ツールド熊野2017 DAY4 第3ステージ 中村龍太郎

6時からごそごそと起きだした同室の皆と共に起きる最終日。
頭がすっきりしていたのでハンマースプリントの続きをのんびり観る。
ドアと窓を全開にすると海から吹く風が心地よく、全身脱力しながら観戦。

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ハンマースプリントはトレインを組むような展開でなく、逃げからのポイントが主で、思っていたのと違う。
それでも毎周回スプリントが観られるのは観ていて楽しい。

皆が練習に行ってから自分の朝ごはんの時間まで時間があったのだが、お腹が空きすぎて早める。
マッサージと電気のおかげで足の調子は良さそう。歩く足が二日目の朝より軽い感じ。
監督たちとご飯を食べて、荷物を纏めてすぐに出る。チビ助の応援へ。

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JBCFのレースと同日程なのだが、一度も走っているのを見ていなかった。最終日は僕らのレースが大トリなので、スタートからゴールまで見れる。
単独三位だったのに、まさかの道間違いで五位に転落。杏奈ちゃんが三位で表彰台は確保できたのでギリギリセーフ、か?どちらにしろドンマイなチビ助なのであった。

僕はというと一人になってしまったので皆様の手厚いサポートで何の苦も無くスタート地点へ。

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110名でスタートしたTDK。65名となった四日目、10km×10周で最終的に48名がゴールとなった。

スタートして早々にKOMに向かってアタック合戦が勃発。抜け出す動きの無いまま登りを終える。この後にモニエ氏が単独で逃げ始めたことを僕は知らない。

次の登りもアタックがかかり、自分も前まで出てこれるが完全に抜け出すにはいたらず。

三周目に、また僕の見えないところで逃げ集団が形成される。気づいたのは4周目の登り手前。
入部さんとアベタカさんが入った逃げに乗り損ねてしまった。これはステージ優勝が遠のく。
集団は小休止のような空気になり、焦りが募る。何回か総合勢の抜け出す動きにのるが、登った先で牽制になって前を追おうとはしない。

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PHOTO BY CHIE.Mさん

残り?周の登りで総合勢のアタックについていったときに、一緒にいた航太と総合勢が牽制しているところを目配せしあって二人で抜け出す。
いったか!?と思ったらマルコスが追ってくる。そうするとプジョルもホセもやってくる。チーン。
登りの度にアタックをかけるスパニッシュ。それについていこうとする関係ないヘッポコじゃぱにーず僕。途中から無駄に反応するのが楽しくなっていました。

FEL香は横の剛性は弱いが、縦に踏むとすごく進む。なのでいつもよりバイクを振らずにダンシングする。
加えて縦方向の小さい力も推進力として変換してくれるので、今回の第三ステージの登り切りからのちょっとした平坦でも粘れた。

タブリーズのコントロールになって徐々に追走集団との差が縮まってきた。
最終周回の登りでは一踏みで追いつけるか微妙なところ。
誰か行くだろうと左で息を潜めていたら誰も行かない。だいぶタイミングが遅れたが行くしかない!とアタック。Abemaにスッパ抜かれていたようで会場でも名前を呼ばれていたらしい。嬉しい。
しかしホセ選手が追ってきて頂上で吸収。映像を見てみると対して差がついていないことがわかる。チーン。

そこからは集団内で粘るのみ。スプリントに参加するでも先頭付近にいなきゃいけないので、コーナーや登り返しを駆使して前に居座り続ける。
スプリント体勢に入った集団だったが、ギリギリ追いつけず。
僕は左側から徐々にポジションをあげていったけどそこからスプリントする足は無し。17位でゴール。

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Photo Syunsuke FUKUMITSU cyclist

今年は特に最終ステージで調子が良く、自らアタックできるなんて成長したと思える三日間でした。
総合は結局22位と少し上げたが、まだまだ。二日目をどこまで生き残れるかが総合ジャンプアップの鍵になるのだが、勾配の変化のきつい登りはキツイ。
表彰台の夢も一瞬見れたけど、逃げに乗れなかったのが悔やまれる。
週末の那須も挑戦してみようと思います。

ステージレースはサポートが非常に大切で、一人では補給できないし、自転車も体のメンテナンスもできないくらい辛い。

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チームとして帯同してくださった中畑夫妻とメカニック多田さん、マッサーの伊賀先生、そして共に戦ったチームメイトに感謝を。本当にありがとうございました。

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