パァンッ!!!!
夏のうだるような暑さのなか、明らかにまわりの空気の湿度とは不釣り合いな乾いた音があたりに響き渡る。聞いた瞬間には直感的になにがおきたのかもう解っていた- そう、パンクだ。
例えば峠の中腹、あるいは誰もいない田園の中でパンクし、付近に自転車店などあるはずもない。CO2カートリッジも生憎切らしてしまっており、軽く絶望した経験のある方も多いのではないでしょうか。
そんな時やはり頼りになるのがミニポンプです。ただ人力で空気を入れていくため、性能の良いものを選ばないといざというとき苦労します。
そんなときのために。プロフェショナルからレクリエーショナルまですべてのサイクリストのライドと共にあるオランダブランドBBBよりBMP-50「SAMURAI」のご紹介です。
以下が本国商品動画です。
スマートな見た目のこのポンプの特徴は何よりもハイボリューム|ハイプレッシャーの2モードを切り替えて使える点です。中のパイプが2段構造でロックが利くような構造になっており、タイヤの空気圧に応じてポンプの長さを変えて使えます。
通常短いミニポンプは一回に入れられるエアボリュームが少なくたくさんポンピングしなくてはいけない一方、長いポンプはエアボリュームが多い分タイヤの空気圧が上がってきたらすごい力をかけないとなかなか空気が入っていきません。また長いポンプだとジャージのバックポケットに入れておけないといったデメリットもあります。
そんな長・短どちらのデメリットも解消したのがこのポンプ、「SAMURAI」です。
こちらがハイボリュームモード。空気圧が低いときにより多くの空気を入れていくことが出来ます。手元のハンドル部分からパイプを引き出して長さを延長します。これによって長いミニポンプと同等のエアボリュームを一回のポンピングで送ることが出来ます。
こちらがハイプレッシャーモード。手前のパイプがハンドルの中に仕舞われて、ツイストロックで固定されています。一回のポンピングでのエアボリュームは減りますが、高圧でも確実に空気を入れていくことが出来ます。
口金は中にねじ切りがあり、バルブに固定することが可能です。また取り外してひっくり返すことにより仏式・米式に対応することが出来ます。ポンピングで送り出した空気を確実にチューブへ注入します。
空気を入れるうえでCO2インフレーターは圧倒的に便利ですが、足回りの不幸がその後も続かないとは限りません。自転車は遠く人里離れたところへ行くことのできるスポーツであるからこそ、帰れなくなるリスクを減らすためにもマニュアルのポンプは一本持っておくべきだと思います。いざというときのために、なるべく使いやすいものを持っていたいですね。