プロジェクト135パート2 第37回 (インド)アジャンタ石窟群

 前回のエローラより古い仏教の石窟群です。エローラは彫刻で有名ですが、ここアジャンタは壁画で有名です。またエローラは露出していたので古くから知られていたのに対し、ここアジャンタは何世紀にもわたって人に知られておらず、1817年トラ狩りをしていた英国人によって発見された事でも有名なのだそうです。仏教の2つの派、ヒナヤナとマハヤナの時期、2世紀から7世紀にかけて彫刻され、描かれた壁画が見事でした。早速紹介しましょう。
 
■今回場所は
 

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前回はこの135のテーマをおろそかにして自転車が1枚だけで不評を買いました。今回は最初に自転車を出して、強制的にご覧いただきます!!
 
インドは基本的に左側通行なのですが、反対向いて走っているのはザラでした。
 
多分ボンベはカラです。
 
何かっ?!
 
実は今回のアジャンタと前回のエローラは種本があります。
 
アジャンタ石窟群の入口で、この人達の中にいた物売りに売り付けられたのです。初めは2,500ルピーと言ったのですが、我家のトーチャンが500ルピー(1,000円ぐらい)に値切って買ったのです。値切ったのではない、断るつもりで言ったらそうなってしまったと言っていますが1/5には驚きました。
 
全体としてはこんな具合に、崖にそって30もの石窟群が連なっています。
 
ひとつひとつの石窟の中はこのように仏像が刻まれています。
 
リアルです。
 
生き生きとしています。
 
柱の上にも。
 
アジャンタは彫刻よりも絵画で有名なのでは…と思うほど。彫刻もたくさん、立派な物がありました。
 
何といっても洞窟の中で薄暗いのであまり良く撮れていませんが、鮮明な色彩は驚くばかりです。
 
柱を支える彫刻と天井の絵画、現代までこの形で残っているのですから素晴らしいとしか言えません。
 
彫刻にも絵にもそれぞれに意味があるそうですが、まー、それはそれとして美しい事は分かります。
 
これ全部紙や木に描いてあるのではなく、山というか崖というか、岩をくり抜いて、その岩に描いてあるのです。
 
こんな部屋がいくつもいくつもあるのです。奥の仏像、天井の文様、柱の彫刻などなど、その一つ一つの意味は分からなくとも感動的でした。
 
このひげのガイドさんが事こまかく説明してくれたのですが、へーと思うだけで詳細は全く憶えていません。ただただ暑いのです。
 
そして次の石窟へ向かうのです。まだまだ、あのカーブの先まで続きます。
 
こんな部屋もありました。
 
意味の分かる人には有難い仏像なのでしょうけど……
 
こんな部屋もありました。確かブッシャリがどうとかと説明された気がするのですが…
 
大分進んで来ました。東京が特に寒いマイナス2度の時出発し、インドは33度でした。正確な説明は期待しないで下さい。プロジェクト135は体力勝負なのです。
 
さっきのブッシャリの説明を受けた所と似ていますが別の部屋です。こっちの方が大きくてこの柱のかげにも通路があって1周出来るようになっていました。
 
長野の善光寺と同じ様に1周して来たあとです。とても大きいでしょ。
 
柱とハリの間の彫刻が不思議な感じでした。
 
意味は分かりませんが、とても有難そうな仏像でよく撮れたと思います。
 
アジャンタの特徴、天井画ですが、残念ながら写真では良さが分かりませんネ。
 
石窟の中の壁画を素人が撮っているのですから本当の良さが見える訳もありませんネ。
 
本物の素晴らしさはやはり現地で見るしかないのでしょうが、どうぞ想像して下さい。
 
ガイドブックの写真でも、素人の写真でもあたりまえですが、石窟の中の絵はその良さは伝わりませんネ。
 
その点、彫刻は絵よりも想像しやすいですネ。
 
ずーっとむこうから1つずつ石窟を見ながらようやくおしまいです。右下が川になっていて、ここで僧呂が生活出来た事が分かります。大昔に、よくもこんな物を作ったと感心しました。でも暑くて疲れました。
 
アジャンタの石窟群は川に沿って造られたていた事がよく分かります。
大昔、100年もかかって大きな岩を削り、寺院を造るのに設計図はあったのでしょうか?最初に誰が計画したのでしょう?生活は誰が、どうやって支えていたのでしょう?どんな道具を使っていたのかしら?彫刻にしろ絵画にしろ、その宗教の教えを表しているのでしょうが、誰がどうやってデザインしたのでしょう?不思議というか知りたい事がたくさんの旅でした。実際に見て、どんな物かは分かりましたが、どうして、どうやって、何故、などたくさん知りたい事が出て来ました。そんな事を言い乍ら、結局中途半端なまま次の旅に出てしまうグータラ夫婦なのです、私達は。でもその程度にダラシナくいいかげんだから長生きできるのでしょうネ。次回は時代が下ってデリーのクトゥブミナールとその建造物群を紹介します。