フェルトのマルチロード、 VRシリーズの2019モデルのご紹介です。
今回ご紹介するのはVR3 。VRシリーズのトップグレードのカーボンを使ったモデルです。
VRシリーズは2017モデルで初めてリリースされ、その走行性能の高さにライダーから高い評価を受けているシリーズです。ハイスピードなトップレースと超ハードなダウンヒルコースでなければ、VRシリーズ一台で全て走破できます。
目次
【全体像】
画像は510サイズのバイクです。
VR3はシマノ/アルテグラのR8000シリーズを搭載し、ブレーキも油圧式。フレームのグレードが同じVR2とは価格差20万円。大きな違いは電動変速かそうでないか。シビアなレースで一瞬の変速の正確さを求めるなら電動変速をチョイスしたいが、VRはトップレース用ではなくマルチに使えるバイク。走行性能だけとれば、トップグレードのカーボンを使ったVR3がオススメだと思います。どうしても物足りなくなったら、電動へグレードアップすることも可能です。
カラーはARやFRにも使っているエレクトリックブルーにレッドロゴ。FRシリーズはロゴが白系統が多いですが、VRシリーズはロゴに目立つ色を配色しています。
FELTはアメリカのカリフォルニアにある本社で設計されています。
【フレーム&フォーク】
メインフレームはAdvanced+TeXtreme®カーボンフレーム。VR2も同じフレームです。
ブルーの塗装が乗っていない部分はTeXtreme®カーボンの特徴でもある、格子柄が見えるようになっています。
リアエンドは12×142mmスルーアクスルです(ネジピッチ 1.0mm Syntace X-12規格)
フォークはAdvanced+TeXtreme®カーボン、カーボンコラムになります。
フロントスルーアクスルは12×100mm ねじピッチ 1.5mm です。
【サイズ別ヘッドチューブ】
サイズごとに2種類のコラムのサイズを使い分けています。ライダーの体格に合わせて、大きなサイズでは大口径のベアリングを採用し剛性を確保。小さいサイズでは小口径のベアリングを採用して軽量化を実現しています。
【トップチューブストレージボックス台座】
トップチューブにストレージボックスがボルトオン出来るように台座が設けられています。
フレームサイズ540以上のバイクのダウンチューブにはボトル台座が上下に2か所あり、より拡張性を持たせています。
【シートステースプリング】
シートステーのブリッジが無いフレームの為、スプリングと名前が付いているように、バネのように振動の吸収性だけでなく路面の追従性もアップしています。
【シートステー形状のFRシリーズとの違い】
FRシリーズとVRシリーズ、ブリッジレスシートステーであることに違いはありませんが、形状がかなり変わっています。
*VRシリーズのシートステー
シートチューブ付け根辺りはかなり細い形状で、下に行くにしたがって太いデザインが特徴。
タイヤ幅35Cまでのクリアランスを持ったフレームのため、FRと比較すると幅広いシートステーです。
*FRシリーズのシートステー
シートステーとシートチューブとの接点付近はVRと比べるとボリューム感があります。タイヤを過ぎたあたりからは薄くなるデザインが特徴。VRと比べると幅は狭くタイトな感じで、シートステーだけ見ると、振動吸収性はVRの方が高そうに感じました。
【トップチューブから伸びるシートステー】
ステーがシートチューブを挟んでトップチューブまで伸びています。
これによりシートステーの幅が広くなるので、横方向のねじれに強くなります。シートステーもわずかに長くなるので、振動吸収性も路面追従性能も向上します。
【フラットマウント油圧ブレーキ】
ディスクロードの規格として一般化してきたフラットマウント。VR5ではシマノ社製のフラットマウント専用の油圧ディスクブレーキを採用しています。
【ケーブル類はフレーム内装式】
ブレーキホース、シフトケーブルはヘッドチューブ、フォークに内蔵されます。
【BB386ボトムブラケット採用】
シェル幅86.5ミリのBBは最近スタンダードになってきた規格です。
BB周りはかなりボリュームがあり、しっかり力を伝えてくれそうです。
【FELTオリジナルパーツDEVOX】
ハンドル、ステム、リムはFELTオリジナルブランドのDEVOXを採用。
【チューブレスレディーホイール】
ホイールはDT SWISS E1800 db32 チューブレスレディーです。前後1655グラムのホイールです。
チューブレス化にはチューブレス対応のリムテープ、バルブ、シーラントが別途必要です。
サドルはprologo 社製
シートポストはDEVOXカーボン
【タイヤクリアランス35Cまで】
タイヤはvittoria RUBINO 700×28C ですが、クリアランスは設計上35CまでOK。
チェーンステーのクリアランス 写真は28Cタイヤ装着
シートステーのクリアランス 写真は28Cタイヤ装着
【メインコンポはシマノアルテグラ】
メインコンポはシマノアルテグラ R8000シリーズになります。
クランクもシマノ
価格は税抜¥398,800
ディスクブレーキ搭載のVR3は¥388,000 VR3は¥10,000UPとなります。
使い道が定まっていない方や、色々な使い方を考えている人は、¥10,000上乗せしてVR3がオススメです。ロードレースがメイン、という方はFR3になるでしょう。カラーリングでも好みが分かれるところです。
悩ましいですが、どちらもかなり高額なバイクなので、バイク選びは慎重に。
以上、2019年モデルのFELT VR3 のご紹介でした。
ライトウェイプロダクツジャパン カスタマーサービス/カマタアツシでした