目次
「第2話:レース参加するためのノウハウ」
第2話は、いよいよシクロクロス大会やイベント参加へのアプローチです。
現在の国内のシクロクロス大会は、ほとんどがAJOCCという法人(http://www.cyclocross.jp/)が管理しています。
他に、イベントや趣向が異なる大会がありますが、まずは参加しやすく、大会数や開催エリアも豊富なAJOCCレースへ参加することが手始めとなるでしょう。
自分なりに参加するクラスを選択できれば良いのですが、AJOCCの大会に参加する上では、参加基準がありますので、そこで自動的に参加クラスが決まります。
➨ http://www.cyclocross.jp/about/ajocc.html#entry
参加クラスの自己選択はできませんが、とても基準が明確ですからエントリーはし易い仕組みです。
各地の大会主催者へのエントリーが基本ですが、大会規模が大きくなってきた大会では、スポーツイベントのエントリー業務を行う民間会社が代行している大会もここ数年増加しています。
代行会社も数社ありますので、各大会のガイド(開催要項)をチェックすることが大切です。
以下エントリー手順や留意点を記載していきましょう。
1、大会を調べる
全国各地にここ数年で大会開催が増えた関係で、昔と比較してシクロクロスの大会には参加しやすくなりました。
そこで大会の特徴を下調べするのも楽しみです。
案外、参加してみたら厳しいコースであったり、予想していたコースとは違って不完全燃焼っていうこともあります。
ある程度、自転車競技歴があり、体力に自信がある方は、そこそこきついコースの大会参加をお勧めいたします。
コースを攻めて完走できて、自分の力を出し切ることができれば一層競技力の向上に気持ちがわきますね。
初心者、初級者の方々は、あまり厳しいコースへの参加はお勧めできません。
大会によっては、すごい泥コース、砂コース、凍結コースなど難易度が高いコースでは、シクロクロスの楽しみを味わう以前に、走れないつらさでシクロクロスが嫌になることもありえます。
シクロクロスは自転車競技なので基本的に十分走行可能な大会でまずは、しっかりと走り切って爽快な汗をかけることが第一かも。
2、参加したい(できる)クラスを選ぶ
先に記載しているAJOCC参加の大会は、参加できうるクラスの制限があります。
誰でも、好きなクラスに参加できないところが、他のスポーツ(例えば、市民マラソン、スキーマラソンなど)とは決定的に異なります。
競技時間が最長でも60分程度のシクロクロスですが、各大会を調べて20分、30分あたりのクラスから、このスポーツにデビューしていくこととなります。
成人男子は「カテゴリー4」女性は「L2あるいはL3」と呼ばれるクラスが初級者のクラスとなっているようです。
ただ、気をつけていただきたいのは、青少年の参加クラスについては、各大会で参加可能なクラスにばらつきがあるので事前に調べてくことが大事です。
3、エントリーをする
エントリー方法は、各大会ごとに異なるので、これもそれぞれの大会開催要項をチェックしましょう。
またAJOCCの大会では「選手CD」という個人の番号を記載する部分がありますので、既に参加している方はわかりますが初めて参加する方は主催者に事前に確認しておくべきでしょう。
4、エントリー後の注意点
ほとんどの大会は、(エントリー) = (参加申し込み)+(参加料の振り込み完了)という仕組みです。
参加料の振り込み完了がないと、エントリーが認められないので注意が必要ですね。
又、エントリー後のクラス変更などは一切AJOCCでは認められないので注意してください。
5、大会までの準備
大会開催日まで、練習も大事ですが、大会主催者側から随時公開されるインフォーメーションにも注目です。
「エントリーリスト」あるいは「スタートリスト」にあなたのお名前があればエントリーされている証拠ですが、もし名前がなかったら主催者に遠慮なく問合せしましょう。
事務的なミスなども時々ありますから。
「コミュニケ」には、競技説明や大会に関する事前情報が沢山記載されています。
事前にチェックしておいてください。
最終的な大会日程の変更なども記載されている、とても重要なインフォーメーションです。
6、大会当日の動き
大会当日は、ほとんどの大会が早朝に試走時間が組まれています。
規模が大きな大会では、試走時間や回数も制限されているので、当日は時間に余裕をもって早めに会場に到着しましょう。
受付にてゼッケンあるいは計測用チップなどを受け取ります。
最近増えてきた「計測用チップ」ですが、結構装着を忘れてスタートラインに並ぶ人がいます。
装着、レース後の返却を忘れないようにしましょう。
レースではあなたの持てる力を出し切りましょう。
初心者の方は、まずはきちんと最後まで完走することが大事ですね。
万が一、機材故障(パンクなど)が起きた時にピットまでランニングしたら、替わりのバイクが待ってます。
途中でギブアップしてはいけません。
7、大会後のまとめ
昔から「帰宅するまでがレース」とよく言われます。
レースでいろいろな思いが帰り道の運転では起きるでしょう、、
早朝からの大会参加で疲れています。
仲間がいれば、帰り道は交代で車運転も大切なことです。
そして、帰宅してからの疲れを軽減させるためにも、レースで使ったバイクは可能であれば、大会会場で大方の汚れを取っておくことです。
秋冬の寒い中、帰宅してからの洗浄、水仕事は辛いものがあります。
そして力仕事がひと段落したら翌日にレース日誌みたいな記録をとどめておくと良いです。
最近はレースの写真を沢山撮影して記録化している方々もいるようですが、簡単なレースメモ、日誌がその後の競技レベルを向上させる財産ともなるのです。