はじめまして!GTファクトリーBMXライダーの佐伯 進(ニックネームは、スースー)です。
簡単に自己紹介をいたします。
私とBMXとの出会いは、小学1年生の頃に大阪府堺市にある大泉緑地公園内のBMXコースでした。たまたま遊びに行った公園で、何かやってる?と見に行った事がきっかけでした。その時、自分の目に飛び込んできたのは、まさにBMXレースの真っ最中。「かっこいい!!」とシビれる衝撃を受けたのを今でもはっきりと覚えています。現在37歳で、BMX歴は31年目になりますが、まだまだ現役で頑張っています。
BMXってなに?
BMXとは、バイシクルモトクロス (Bicycle Motocross)の略語です。1970年代にアメリカの子供達が、モトクロス(オートバイ)レーサーに憧れて、自転車でジャンプをしたり、真似ごとをしたりした事から始まったスポーツです。
その始まりが今のGT Bicycles。ゲーリーターナー氏が作ったタフで強い自転車、BMXが生まれました。
BMXという自転車は、ホイール径が20インチで、ブレーキはリアのみというのが基本です。日本で公道走行用に販売されているものは、法律に合わせてフロントのブレーキも付いています。ギア変速やサスペンションは無く、いたってシンプルですが頑丈な作りとなっています。
BMX競技の種類
BMXの競技には、ここ最近、バラエティ番組やドラマで目にする機会が増えてきている、平坦な所でクルクル回たり、飛び跳ねたりするフラットランドや、スケートパークで技を競うパーク、街中をセクションに見立て技をメイクするストリートなど様々なジャンルがあります。しかし、もともとは、ダートレースがBMXの原点です。そして、僕はそのレーサーとしてBMXに乗っています。
そこで今回は、BMXレースをテーマにお話しさせていただきます。
BMXレースのコースと服装
レース用のコースは、スタートヒルと呼ばれる丘の上からスタートして、土でできた様々な形状のジャンプ台やコーナー(最近のスタートヒルとコーナーはアスファルト製)が複数設けられている全長300m~400mほどのショートトラックです。
日本には、数えるほどしか専用のコースはありませんが、各コースによってジャンプの形状や距離などが違い、様々な特徴があるので、野球・テニス・サッカー・水泳のようにどこに行ってもフィールドが同じという訳ではありません。
レースコースの服装は、フルフェイスヘルメット、グローブ、長袖、長ズボンが基本です。華やかでかっこいいデザインのレーシングジャージもBMXならではの魅力ですね!
その他、各ライダーによって装着は様々ですが、転倒時の怪我を防ぐ為の肘、膝、首、胸用などの防具があります。
最大8名による抜きつ抜かれつのバトル
レースは、最大で8名のライダーが一斉にスタートして順位を競うスプリントレースです。各クラスの参加者が8名以下と少ない場合は、予選を3本走って着順の合計ポイントで勝敗が決まります。参加者が多い場合は、予選からレースがスタートして予選を3本走り上位4名が次のステージ(準決勝など)へと勝ち上がり最終的には8名に絞られます。そして決勝1本勝負!で勝敗が決まります。
平等にチャンスあり!?細かく分けられたクラス
レース時のクラス分けは、年齢ごとに2歳刻みで分けられています。
5-6歳、7-8歳、9-10歳、11-12歳、13-14歳、15-16歳と分けられ、17-29歳、30オーバー、マスターズ(30歳以上の上級者、僕は今現在このクラスで走っています)、そして最高峰のエリートクラスとなります。女子も同様のクラス分けですが、日本ではまだまだ女子の参加者は少ないです。5歳から50歳オーバーのライダーが一つの場所で同じ競技を楽しめるのもBMXレースならではですね!
BMXレースに参加する面白さ
そして、普段の生活ではありえないほどの緊張感を味わえたり、調子が良いのに勝てなかったり、トップを走っていて転倒したり、自分自身をコントロールする難しさ、悔しさをバネに成長し次のレースは勝つ!など向上心が生まれたり、勝てた時の達成感や高揚感は何よりです。そして、同年代に限らず友達や仲間、ライバルが日本中にできるのもBMXならではの醍醐味ではないかな?と思います。