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アレックスリムのカーボンチューブラーホイール ALX850 を弱虫ペダルサイクリングチーム 唐見実世子選手がインプレッション
インプレホイール:ALX850
55mmハイトのカーボンディープリムを、ハイローフランジハブで組んだオーソドックスなホイールです。
商品ページはコチラ
https://www.riteway-jp.com/pa/alexrims/820501.html
インプレライダー:唐見実世子選手
チーム:弱虫ペダルサイクリングチーム
戦歴:
アテネオリンピック代表
2016 JBCF実業団 女子フェミニンツアー 総合優勝
2017 全日本選手権 女子 ロード2位、TT3位
2017 JBCF実業団 女子フェミニンツアー リーダー(2017年8月現在)
実業団レースでは既に今期21勝を上げ、驚きの強さです!
体重:50kg
インプレに使用した機材:FELT FR1
タイヤ:パナレーサー EVO 3.0 team
空気圧:フロント6.5bar、リア6.8bar
全体的な印象はどうでしたか?
まず、すごく回るので正直びっくりしました!
ディープリムは、コーナリング、横風、下りなどテクニックも必要だったり、重量も少し重かったりして、扱いが難しく、あまり良い印象がなかったので、セミディープばかりを使用していました。
今回のホイールは、そんな私でも走らせやすかったように思いました。
セミディープに比べるとやはりシャキシャキ感は少し失われます。
が、それ以上にダンシングのためのようなものを感じられたり、シッティングでの加速がやりやすかったり、巡行が楽だったり、ホイールの良さを実感する事が出来ました。
今回は2日間乗りました。
初日は勾配が6~8パーセントの緩やかな上り、アップダウン、ダウンヒル、平地の先頭交代、スプリントをしました。
急勾配は試せませんでしたが、緩やかな上りやアップダウンも足が回り、急加速でもすぐにスピードに乗ってくれるイメージ。
先頭交代は後ろで足を休める事ができるので、いつもよりも楽にこなす事が出来ましたし、スプリントも溜めができる分、踏ん張れました。
恐れていた下りのコーナーも思うようにスムーズに曲がってくれました。
2日目は仙台クリテリウム。
クリテリウムならではのコーナーからの立ち上がりも軽く、巡行に乗ってからはいつもより1枚重いギアを掛けましたが、足が良く回りました。
上り、下り、平地、コーナリング、全てにおいてクセがなく、扱いやすく、オールラウンドにこなせる印象で、レースも優勝することが出来ました。
では、良かったところを3つだけ教えてください!
①まずは重量と価格。
1390グラムとディープリムとしては比較的軽量なので、大抵のコースで有利に働くホイールだと思います。
また、コストパフォーマンスに優れているので、練習や実践で思う存分走り倒せる事ができます
②巡行が楽。
スピードに乗せてからは、それを維持するのが楽でした。
ドラフティング走行の場合も後ろで足を余分に貯める事ができ、スプリントやアタックのために備える事が出来ました。
巡行時は、スピードに乗っているのが感じられました。
当たり前ですが、ワットはいつもと変わらずさほど出せている訳ではないのに、ギアを掛けても回せる感じでした。
③コーナーリングからの立ち上がり。
今回の仙台クリテリウムのコースは、片側2~3車線の広い道路を往復する1周約1.2㎞のコースでした。
フェミニンのレースは30周で争われたため、180°ターンからの立ち上がりが60回ありました。
道幅が広い事からあまり減速する必要はありませんでしたが、立ち上がりからスピードに乗せるまでがとてもスムーズに感じました。
ディープリムだと加速が難しい印象がありましたが、ALEXRIMSに関しては、クセがなく、もっさりとした感じもありませんでした。
また、ダンシングしやすいと思いました。特に中低速からの加速が私好みでした。
どんな人にオススメですか?
私は体重が50㎏で巡行も40~45㎞/hくらいです。
もっともっと高い速度域で走る選手、また、体重やパワーが明らかに違う選手には全てが当てはまるとは限りませんが、クセがないので初めてディープリムを使うサイクリストにはおすすめです。
また、コストパフォーマンスに優れいるので、ロードレースをたくさん走る選手に惜しみなくどんどん使ってほしいと思いました。
平地でのレースはもちろん、流れるようなアップダウンのコースでALEXRIMSの恩恵を受ける事が出来ると思います。
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