ロングライドへ行こう!~その17 『ろんぐらいだぁす!』聖地巡り6 つきみ野→伊東ナイトライド編~

こんにちは。
ロングライダーのアッキーラです。

皆さんは、楽しい自転車生活を送ってますでしょうか。

マンガ/アニメ『ろんぐらいだぁす!』聖地巡り6
つきみ野→伊東ナイトライド編

ロングライドに関する小話を気ままに掲載します。
さて、第17回は、『ろんぐらいだぁす!』の聖地巡りでつきみ野→伊東ナイトライド編をお送りします。

「自転車で夜通し走るって、どういうこと?」
「ナイトライドに必要な道具は何だろう?」
「自転車で走った後、温泉に入って、海鮮丼を食べたい。」
と、考える方は、いらっしゃいますか?

8月のお盆休みに、神奈川・つきみ野から静岡・伊東までナイトライドで実際に走ってきました。
今回は、その様子を紹介します。
ブログ上で一緒に廻ってみましょう。

※マンガ第3巻第13話『ナイトライドチャレンジ(前編)』参照。
※マンガ第3巻第13.5話『ビンディング』参照。
※マンガ第3巻第14話『ナイトライドチャレンジ(後編)』参照。
※アニメ第11話『街が動き出す瞬間』参照。

非日常と魅惑のナイトライド
温泉と海鮮丼を求めて徹夜で走る!

ご存知、東急電鉄・東急田園都市線つきみ野駅です。
原作通り、ここからスタートします。
しかし、時刻は22時を大きく回ってしまいました。
準備に時間がかかって、ごめんなさい。
m(_ _)m

ナイトライドは、夜の街中をただ走るだけではありません。
視認性の高い昼間よりも安全に走らなければなりません。
大きな危険は、ヘルメットを被らず、ライトを点灯させず、無灯火のまま自転車で走ることです。
いつも以上に安全装備を充実させて臨みましょう。

「あぁ。夜走るなら、それ相応の準備が必要になるからな。」(雛子さん)

雛子さんの言う通り、次の物を最低限用意しましょう。

ナイトライドに必要な装備はこちら☆
充実した装備が安全性を高める!

まず、反射ベスト。
街中の交通誘導員さんが着ているベストです。
黄色で反射板付きのものは、暗いところでも目立ちます。
ナイトライドで使うなら、オススメは袖なしで背中がメッシュ(網模様)になっているものです。
これなら、風で袖がバタバタすることなく、汗で背中が蒸れることもありません。

次に、ヘッドライト(前照灯)。
自転車競技のブルベでは、ヘッドライトが2灯以上取り付けることが義務付けられています。
走行中、点けっ放しで点灯させましょう。
点滅は認められません。

もうひとつ、ヘッドライト。
このライトは、ヘルメットに取り付けています。
今回は、自転車に取り付けた2灯と足して、合計3灯になります。

なぜ、ヘルメットに取り付けるか?
それは、前方の視認性が高まるからです。

頭の動きに合わせて、自分の視線の先を照らしてくれます。
自転車に取り付けたライト2灯よりも遠い前方を確認するのに、とても役立ちます。
ナイトライドだけでなく、普段の乗車にも使っていただきたいです。

私のナイトライドは、今回が2回目になります。
去年の東京→直江津320kmライドでは、ヘッドライトが足りませんでした。
その反省から、明るさと本数を増やしています。

そして、テールライト(後尾灯)。
これもブルベに則って、2灯取り付けました。
こちらも走行中、点けっ放しで点灯させましょう。
点滅はNGです。

弊社では、次のP&Aブランドがヘッドライトとテールライトを多数展開しています。

・BBB(ビービービー)
https://www.riteway-jp.com/pa/bbb/lightsets.html#jump

・OWLEYE(オウルアイ)
https://www.riteway-jp.com/pa/owleye/light.html

・SERFAS(サーファス)
https://www.riteway-jp.com/pa/serfas/light.html

これぞまさに『ライトの御三家』と言えます。

ライトと言えば、葵ちゃんは多数のライトを愛車F55(2007年モデル)にたくさん取り付けていました。
知る人ぞ知る ” 光害1号 ” と呼ばれるライト重装備ロードバイクです。(笑)

