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六畳の部屋の中では一夫多妻制が認められているため、現在僕は三人の嫁を養っている。
第一妻は大学生4年生~社会人二年目までを共に戦ったFEL子ことFELT F1。
今は兄のところにいる(先日兄は結婚したので愛人枠)。
第二妻は共に全日本TTをとったFEL奈ことFELT DA。
今年はステムが低くなったのでさらに攻撃的なフォルムに。
身長が低いので、さして変わらないという意見もあるが、嫁のちょっとした変化に気付いて褒めちぎらないと不貞腐れるのはどの家庭でも同じであろう。
第三妻は社会人三年目から戦うFEL美ことFELT F FRD。
ステムをゴリラ化、シートポストも統一感重視でPROに変更した。
ステムが硬くて「カッチカチ」かと思いきや、「しっなしな」と撓る(擬音下手)。
そして今回紹介するのが第四妻であるFEL代ことFELT TK FRDである。
ライトウェイさんから届いて、箱を開けてみると思ってた以上に重い。
というのもトラックバイクもロードと同じように6.8kgが最軽量基準のため、ロードと比べるとコンポがつかない分フレームが重くなる。
2140g(大体レース会場で最もよく見るANCHOR PHM9が2063g)
フレーム形状を見てみる。
フロントフォークからヘッドチューブが一体になっているためハンドルが途中で止まる。
トラック競技に関しては(TTもいえるけど)そんなにハンドルを切ることが無いので問題はない。
むしろ自転車を持ち上げた時にハンドルがクルンとなってフレームに当たってしまうこと数限りなし、の僕にとってはありがたい限り。
ホイールをつけてみるとわかるけど、フォークとホイールのクリアランスにゆとりがある。
このクリアランスが近い場合、MAVICのコメットなんかは卵型なので、ちょっと締め付けが緩いとホイールがずれてフレームに干渉し、
黒いコメットにフレームの塗装色が綺麗に円を描き、それはそれは美しいものが見られる。乗り手の涙とかね。
フォークはウィング形状になっているので整流性は高いのかなと感じる。
サドルはインテグラr…あれ?ポスト抜けるな。でも切らないと…アレ?高さ調節できそうにないけど、抜けるようにできている。
これは何だろう?今度ジムが来たら聞いてみようと思う。
ついてきた櫓は3T製。
と、いうわけでハンドルは3Tしかないよね?と海外サイトですぐにハンドルをポチった。おかげで毎月ピンチ。
ハンドル高さは純正のエルゴステムで対応。
このエルゴステム、本体側とステム側に一周ぐるりとギザギザがあり、そこに同じピッチのギザギザがついたドラムを差し込み、固定する方法。
一周全部山がついてるのではなく、一か所フラットにカットされており、
ココにステム上からネジを貫通させ、押さえつけることで固定できるようになっている。
本体と共に海を渡ってきたのは、このステムたち。
ハンドル径が広いのが左側。狭いのが右側。
ここで見てほしいのは、何故か長さの組み合わせが違う点…
残念なことに、ステムの相方(蓋)は一つしかなかった。
日本のレースだと競技間隔が短く、バタバタすることが多いのだが、僕はこれまでステムごと交換することで何とか回せていた。
しかしこのままでは一回一回ハンドルをステムから外すため、確実に遅い。
と、いうわけで探してみたら、dixnaのステムが同じっぽい。これの相方(蓋)部分だけを装着してこの二種類の組み合わせができた。
これでレース会場でステムの交換だけで事足りる。
おお、残されたdixnaステムの悲しき姿よ…
ドロップハンドルは去年のルール変更により、下ハンの高さがホイール頂点よりも100mm下までokになったので、ギリギリまで下げる。
同様にTTハンドルはステムがタイヤに干渉しないギリギリのラインを探してつけた。
えげつない角度だけど問題はなし。
さて実際に走ってみた感想。
第一に反応がすごく良い!
FELTと言えば硬いフレームという印象を持つと思うがまさしくそれ。
一踏み一踏みで力がダイレクトに伝わり、力が逃げず、すべてが推進力になる感覚。
加えてコーナーに飛び込んでバイクを倒した時の安定感もあり、コーナーの抜けでシュンッと伸びる。
個抜きの最後のヘロヘロの状態でもバイクがよれず、まっすぐ進んでくれる。
残念ながら判断ミスでハンドルを柔らかいものにしてしまったがために、本気でもがくとエゲツナイほどにハンドルが曲がるので
折れそうな恐怖が沸いてきて、ちゃんとスプリントをできなかった。
が、しかし松本トラックレースで3TのアルミハンドルERGONOVA(380mm)に変更。
バイクを振った時エルゴステムなので今まで使用していたステムよりも曲がるかなと思っていたけど
ちゃんと固定ネジを締めればダイレクトに伝えてくれる。
ステムの取り換えは、初めは元の場所がどこかわからなくなるけど慣れれば一発で入る。カチッとハマった時が快感。
1kmタイムトライアルでは自己新記録である1分7秒010をマーク。以前は1分9秒がベストだったので2秒の短縮は大きい。
スタートと、後半の走り方に改善点があったので6秒台を目指せる。
TK FRDは2016年から取り扱っているが、来季はもう少しコストを下げたモデルが出るらしい。
元々、コストパフォーマンスに優れたFELTなのでどんなモデルが発表されるか楽しみである。