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ロードバイクのリアディレーラーの性能を最大限発揮するためのアウターケーブルの長さについて。
FELT のロードバイクを使用して、カーボングレードに最適なワイヤールーティング変速調整方法を検証しました。
*AR/FR/VR共通です。
今回変速調整で注目したのは…矢印の箇所
チェーステーからリアディレーラーに繋がるアウターワイヤーです。
というのも、アウターワイヤーをどれくらいの長さで組み上げるかで実は変速性能に大きく関わります。
変速調整をしても、何となくキマらないな…と感じる方はもしかしたらこの記事で解決するかも?
~短いアウターワイヤーによる変速異常~
・ローギア方向に変速するとシャリシャリと異音がする。
・トップギア方向に変速してもチェーンが移動しない。
<アウターが短いとどうなる?>
動画にしてみました。
~別アングルver~
ご覧の通り、変速時にリアディレーラー本体がフレーム取付ボルトを基点に若干動きます。
ローギアになるにつれ、アウターワイヤーが引っ張られていきます。さらにフロントギアをインナーからアウターにするともっと引っ張られます。
※最近のシマノシャドウタイプは構造が変わり、アウターの長さはさほど関係ありません。
なので”若干動く”ということは、アウターワイヤーの長さが短いとリアディレーラーの動きを妨げることになります。
一般的インナー出口 (チェーンステー下部付近から)
FELTカーボングレード出口 (チェーンステー末端から)
チェーンステーのインナーワイヤー出口は、一般的な自転車に比べFELTのカーボングレードはアウターが短い設定になる傾向にあります。なおさら長さに気を使います。
<NG(短い)アウターワイヤー>
チェーンステー出口&リアディレーラー入口のアウターキャップが斜めになる。
アーチが”弓なり”状態になっている。
まさしく長さが足りてない証拠です。
<OK(最適)アウターワイヤー>
アウターが綺麗な放物線を描いて”Uの字”になっている。
チェーンステー出口&リアディレーラー入口のアウターキャップが垂直に入っている。
上記のポイントを踏まえつつ、メンテナンス時にワイヤールーティングを見直すと変速調整解決の糸口になるかもしれません。
メンテナンスを販売店にお願いする時に1度見てもらってはいかがでしょうか?