作業スピード2倍!ペドロスのT型トルクレンチ

自転車のメンテナンスに欠かせないヘキサレンチ、ボルト毎に締め付けのトルク(強さ)が変わってきます。

トルクレンチを使って実際にトラブルが起きやすい場所のトルクについて紹介します。

シートポストクランプのトルク

ロードバイクやクロスバイクを買ったら一番触る機会が多いのがシートポストのネジです。

サドルの上下のポジションを変えようと思ったら必ずボルトを緩める場所です。

シートポストクランプボルトは締め付ける頻度が多い上に、結構トルク値がシビアで壊れやすいです。特にカーボンシートポストはオーバートルクで簡単に割れてしまいます。

シートポストクランプ締め付けトルク 締め方

一般的にカーボンシートポストクランプの締め付けトルクは5-6Nmですが、完成車メーカーによっては最大8Nmという所もあります。

指定トルクの最大値だと締めすぎなので、メーカーの指定トルクを超えない範囲で、乗車してシートポストが動かないトルクで締めるのが正解です。

特にシートポストはオーバートルクの人が多く、シートポストが割れて交換になると、カーボンシートポストは最低でも5000円程度はかかります。

心配な方は摩擦力を高めて、低いトルクでも固定力がアップするカーボンペーストを併用すると安心です。

ステム、ハンドルの固定トルク

次に触る機会が多いのがハンドルやステムの固定ボルトです。
輪行やハンドル周りのポジション調整時に緩めます。

ステム 交換 トルク

ステアリングコラムはシートポストよりも厚みがあり、シートポストに比べてオーバートルクで破損する頻度は低いですが、時々コラムが割れるトラブルがあります。
交換費用はシートポストの数倍かかりますので、失敗した時の金銭ダメージが大きい所です。

基本はステアリングコラムの締め付けトルク値は5~6Nmでやってみて、ハンドルをグイッと押して動かなければOKです。
締め付けトルク値はステムに記載はあっても、コラム側に記載がないことが多いので、ステムの値だけを確認して締めこむとオーバートルクになることがあります。

特殊なステムやコラムの場合は購入した店で何Nmで締めるのが正解なのかを聞いてみましょう。

ボトルケージのボルト

最後はボトルケージのボルトです。
ボトルケージをつけたり、バッグをつけたり、カラーカスタムしたりと、何かと触る機会が多いボルトです。
ボトル1本を支えることしか求められていないので、フレーム側についている雌ネジはあまり強度がありません。
特にフレームの薄いダウンチューブ側のネジ穴は注意が必要です。

締め付けトルクは最大でも4Nm、2~3Nmで十分です。

使いやすいトルクレンチ

自由にトルク値を設定できる専用のトルクレンチが販売されていますが、自転車整備におすすめは固定式のT型トルクレンチです。

ペドロスのプリセット型自転車用トルクレンチ

トルクレンチ T型 ペドロス

T型で早回しとトルク管理が1つの工具でできるので、途中で工具を持ち替える必要がありません。

 

ロードバイク用トルクレンチおすすめさらにビットが4mm、5mm、T25の3種類が標準で付属。
T字型トルクレンチで内部に収納するタイプに比べて、ワンアクションで交換できるので作業箇所が変わる時もスムーズです。

ビットはハンドルの端に挿入して、穴の内部は強力なマグネットが入っていて固定されます。

 

トルクレンチ 使い方 ロードバイク

このようにステムを固定する時もハンドルに当たることなくグルグル回せます。
指定トルクに来るとカチッと音と感触で知らせてくれます。

T字型なので両端のアームをホールドすれば6Nmの本締めも手が痛くなることもなく、余裕で出来ます。

 

パッケージの裏面には校正を行った数値がしっかり記録されています。

ラインナップは4Nm、5Nm、6Nmの3種類です。
まずは5Nmを購入して、どれぐらいが適正なのかをまず体感して頂ければ、パーツに優しく安全なメンテナンスができるようになります。

是非T字型のトルクレンチをお試し下さい。

商品詳細はこちらです。
https://www.riteway-jp.com/pa/pedros/115203.html

自転車のモデルによって適正なトルク値は異なるため、最初は自転車専門店の方と一緒にトルクレンチを使って行ってください。