マウンテンバイクに乗っている時はバニーホップのバの文字も知りませんでした。
シクロクロスを始め、世界の走りを観る機会が増えシケインをバニーホップで越える選手を見るようになりました。
東海シクロクロスC1カテゴリーでまだ飛んでいる人が居なく自分が一番最初に飛びたいと思い練習を始めました。
目標は30cmのシケインを飛ぶ!
2年計画で練習を始めました。
はじめは5cmの段差を越えるのも怖く体が固まりリアーホイールを何度も何度もぶつける始末…程遠い内容でした。
フロントアップからのリアーが自然と上がるバニーホップの感覚が全くなく、何故?こんな動きができるのか不思議でした。
色んな動画を観てはチャレンジし失敗を繰り返す、少しずつですが体重移動でフロントアップが出来るようになりました。
この時点で1シーズン(半年間)を費やす結果でした。
誰かに教われば習得するのは早いはずですが周りにそういう人がおらず全て自己流、遠回りでしたが少しずつ出来る喜びがあり楽しくやってました。
2シーズン目にツーポップ習得
ツーポップとは?
フロントアップしてシケインにフロントタイヤを乗せて、フロントとリアータイヤが接地している状態でジャンプすること。
2つの動作を組み合わせたもの、頭の中では理解できていてもなかなか体が動かず、最初はギクシャクした動きでしたが何度も何度も繰り返し練習して体に習得させました。
5cm、10cm、20cmと少しずつ高さを上げて恐怖心をなくしていきました。
ツーポップはできても、まだまだバニーホップの感覚は全くない状態でした。
3シーズン目、目標にしていた年でしたが…
3シーズン目、シケインをバニーホップで越えると目標にしていた年でしたがバニーホップのバもできません。
ですが30cmをツーポップで越えれるスキルは習得できました。
レースで飛べたのは8戦中 3戦くらいで不安定で精度が低く失敗することも多かったのも事実でした。
この時よくチェーンリングをぶつけて破損させていました…
一度失敗するとメンタルがズタボロになりゼロスタートどころかマイナスからのスタート、一気に恐怖心が増し体が固まりました。
恐怖心を取り除く為にまた5cmからはじめ体を慣らしていきました。
MTBで練習してバニーホップに成功
オフシーズンにGT SENSORトレイルバイクを乗るようになりました。(フラットペダル)
ハンドルが高くて近いトレイルバイクは操作性がよく、体の可動域が大きくバランスをとるのも楽です。
トレイルバイクでスタンディングやバニーホップの練習をするようになりました。
体が起きている分、体重移動が安易でフロントアップからのリアーアップがいきなり出来るようになりました。
フロントアップする前に前荷重になり一気に後ろ荷重、この時にフロントタイヤが上が、ハンドルを体に引き込む。
この動作で高くフロントが上がるようになります。
引き込んだハンドルを押し込んだ時にリアーが自然に浮きます。
自分の感覚なのでどういう表現が正解なのかは?
グラベルバイクに変えて同じ感覚でやってみるとやはり体の移動範囲が狭い分少しの体重移動、タイミングでバイクを動かさないといけないので難しい、20cmまではすぐに飛べるようになりましたがその後は凄く苦労しました。
ここでも何度も失敗し落車をしました。
バニホ練習のコツは?
無理に高さを上げ挑戦して失敗するより確実に飛べる高さで練習を繰り返す。
安定するようになったら高さを徐々に上げていく。
あと操作性の高いバイクでやる。
これが基本です。
自分はトレイルバイクで練習したことでいきなりできた!と言っても長い間の下積みがあり多くの情報も得ていました。
上達の秘訣は何度も何度も繰り返し練習するこれしかないですね。
自分もまだまだレースではバニーホップで飛べてません。
恐怖心でツーポップになっています。
これからも継続して練習していきたいと思います。
山中 真(やまなか しん)
セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝を中心に走るオフロードライダー。近年はシクロクロスにも東海地方のレースをメインに参戦中。GTサポートライダー。
主な成績
・2014年 SDA王滝 5月 100km 4時間28分6秒(現コースレコード)優勝
・2017年 SDA王滝 5月 100km 4位、11月 120km 4位
・2016年 東海シクロクロス シーズン成績 2位
・2017年 JCX シクロクロス広島 優勝
・2020年 東海シクロクロス第2戦山県氏おおが城山公園 C1優勝
・2020年 東海シクロクロス第3戦ワイルドネイチャープラザ C1優勝
ブログ
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