PHOTO BY MITSUI ITARU
日曜日の朝一でブランシュの森とキャメラメンの三井を連れて修善寺へ。
なんやかんやで三年連続で出ている修善寺オープンロード。
学連のレース(というか修善寺の秀峰亭ゴール回りコース)はサバイバルレースになることが多く、
普段JPTとかで走っていると、序盤の逃げができるまでが辛くて、逃げが出来てからは緩くて、
そんで逃げを追いかけ始めたらシンドイ。レースの中でメリハリがある。
これは高い能力の持った選手のいる何チームかがいるから成り立つのであって、学生は千切りあいになる。
僕は信州大学時代にこのレースで完走をしたことが無いと思う。大体が集団のケツに、はりついてはりついてはりついて、そして千切れる。
なので学連のレースがあんまり好きではなかったし、そのおかげで自転車ごと嫌いになる時期もあった。
その時代を思い出し、原点に帰った懐かしい気持ちになるので、今は割と好きなレースである。
秀峰亭スタートは相変わらず。検車でベルと反射テープを見られる。毎年思うが担当の人が怖い。
スタート30分前について検車が完了していたが、既にスタート地点には自転車を倒して置いて場所取りをする学生たち。
クラス3の撮影で先に行っていた三井が気を利かしてくれて、先頭に代輪を置いて場所取りをしてくれていた。
一応学生のレースにオープンで参加しているのだから、ドヤ顔でスタート先頭に立つのは恥ずかしいので、回収。
日陰で信大の後輩に先輩面をしながらスタートを待つ。最後尾からスタート。(そういえばスタート前の鬱になる音楽かかってなかったよね?無くなった?)
最後尾からレーススタート。登りスタートのため、前の立ちごけを懸念して車間を空けておく。
秀峰亭後の坂で外側からじわじわ上がっていく。
下り始めで前を見ると芝生を走っている学生が見える。しかも側溝をジャンプして超えてた。しくろくろすか。
怖くなったので下りで一気に先頭までポジションを上げる。
以降は先頭付近でこなす。登り返しのアタックや、ものすごいキレのいいアタックを繰り出す選手がチラホラいて、大体が垂れて落ちてくる。
あんまり展開に絡むといけないかな…と思うけど、先頭に出たら一定ペースで走る。誰も出てこないのは警戒しているのだろうか?
学生にとってそんな存在に慣れたことを嬉しく思う(勘違いだったらマジ恥ずい)。
PHOTO BY MITSUI ITARU
レースに動きがあったのは5周回完了前の秀峰亭の登り。明治が抜け出していたのにブリッジする形でペースアップ。とりあえず4番手にいたのでついていく。
明治を中腹で捕まえて、置いていき、そのままラインを通過。後ろを振り返るとギャップが開いている。
一周回ってきてメンバーのシャッフルがあり、すったもんだで先頭の逃げは5人。
朝日の『たっちゃん』和田君&『気合いの前後80ハイト』亀谷君、日体の『返事は元気』湯浅君、東北学院『ビビらしてごめんね』風間君の5人。
登りの先頭交代でペースをあげちゃう湯浅君に「逃げ切りたいの?」と聞くと「「はい!!」」といい返事。
「じゃあ先頭交代でペース上げないでね」と言うと、次の周回でいなくなってしまった。無念。
その会話を聞き間違えたのか「ペース上げるんですか!?」と言ってきた風間君。彼は二周粘ったが千切れてしまう。
というわけで8周完了時点で朝日コンビと三人に。
PHOTO BY MITSUI ITARU
補給開始が早まり、和田君が「パンケーキ!」と叫び、貰いに行く。
女子を語る上で必須条件である、あのパンケーキを、女子力の欠片もない和田君が所望するのが可笑しくて、「どないや」と後ろを振り返ると
そこには息が出来なくて死にそうになりながらも、パンケーキを飲み込もうとする姿が。
顔が本当にやばかったので思わずペースを落として待ってあげる。大学生だなぁとしみじみ思う。
80ハイトで轟音をたてながら走る亀谷君はシンドそう。他にホイールなかったのか?こだわりなのか?
先頭に出るのがきつくなってきたのを見かねてか、和田君が「牽けないなら出てくるなよ」と叱る。
なんか可哀想だったので「下りだけ頑張れ(グッ」と励ます。
とはいえ、ただでさえ体が大きい上にホイールもでかい亀谷君は10周完了前の秀峰亭で「むりだぁ~」と後ろで絞り出し、消えていった。
集団との差は1分を超え、後ろの集団は追走が出来ては吸収、できては吸収を繰り返しているようだ。
本格的な追走集団が出来たのは12周完了ぐらいであろうか?
追走集団との差がジワジワつまる中で、メイン集団との差は広がっていく。やがて追走がメインになった。
PHOTO BY SHOGO SUGAI
自分にも和田君にも疲労の色が見え始め、アウターでグイグイ進んでいた二人が共にインナーに落としたら、逃げ切れぬ合図。
それでも秀峰亭の登りでは、朝日の部員たちが和田君を応援していて、とりわけゴール過ぎた後の応援が面白くて笑ってしまう。
14周完了の和田君が遅れそうなときも「千切らないでください!」とお願いされ、次の周で一緒に上がってきたら「ありがとうございます!」と感謝された。
ちなみにゴールした後も何故か謝罪に来てくれて、一人は膝をついて謝ってきたので「簡単に膝をつくな。社会人になるまでとっておきなさい」と上から目線で諭す。
結局二人の逃げは16周目に吸収され、そこからは粘るのみ。
PHOTO BY MITSUI ITARU
追走集団も疲れていたらよかったけど、さすが学生チャンプの明治の野本君は強い。
キレの良いアタックではないけど、数発。追いついたら先頭交代を促してくるけど並走する。
そんなことされちゃうと精神面が脆いおっさんは残り2周でドロップ。そこからは自分のペースで走ったが後ろから来た宮崎大学中村にキャッチされ、そしてすぐ千切れる。
それでも射程圏内に抑えて残り一周。最後の登りでアウターで踏み抜いて追いついて、オイコス。
「スプリントこいや、若ぇの!!」と思って振り向いたけど、その力はなかったみたい。
そのまま6位でゴール。完走者11名と、やはりサバイバル。
昨年はシマノレーシングらが徒党を組んで参戦してきたので様相は違っていたが、今年は純粋に単独で学生のレースへの参加。
昔の自分は完走さえできなかったと思うと、自分の成長を感じられて良いもんだ。
特に何か指導するわけではないけど、学生の中に混ざって走ることで、一つの指標になれればいいなぁ。
なんてことを、そろそろ復活しそうなピザポテトのチーズの部分を愛おしそうに眺めながら思うのである。
今週末は美山へ遠征です。個人TTとトロフェバラッキ(二人TT)とロードに出場。移動が大変よ!