GT「ザスカー カーボン エリート」インプレ 山中真

再販されたZASKAR、皆様より先に乗らさせていただいています!

GT ザスカー カーボン エリート 29

完成車で278000円(税抜)

重量11kgですぐにレースで使用できるモデルになります。

 

GT ZASKARといったら皆様が思い浮かぶのがトリプルトライアングル、2019年モデルも継続されています。

 

 

フロント110mm(15mmスルー)、リア148mm(12mmスルー)の前後ブースト規格。

 

コンポはSRAM NX 12速

 

ブレーキはSRAM Level T。

 

バイクが全く暴れない

今回、完成車から変えたパーツはハンドル、ステム、シートポスト、タイヤの4点。

トレイルで走り、先ず驚いたのが音の静かさ、バイクが暴れずフレームが振動をうまく吸収してくれているのが分かりました。

前後ブースト規格によりホイール取付の強度があがり、コーナーでのたわみ よれなど全く感じられませんでした。

ビックリした点はリアタイヤの弾かれが全くなかった事です。

先日行われたアドベンチャーin富士見、富士見パノラマスキー場のダウンヒルコースを何度も走りましたが、バイクが暴れず安定したコーナリング。

信頼してコーナーを攻めることができました。

 

適度なしなりでバイクを進ませやすい

自分が今まで乗ってきたカーボンフレームは硬く、自分の足ではパワーを持続することが困難でした。

チェーンステイ、シートステイ、BB周りの剛性が高すぎて、しなり、柔らかさを感じることができず、タイヤ、ホイールの柔らかさを利用してバイクを進めていました。

来期再販売されるGT ZASKAR カーボンは、その点をクリア。

予想以上の出来だと感じています。

 

下りの安定感とジオメトリー

ヘッド角度が69.5°と寝ていて、下りの安定を重視しているので、フロントサスペンションの動きもスムーズで凸凹を対しダイレクトにサスペンションが吸収してくれます。

通常、ドロップオフやコーナーでは前後に体を動かす必要があります。

ヘッド角度が寝かせることにより、上半身の動きが最小限で済み、疲労軽減にも繋がります。

このバイクは是非ステムを短めで乗っていただきたい、よりバイク操作がしやすくなり体の使い方、特に抜重を感じやすくなります。

スローピング設計でトップチューブが低いために、とっさの脚付きがよく初心者の人でも安心して乗れます。小柄な人でも乗れます。

 

トリプルトライアングル

スローピング設計によりシートステイとトップチューブを一体化させることでフレーム全体で振動吸収し無駄のない走りができます。

リアー三角を小さくすることでペダルを回した時の伝達がより早く、立ち上がりスピードに乗せることが楽に感じました。

 

ブースト規格

リア148mm幅 アスクル12mmにすることによりフレーム全体を柔らかくでき、しなやかさがBB周りで感じることができました。

ブースト規格によりホイール軸、取付の強化があるからこそ、このフレームの柔らかさを実現できているのだと思います。

バイクの中心 BB周りで振動吸収してくれるため、バイクの扱いやすさが際立っています。

 

パーツ交換するとしたら?

コスパも高く、直ぐに里山、トレイル、ダブルトラックといったオフロードで楽しめるバイクです。

残念なところとしましてハンドル、シートポストがアルミ製という点ですが、使用上は全く問題ありません。

振動吸収性、重量の問題だけですので、後々交換すれば良いでしょう。

登りでは勾配15%以上になると少しホイールが重く感じましたが、スピードを維持できる勾配なら全く問題なく走ることができました。

より速さ、快適さを求めるならばホイールを変える必要があると感じてます。

今はタイヤ幅2.0インチを使用していますが、太いタイヤを履かせれば、より楽しくアクティブに遊べるバイクになると思います。

 

デザインはポップなカラーリング、凄く綺麗な色ですし多くの人の目を引くこと間違いなしです!

GT ZASKAR カーボンをよろしくお願いします!

ZASKAR CARBON ELITE

山中 真(やまなか しん)

セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝を中心に走るオフロードライダー。近年はシクロクロスにも東海地方のレースをメインに参戦中。GTサポートライダー。

主な成績

・2014年 SDA王滝 5月 100km 4時間28分6秒(現コースレコード)優勝
・2017年 SDA王滝 5月 100km 4位、11月 120km 4位
・2016年 東海シクロクロス シーズン成績 2位
・2017年 JCX シクロクロス広島 優勝

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