プロジェクト135パート2 第104回 (ロシア)モスクワのクレムリンと赤の広場

 クレムリンというと、私はアメリカンでいうホワイトハウス、大統領府をいうのだと思っていたのですが、実は城壁で囲まれた要塞のことをいうようで、ウグリチのクレムリンとか各地にクレムリンがあるようです。モスクワでは大統領府はクレムリンの中にある建物の一つで、宮殿や聖堂、鐘楼など多くの建物が城壁の中にある地域全体を、モスクワのクレムリンというようです。赤の広場はクレムリンの城壁の外側にある広大な広場で軍事パレードなどが行われることでも有名です。このあたりがロシアの首都モスクワの中心地で、サンクトペテルブルクと共に迫力のある、さすがは世界遺産と思える建造物がたくさんありました。
 
■今回場所は
 

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クレムリンは丘の上の城壁に囲まれた向こう側にあります。
 
クレムリンの入口にあたるトロイツカヤ塔です。クレムリンの望楼の中でも最も高い塔です。
 
入口には兵隊さんが左右に立っています。人形ではありません、生きている若者です。
 
入ってすぐ右側にあるクレムリン大会宮殿です。かつてはソ連共産党大会や中央委員会総会に使われたそうですが、今は国際会議やオペラ、バレエの劇場としても用いられているとのこと。
 
クレムリンの内は、入口を入って右手に観光客が自由に動きまわれる教会や聖堂、宮殿などのある地区と、左側は大統領府や大統領官邸などの地区とに分かれています。その間の広い車道は見まわりが厳しく、向こう側へは行かれません。
 
向こう側の兵器庫という名の建物、実際は事務所です。
 
こちら側のパトリアーシェ宮殿です。ロシア正教の総主教の宮殿です。
 
ウスペンスキー大聖堂です。クレムリンの中心に建つ大聖堂でかつてロシア帝国の国教大聖堂としてロシアで最も権威があった教会とのこと。
 
入口の壁画も大したもので、17世紀のフレスコ画だそうですが、内部のフレスコ画やイコンは、さすがに素晴らしいものでした。撮影禁止でお見せできないのが残念です。もう飽きたからイイヨなんて言わないで下さいネ。
 
大砲の皇帝。1586年に鋳造された口径890mm、重量40トンの当時としては世界最大の口径だったそうです。今までに一度も発砲されたことはないそうです。弾丸は飾りですが、重さは1トンあるそうです。
 
これが元老院、ロシア連邦大統領府です。ニュースなどでクレムリンでは…などというときは実際は城内ではなく、ここを指しているのでしょうネ。
 
サテ、この巨大な鋳造物はなんでしょうか?1733年~1735年に造られた鐘の皇帝と呼ばれる重さ200トンもある鐘です。ロマノフ王朝の面々が描かれています。
 
鐘を鋳造中に火災が発生、水をかけてしまいヒビが入ってしまったのだそうです。結局一度も音を出したことがないそうです。かけらだけでも11トンもあるそうです。
 
違う角度から見たウスペンスキー大聖堂です。なんともキンキラキンです。
 
こんな城壁がグルリとクレムリンを取り囲んでいるのです。
 
今回私たちはサンクトペテルブルクからラドガ湖、オネガ湖、ボルガ河などを通っておよそ1400kmの船旅をしてきました。ところどころで上陸してあちこちを見ながら来たのです。ここはモスクワの手前300㎞ほどのところにあるウグリチ、後ろに見えるのが血の上のドミトリー教会です。
 
この教会はウグリチのクレムリンの中にあり、皇子ドミトリーが9才で暗殺された場所の上に建っているそうです。
 
内部は世界遺産ではありませんが立派な装飾が所狭しと並んでいます。
 
見応え十分なのですが世界遺産ではありません。
 
これがウグリチの、というよりは船で立ち寄ったロシアの地方都市の風景です。ちなみにウグリチは人口4万人ほどだそうです。
 
メインストリート以外は道路はほとんどこんな具合です。
 
これは自転車屋さんだったのでしょうか?
 
岸辺の感じはほとんどこんな感じです。
 
ときどきこんな感じの舟小屋みたいな建物があります。
 
そして集落のような、人家が集まっているところもあります。
 
何より目につくのは教会の多さです。
 
これは修道院でしょうか?
 
さて、それではまたモスクワへ戻りましょう。モスクワのホテルの部屋から撮った自転車です。
 
モスクワのクレムリンは外から見ると、こんな城壁に囲まれているのです。
 
赤の広場はその城壁の外側の広場です。壁の向こう側、内側にある緑のドームの建物が大統領府です。
 
レーニン廟です。レーニンの遺体が保存されているそうです。大統領府と対になっているような感じです。
 
国立歴史博物館です。収蔵品は450万点にものぼるそうです。
 
ポクロフスキー聖堂、ワシリー寺院です。対モンゴルの戦勝を記念してイワン雷帝によって1560年に建てられたのだそうです。設計したポストニクとベルマはイワン雷帝に眼をくり抜かれてしまったのだとか。あまりの美しさに雷帝が二人に二度とこのような美しいものを造らせない為にって本当でしょうか?
 
グム百貨店です。1893年に建てられた工場だった建物を1953年に大改装して国立百貨店にしたのだそうです。
 
グム百貨店とレーニン廟が向かい合い、国立歴史博物館とポクロフスキー聖堂が向かい合って、出来ている広場が赤の広場です。巨大です。
 
Cartierの上にもGUCCIの上にもあるのは自転車でした。グム百貨店はエライ!!
 ロシアは大砲でも、鐘でも、広場でも、何しろ大きいものが好き、そして教会の塔はキンキラキンが大好きなようです。武器庫の中の宝物や教会の壁の装飾など、豪華なものがものすごい量で、とても東洋の島国の人間には理解できないというか、ついていかれないというか、大きな違いを感じました。ロシアの首都モスクワ、その中心でもあるクレムリンや赤の広場ですから、その派手さもひときわでした。キジー島のような人里離れたところもロシアだし、グム百貨店のにぎわいもロシアなのですネ。次回はその中間のような場所、セルギエフ・ポサードです。お付き合いください。