どこから遡ろうか…前回のブログの更新は渡良瀬TTだったから次の週…次…ぐ…頭が…痛い。
と僕の人生で一、二を争うほどに印象に残ったGSR CUP。大会の存在はかなり前から知っていて誘われてはいたのだけど、何かとレースがかぶって出れなかったのである。
今年は次の日に全日本実業団トラックが控えているけど空いていたので、運営のノブさんの紹介で招待選手として走ることに。
というのも今年からTT種目が増設されたようで、曲がりなりにも元チャンピオンとして呼ばれたのである。
せっかく参加するのだからコスプレをしようと、ぼんやりと考えていたが体がダル重で動かず。ギリギリになってノブさんに背中を押してもらう形で衣装を用意。
キャラクターはラブライブのノンちゃんだそうで、イナーメにもラブライブをこよなく愛するラブライバーがいるので、キャラ名は知らずとも、何となくは知っていた。
肌の露出は避けたかったので(何言ってんだ)、首元まで閉まるココスコラボの制服になった。
前日に寮の部屋で着てみて、スカートの涼しさに驚き、ストッキングを履くときの羞恥心に震えた。
一応次の週には個人的に人生の大一番が控えている(プライベートなやつ)のもあって、すんごく不安な気持ちで当日を迎えた。
会場に着くと同じエリアにいさせてもらう人たちと合流。UKYOの今井もいてなんかほっとする。
車の中で着替えて出てくるとちょうどGRIFINの川田に発見され笑われる。サポートライダーで来ていたようで、何かが吹っ切れた。
カツラ(ウィッグと言うのが通)をかぶって完成。髪の毛は柚帆さんの所業。タイのニューハーフにいそうである。
WAKOSさんのテントで「似合ってますよ!」と言われ謎の自信が湧く。
エントリー種目は一周のTTと2時間エンデューロ。まずはTT。
ココスコラボということでケーキもついてきていた。DHの根元に装着したら意外としっくりきた。
元全日本TTチャンピオンという勝たねばならぬプレッシャーと、スカートをヒラヒラさせ三つ編みが体のバランスを崩すほどに重いウィッグを被って果たして勝てるのだろうか、というカオスな精神状態でスタートラインに並ぶ。
右京さんの記録を超えると「右京越え」という缶バッチを貰えるらしいが、それは別にして(オイ)負けるわけにはいかん、と完全にスイッチが入っていた。
MCはZWIFTのイベントで一緒だったクリスさんと、おなじみサッシャさん。知った顔なのでかなり驚かれたが、最早恥ずかしくもなんともない。
着るまでは恥ずかしいのだが着てしまえば意外と恥ずかしくない。しかもみんなコスプレしているので安心感がすごい。
スタート台に立って深呼吸。イベントということもあってアップとかは無しだったけど、スタートして半周で後悔した。
スカートが風を受け進まない。三つ編みは重くて首が痛い。あとケーキが邪魔。たった1分弱だったけど文句が山ほど出てくる。
そもそも開発者が思考を凝らして空気抵抗を最上限に抑えた、叡智の結晶であるTTバイクに乗る人間が、空気抵抗を無視するという矛盾。
急な運動での乳酸の溜りがやばかったけど出し切ってゴール。帰ってきて無事に1位だと告げられる。ほっとした。
疲れすぎて何を言ったか覚えていないし、帰ってきて死んでた。ウィッグをとると二度とつけられなくなりそうなので我慢。
2時間のエンデューロはもっとしんどかった。ペースが上がって展開があるというわけではなく、ただただ空気抵抗と重さがしんどい。
いかにサイクルジャージがライダーを快適に走らせてくれているか、とてもよくわかった。
2時間クラスは自分とUKYOの選手のみになり、最後はスプリント。かけるタイミングが若干遅れて並ぶのが遅くなったけど、ギリギリ抜くことができた。
とにかくシンドカッタ。衣装を脱いだ時の解放感がすさまじい。ピッコロみたい。
その後は千葉県の国体練習会に参加したけど消耗激しすぎて足が使い物にならず、早々に上がる。
次の日は全日本実業団トラック。参加種目は団抜き、個抜き、スクラッチ。
前日の疲労も抜けない状態で会場入り。新村が個人種目駄々被りしてくれたお蔭で表彰台に暗雲が立ち込める。
スクラッチを新村大明神に連れて行ってもらう形で予選通過。加速がえげつない。やはり一枚上手である。
個人追い抜きは55-15ギアで東日本トラックの反省を生かした走りを、と思ったがいまいち集中ができない。
スポンジを二度ほど踏んでバランスを崩し、ペースも刻めず。
photo by (c)gg_kasai
1km⇒1:14.261
2km⇒2:23.348(1~2km⇒1:09.087)
3km⇒3:35.116(2~3km⇒1:11.768)
4km⇒4:49.680(3~4km⇒1:14.564)
序盤から突っ込んだ感覚はなかったけど1~2kmが速すぎた。後半垂れてしまってグダグダ。4位。
ちなみに新村は
1km⇒1:12.310
2km⇒2:19.938(1~2km⇒1:07.628)
3km⇒3:29.476(2~3km⇒1:09.538)
4km⇒4:39.284(3~4km⇒1:09.808)
素晴らしいまとまり。ベース体力の違いがあれど、残り2kmの走り方を真似たいところだ。
お次は団体追い抜き。メンバーは中村岸本岩佐北沢の初メンバー。
もちろん合わしたことはないので、完走が目標のようなもの。333のバンクと250のバンクだと走り方が全く違う。
結果は
1km⇒1:14.853
2km⇒2:21.019(1~2km⇒1:06.166)
3km⇒3:29.272(2~3km⇒1:08.253)
4km⇒4:37.571(3~4km⇒1:08.299)
僕のスタートが異常に遅すぎた。団体なのでスタート多少速くても耐えられたと思う。
photo by 三井至
一人離脱したのと自分も足が無くて余裕がなく、長く引くことができなかった。
タイム自体は刻めているのが奇跡。
最後はスクラッチの決勝。唯一チャンスがある種目だが、常に後手後手に回る。
自分から攻撃できずに、最後のスプリントになり、新村のマークを離して先行され、それを追った大前から時間が空いて追走。
photo by 三井至
誰か行ってくれという他力本願ホントダメ。大前に届かず3位でゴール。
国体に向けていいイメージをつけたかったが、そううまくはいかないということだろう。
前橋クリテリウムに続く