FLR F-57 サイクリングシューズ レビュー | 街に馴染むデザインとレースコースを駆ける性能

坂バカスタッフ・コエサシです。イスラエルのサイクリングシューズブランドFLR。既にロードバイク用シューズはフィット感と軽さが本当に最高で愛用していますが、MTB用(SPD)シューズは他社のシューズの幅がきついのを我慢しながら使用していました。今回、FLRから新しくエントリーモデルのシューズが発売される、しかもカラーリングがオシャレとあって、この機会にシューズを新調することにしました。

 

FLR F-57

MTB用のビンディングペダル(二つ穴のSPD、Crankbrothersなど)に対応するサイクリングシューズです。まずはマットなネイビー、グレイ、ブラックというアーバンスタイルにも合うカラー展開に注目。そしてコストパフォーマンスに優れたプライスタグに驚きます。

F-57商品ページ

アッパーは1枚の生地を成形したワンピースマイクロファイバー。

 

つなぎ目は踵の1箇所しかありません。

 

かかと周りは快適性重視でクッション多めのつくりです。

 

かかと後ろには反射素材。車に追突される事故を防ぐにはいかに自分の存在をアピールするかが大事です。シューズは常に動いているので車へのアピール効果は抜群。

 

つま先とかかとの下側には補強が入っていて、アッパーに傷がつくことと、岩などにヒットした際には足を守ります。

 

アウトソール素材はグラスファイバーインジェクションナイロンです。グラスファイバーを加えて剛性、強度、耐久性を高めています。ソールパターンはMTB XC系のデザインで、ロードシューズと違って歩けます。街乗りや観光などカジュアルな使い方もOK。

 

クリート取り付け部分は一般的なものより前後に調整できる範囲が広いです。

 

スパイクの取り付けにも対応。スパイクは付属します。

 

固定方法はシンプルなベルクロ3本。F-57と基本は同じ仕様でラチェットバックル付きのF-67もありますが、ミニマルなデザインが気に入ったので私はF-57を選びました。

 

重量は42サイズで片側実測352g。エントリーシューズとしては軽量です。

 

43サイズで片側371g。

 

ソール剛性が高くて力が逃げない

実際に使用した印象としては、パワーロスが少ないカッチリとしたソールで、楽に走れるなあというところ。私が今まで使ってきたシューズもそうでしたが、エントリーレベルのナイロンソールってやっぱり柔らかいので、ペダルを踏んだ力が逃げてもモッサリした感じなんですよね。ところがFLRのナイロンソールは剛性が高いです。私はカジュアルな使い方だけでなくレースでも使うつもりだったのですが、これならレースで使うのでも十分合格レベルです。

 

ベルクロストラップ3本の安心感

ベルクロ固定というところも良かったです。レースで使うことを考えると少し固定力に不安もありましたが、3本のストラップで場所ごとに締め付け具合を調節して、ジャストフィットさせられて、固定力も十分です。ベルクロなのでオフロードでぶつけてもまず壊れない信頼性の高さも魅力です。

 

幅広OKの足型とサイズ感

アジア圏のイスラエルブランドということもありFLRは全体的に日本人に合いやすい幅広な足型になっています。

 

またFLRの中でもプロツアーフィットとパフォーマンスフィットという足型があり、F-57は靴の中に余裕を作って快適に履けるパフォーマンスフィット。幅広な足にもフィットしやすいです。

私はアメリカンブランドの43サイズで小指の付け根があたって悩んでいましたが、F-57なら42サイズでも問題なさそうです。今回は自転車を降りた時の快適性を重視して43サイズを選びました。ご参考に普段のスニーカーは26.5~27cmを選ぶことが多いです。

 

エントリーモデルですが、ベテランも満足できるクオリティとデザインのFLR F-57。オススメです!

 

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