新しく生まれ変わったFELT AR 。来期バイク候補としてチェックお済みでしょうか?
あえて汚い言葉を使うと、めちゃくそ速いです。なのにとんでもなく快適に乗れてしまうチートバイク。
ぜひ1度乗る価値あります。度肝抜かれるはずですよ。
ARのロードバイク分類としては、エアロロードというトレンドなカテゴリに位置してます。
各ブランド、エアロロードを世に送り出していますが、空気抵抗を極限に減らすためにどのブランドもケーブルはフレームに内蔵でその取り回しが厄介なところ。
特に、ハンドル~ステム~フレーム間のコックピット周り。
新型ARは、どのインプレッション記事にも記載あるように、ケーブルルーティングが比較的ルーズで、メンテナンスがしやすくなっています。
もちろん、FRのようなトラディショナルなロードバイクには敵わないですけどね(笑
その内部構造の攻略と、組立時のコツを解説していきます!
今回のARのために設計された完全オリジナルカーボンステム。極太ステムですけど、硬すぎずで丁度いい剛性感のあるステムです。
そしてなによりメンテナンス性もバツグンです。
コラムを留める3本のボルトを取り外します。
ステム裏側。
ボルトを抜くと、赤線のような1本の溝が出来ます。
ちなみに、コックピット周りはこのようになっています。
Fブレーキラインは、フォーク内部を通ってコラムから。
JAGWIRE社のケーブルラップは、プレッシャアンカーから鋭角に曲がるため、保護の役割です。
Rブレーキライン&Di2ケーブルはフレームの内部の出口から出てきます。
その溝に、Rブレーキライン、Di2ケーブル、Fブレーキラインの順に、通していきます。
(メカニカルシフトの場合は、Di2ケーブル省略。)
最後にステムをコラムに差し込みます。ググッと力強く。ただしケーブル類を傷めないように慎重に。
完成図になります。
このようなイメージでケーブルが通ってます。
ここで1点ポイントです。
コラムからFブレーキラインを出す時の”位置”にポイントがあります。
進行方向を見て、時計でいうと、3時もしくは、21時あたりにラインを出す位置にズラした方がいいです。
こうすることで、トップキャップボルトを差し込む隙間が出来ます。
18時方向だと、隙間が出来ない。12時方向だと、Fブレーキラインの曲がりがきつすぎてしまいます。注意です。
トップキャップ締め込み。
取り外していたコラム側3本のボルトを均等に6Nで締め上げる。
使用しているトルクレンチはPEDROSプリセット型トルクレンチ。
ケーブルと一緒にねじ込まないように注意して下さい。
ご理解頂けましたでしょうか?
ケーブル類を若干ルーズに設定してフレームやハンドルに余分なケーブルを忍ばせておくと、コラムからステムを抜く機会があった際に、余裕が出ると思います。
ステムからケーブルが抜ける構造は本当によく考えられてますよね。
生まれ変わった3世代目のARは、メンテナンス面にも磨きをかけた最強のエアロロードってことに間違いありません!