全日本マスターズ選手権 個人TTで優勝!! 弱虫ペダルサイクリングチーム レースレポート

東京都大島で開催されました【2021全日本マスターズ選手権 個人タイムトライアル ロードレース大会】に唐見実世子選手が出走。

磐石な走りでロードレースに続き2枚目となるマスターズナショナルチャンピオンジャージを獲得しました。

 

使用バイク Felt AR FRD (2nd generation)

唐見選手のレポート

今シーズンはマスターズカテゴリーへ転向したため、チームからは私一人で伊豆大島への遠征となった。

目標は優勝のみ。初めて走るコースなので、走った経験のある選手からの情報を踏まえて、ホイールはフロントはBORA50、BORA80、リアはディスクとBORA80の2ペアを準備して頂いた。

前日試走で風速5mという気象条件の下、短いアップダウンの連続で、このコースがとても難しい事を知る。このコースの走り方が分からない。自分の作戦としては、往路は追い風、復路は向かい風になる事が予想されて、追い風の中、トルクをかけて出力を出し続ける事が苦手な私は、どちらかというと往路を少し頑張って走って、復路はもちろん頑張るが、それよりも上手く風に乗せて走る事を意識した。また、海岸線のクネクネした道で時折横風になって、フロントを取られてしまう時があったので、BORA50で走る事にした。

レース当日は曇り。肌寒い。コース脇にある温泉施設の休憩室が開放されていたので、そこで暖を取りながらスタート時間を待った。今回は単独遠征だったために、ローラー台を持ち込む事ができず、外アップ。やはりローラーは必要だと思った。

スタート順は女子の1番目。前に選手がいた方が目標になって出し切りやすい反面、このコースだと一番目スタートでも良いかな、と思った。

スタートからの入り、ペース作りは上手くいったと思う。前回の霞ヶ浦TTの時は、スタートから足パンになる感じがして、ただただ苦しいレースだったが、今回はそういった面では落ち着けていたと思う。前半のアップダウンも冷静にこなせて、今日はいけるんじゃないか、と思ったが、折り返して少ししたあたりで、急にきつくなり始めて、上手くスピードに乗せるまでに至らなかった。追い風区間は予想以上に出力も低く、とにかく気持ちだけで前へ前へ自転車を進めた。

反省点としては、コーナリングで詰めれる部分が数カ所あった事と、追い風区間を上手く走らせる事ができなかった事。レースの2日前に大きくポジションをいじったが、しっくりとこないままレース当日を迎えてしまった事。

でも今の自分の実力は出せたように思ったので、そういう面では良かった。

結果としては優勝できて、これで長くイレギュラーだった私のロードシーズンは終了となった。今年2枚目のマスターズナショナルチャンピオンジャージも獲得できて、そういう意味では満足のいくレースだった。

これでロードシーズンは無事に終える事ができましたが、私の全日本シリーズはまだ続くので、引き続き、気持ちを切らさないようにトレーニングを積み重ねていきたいと思います。

今回の遠征は単独だった事もあって、たくさんのマスターズの選手達と時間を共有させてもらう事ができました。マスターズカテゴリーの選手はとても研究熱心で、一つのレースに懸ける思いがとても強く、またオンオフの切り替えがとても上手な印象を受けました。それより何より、自転車が大好きな事もすごく伝わってきました。私たちは毎日自転車漬けの生活を送っているので、当たり前になってしまっている事や、忘れてしまっているような事があるのではないかと気付かされる事が多く、とても勉強になりました。

もちろん全日本マスターズのタイトルを獲るための遠征ではありましたが、それ以外にも収穫の多い遠征となりました。

今シーズンもたくさんの応援ありがとうございました。おかげさまでチームとしても大きく飛躍する事ができたシーズンだったと自負しております。また一年間のトレーニングとレース経験を経て、来年に向けての課題も明確になったという面においても、素晴らしいシーズンだったと思います。これから全日本MTB、全日本CXと続きますので、まずは怪我のないように、そしてタイトル獲得を目標に掲げて頑張ります。