「明るすぎて、『光害』と呼べるわね。」(紗希さん)

「こ、光害!?」(葵ちゃん)

ナイトライド経験のある葵ちゃんは、ライトの重要性を知り過ぎているかもしれません。
ここまで取り付けるのも構いませんが、軽量が売りであるロードバイクが重くなってしまうので注意しましょう。

ヘルメットは、BBBがオススメです。
種類が豊富で、通気性・衝撃吸収性・デザイン性が高いので、三拍子揃っています。

https://www.riteway-jp.com/pa/bbb/helmets.html#jump

一方で、カジュアル風なヘルメットも取り扱ってます。
『カポル』と言うブランドです。

https://www.riteway-jp.com/pa/capor/helmets.html

着せ替え帽子付きの自転車ヘルメットです。
着せ替え用の帽子がヘルメットを覆うように作られています。

「スポーティなヘルメットが恥ずかしい。」
「普段着に似合うヘルメットが欲しい。」
と言う方にオススメします。

「他にも、手足用の反射バンドもあるわよ。」(弥生さん)

弥生さんの言う通り、手首や足首に反射バンドを身に着けると、一層目立ちます。

なぜ、こんなに派手に目立たせる必要があるのか?
それは、『自分が自転車で夜道を走ってますよ~。』と周りにアピールするためです。

先ほども伝えた通り、夜道を無灯火で走るのは大変危険です。
安全装備を整えることで、自分の周りを走るクルマやバイクや歩行者に早く気づいてもらうためです。
他者に早く気づいてもらえれば、相手も余裕を持って回避できます。
無用な ” ヒヤリ ”  ” ハッ ” とする危険な状況や接触事故なども避けられます。
単なる目立ちたがり屋ではありません。

安全装備は、他にもたくさんあります。
お近くの販売店さんにお気軽に相談してください。
弊社商品取扱い販売店検索は、こちらです。

https://www.riteway-jp.com/shop/dealerslist.html

親切なスタッフさんがやさしく説明してくれますよ。
アルパカサイクルのパカ店長さん、後はよろしくお願いします。(笑)

オマケで、愛車Z35に『LONGRIDERS』ステッカーをダウンチューブの左右に貼り付けました。
ロングライダーの旗印みたいなものです。(笑)

焦らず・慌てず・急がずに!
ナイトライドへGo!

さて、準備が整ったので、そろそろ出発しましょう。

つきみ野駅から、境川サイクリングロードと平行する国道467号線を南下していきます。


境川サイクリングロードを走ることを考えましたが、前回走った時、国道467号線に比べて街灯が少ないことに気づきました。


安全策を取って、国道467号線を走ります。

しばらく走ると、藤沢市に入ります。
写真では、夜道が明るく照らし出されています。
これは、スマホの高感度モードで撮影しているからです。
実際には、もっと暗いです。

つきみ野から20kmくらい走って、江ノ島電鉄の江ノ島駅に辿り着きました。

駅のホームには、始発を待つ2編成が停車しています。
赤いライトに照らし出されて、妖しい雰囲気が漂っています。

江ノ島駅のそばに『江ノ電もなか』のお店があります。
店頭が江ノ電の車両をそのまま使っているんですね。

つきみ野を出発してから、およそ1時間30分くらい掛かって、海に出ました。
江ノ島に到着です。
しかし、スマホのカメラを構えても、海が真っ暗で何も見えません。
灯台の明かりが入り込んだだけ。
カメラの設定を変えて、島影を撮ろうとしましたが、これしか撮れませんでした。
(T△T)

江ノ島から右折して、国道134号線を海沿いに走ります。
夜で真っ暗な相模湾を左側にして走り続けましょう。


夜間で交通量は少ないのですが、クルマは高速で勢いよく追い越していきます。
キープレフトを守りながらまっすぐ走りましょう。

茅ヶ崎市に入ります。
所々、街灯が少ない区間があります。
こういう時、反射ベストや反射バンドやテールライトが大いに活躍します。
この写真で『茅ヶ崎市』の看板が明るく見えるのは、ヘルメットに取り付けたヘッドライトのおかげです。
夜間撮影では、こんな形で役立ちます。

