1]

一周が短いため、関東圏でも開催できます。アクセスのいい場所で行われるので、移動距離を考えずに参加できます。しかし往々にしてコーナーが多く、かつコース幅が狭いことがありますので、選手間の接触が多いことが懸念されます。

・ヒルクライム・・・その名の通り坂を登るレース。

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大体が「○○山ヒルクライム」という名前なので山の麓から頂上、もしくは途中(展望台とか)まで登ります。ヒルクライムは登るだけなので個人の力量が如実に出ます。スタートは人数が多いですが、しばらく走ると個人個人バラバラになり、非常に走りやすく、安全です。しいて言うなら登った後の下りも自走なのでそこで転ぶことがありますが、ゆっくり下れば転ぶこともありません。走っているうちは暑いくらいですが、山の上の方ですと気温も低く、すぐに体が冷えてしまいます。スタート前に荷物を上に送ってくれるサービスが基本ありますので、ちょっと多いくらいでも防寒着を入れておきましょう。

・エンデューロ・・・周回コースで行われ、制限時間内に何周走れるか競う。

距離はまちまちですが、サーキットなどのコースを使って行われることが多いです。サーキットは道もきれいで走りやすく、道幅も広いので選手間の接触が少ないです。個人だけでなくチームで何周できるかなど、チーム種目としても、非常に人気があります。コスプレ等で走る人もいますね。観戦する楽しみもあります。

 

というわけで、安全の観点から、初めて参加するレースはヒルクライムをお勧めします。