先へ進んで平塚市へ入ります。
左側の温度計は、24度を表示しています。
今回のナイトライドをお盆休みに実施したのは、

”夜間が涼しくて走りやすい 。”
”夏以外の季節では、寒すぎてしまい、海からの風も冷たくて凍えてしまうだろう。 ”

と、考えたからです。
去年走った東京→直江津320kmライドでは、長野県にある野尻湖付近で気温が摂氏2度しかありませんでした。
この時の教訓から、ナイトライドを夏に実施しました。

湘南大橋を渡りましょう。
橋が架けられてから30年を越えるんですね。

小田原まで22km、大磯まで4km。
まだまだこれからです。

西湘バイパスとの分岐点に来ました。
左側の看板『小田原 国道1号』とある道を進みましょう。
西湘バイパスは、自動車専用道路なので、自転車は走れません。

大磯で左折して国道1号線に合流します。
沼津まで56kmの看板が目に入ります。

静岡県側に抜けて、沼津で美味しい海鮮でも食べる手もありますね。

しかし、今回の目的地は、伊東です。
伊東へ行きましょう!
暖かい温泉と美味しい海鮮丼が待っています。

小田原城を右側に見ながら、早川口の信号まで来ました。
この信号を左折して、熱海・伊東方面に向かいます。
直進すれば、沼津方面に向かいます。
左折ですよ!
さ・せ・つ!

ここから国道135号線に入ります。
しばらく走ると、先の西湘バイパスの終点と合流します。
ここからは、今回の難所が始まります。
今までは平坦な道ですが、ここからは上り坂と下り坂を繰り返します。
さらに道幅が狭くて、深夜3時過ぎなのに交通量が激しいです。
後ろからクルマが高速で追い越していきますので、慎重に走りましょう。

左手の看板にある通り、歩行者や自転車は左側の道を通行するのは、大変危険です。
右側の歩道側を慎重に走りましょう。

西湘バイパスの料金所を過ぎて、さっきの車道と合流します。
写真の通り、片側1車線で後方からクルマが高速でひっきりなしに追い越していきます。
ゆっくりでいいですから、キープレフトで白線に沿って慎重に走りましょう。

細い片側1車線の車道を走り続けると、真鶴道路(真鶴ブルーライン)の料金所が見えてきます。
クルマの大半は、この料金所を通っていきます。

こっちは、一般道を走っていきましょう。

JR真鶴駅を通り過ぎます。

空が明るくなり始めてきました。
ここで静岡県にようやく入ります。
右側の国道135号線を走り続けましょう。
熱海まであとちょっとです。

午前5時。
完全に夜が明けて、JR熱海駅に到着です。
綺麗に改築された駅舎が出迎えてくれます。

熱海駅からの下り坂を下りていくと、ローソン熱海サンビーチ店さんがあります。
先行した葵ちゃんと紗希さんと雛子さんがお店の前で休憩しながら、亜美ちゃんと弥生さんを待っていましたね。

「光害・・・。光害・・・。私が光害・・・。」(葵ちゃん)

つきみ野からローソン熱海サンビーチ店さんまでおよそ80kmくらいあります。
葵ちゃんは、「光害」と言われて凹んでました。
スタートからここに着くまでずっと気にしていたんですね。
葵ちゃんの気持ちをお察します。

かく言う私は、『葵ちゃん達の日の出ポイントに間に合わず、落ち込む』の図。
ブルーレイ/DVDの初回限定版に付属する『ツーリングガイド アニメ出張版②』によると、熱海の先にある網代付近で葵ちゃん達は日の出を迎えるようです。
私はあと10kmくらい足りませんでした。
(T△T)

遅れていた亜美ちゃんと弥生さんが奥の坂から下ってきます。
ここで5人が合流します。

熱海から眺める日の出です。
ローソン熱海サンビーチ店さんの近所にあるホテルの屋上から撮影しました。
この日は雲が多くて、海上からの日の出を見られませんでした。
こんな写真しか撮れなくて、ごめんなさい。
m(_ _)m

熱海で迎えた『街が動き出す瞬間』は、お盆休みで海水浴を楽しむ家族連れでした。
気を取り直して、先へ進みましょう。

道路は、道幅の狭い状態が熱海からもしばらく続きます。
伊東まであとちょっとですから、あせらずに行きましょう。

熱海から長短様々なトンネルを通過するので、ライトは必須です。
トンネルが無くても対向車へのアピールのために、ヘッドライトは常時点灯するのが常識になりつつあります。
特に逆光の位置に自転車がいる場合、車から気づかれるまでの距離が断然違います。
テールライトも忘れずに!

夜が明けてから、オーシャンビューを左側に観ながら走ります。

海の波は穏やかで、風も凪いでいます。
ペダルを回す足も快調に動きます。

海の先にある初島が見えます。
初島がスポットライトを浴びるように照らし出されています。

葵ちゃん達の『日の出ポイント』にようやく到着です。
ブルーレイ/DVDの初回限定版に付属する『ツーリングガイド アニメ出張版②』によると、葵ちゃん達の『日の出ポイント』は、新網代トンネルと立岩トンネルの二つのトンネルを通過して、初島がよく見える広い歩道だそうです。
マンション南熱海付近でしょうか。
つきみ野からおよそ92kmくらいの地点です。

葵ちゃん達の『日の出ポイント』を出発して、しばらく走り続けると『伊東市』の看板が目に入ります。
ゴールまでもう少しです。

『伊東市』の看板からおよそ7kmくらい走ると、ゴール地点の『伊東マリンタウン』に到着です。

http://ito-marinetown.co.jp/

時刻は、まもなく8時になります。
夜通し走り続けて、大変お疲れ様です。

伊東マリンタウンは、立ち寄り温泉やおみやげ屋&レストランの他にマリーナも併設されています。
詳しい説明は、Webページを見ていただくとして、温泉で汗を流しましょう。
温泉は、朝湯が午前5時から午前10時まで営業しています。

休憩スペースで海鮮丼を食べられます。
また、レストランでも海鮮丼を食べられます。
レストランは11時から営業します。

温泉に入った後、休憩スペースで仮眠を取りましょう。
本当に眠いんです。
おやすみなさい。

仮眠を取ったら、朝湯営業時間が終わってしまうところです。
海鮮丼はレストランで食べましょう。

レストランが開店するまで、時間がまだ1時間もあります。
おみやげ屋さんをぶらりと歩いているところ、アイスクリーム屋さんを見つけました。
アイスクリームを一つ食べましょう。
抹茶&バニラです。

お店の看板によると、『海を見ながらアイスクリームを食べると、幸せになれる。』そうです。
やはり、合言葉は、『ハッピーアイスクリーム』なんですね。(笑)

午前11時になって、レストランが開店します。
美味しいと評判の海鮮丼をいただきましょう。
新鮮な魚介類がとても美味しいです。
あまりの美味しさに、食べ終わった直後、満腹で寝落ちしてしまいそうです。

ナイトライドと温泉と海鮮丼を楽しんで、今回の任務を完了しました。
この後、追加で50km走って石廊崎まで走ろうか、と考えました。
しかし、午後0時を回って気温がかなり高い上、眠気がなかなか取れません。
このため、石廊崎行きを断念します。

伊東駅まで自転車で走って、電車で輪行して帰りましょう。

伊東マリンタウンから自転車で1.5km走って、JR伊東駅に到着です。

駅前の広いところで、自転車を輪行袋に包みましょう。
電車に揺られながら、東京へ帰ります。

輪行の詳しい方法はこちらの記事で紹介しています。

つきみ野→伊東ナイトライドは、以上になります。

先にも紹介しましたが、ナイトライドを安全に走るには、装備の充実が欠かせません。
装備をしっかり整えてからナイトライドに臨みましょう。
昼間のロングライドでは決して経験できない、貴重な瞬間を体験できますよ。

『I can go… as far as I want!
僕らはどこまでも行く
道が続く限りどこまでも行く
思い出すのは遠い昔、初めて補助輪を外して走り出した時のこと
ロングライドは心の状態
10kmであれ
2400kmであれ
あなたにとって冒険ならば
それは立派なロングライドです』
※自転車ロングライドの同人誌『LONGRIDERS』より抜粋。

いかがですか?

温泉と海鮮丼を求めて、魅惑と非日常のナイトライドへ走り出してみませんか?

『ろんぐらいだぁす!』© 三宅大志・一迅社/ろんぐらいだぁす!製作委員会