五島長崎国際トライアスロン レースレポート
開催日:2017年6月11日
開催場所:長崎県五島市
使用バイク:FELT IA1
結果:6位
スイム
エリートの部での出場者は男子7名、女子2名と少数なので、横1列でスタートするもののバトルもほぼなく泳力差がはっきりと分かれる。2キロなのでスタートから飛ばしていくつもりでウォーミングアップも入念に行いスタート。昨年はスタートしてすぐに苦しくなってしまったが、今年は前週に51.5㎞のレースに出ていたせいか苦しくない。余裕をもって第1ブイを回る。前方に2人ほど選手が見える位置で折り返し地点に到達。先頭は恐らく優勝した高浜選手で泳ぎながらでは確認できない位置。この辺りから30分ほど前にスタートしたBタイプの選手が入交る。ここで差がついてしまったのか、前を行く選手を見失ってしまったが、変な疲労感もなく、感覚的には良い感じで3位でスイムを終える。
バイク:124km 3時間49分13秒
トランジットエリアに向かう途中で会場内のアナウンスで後続選手とも思ったほど差がついていないようだった。が自分のペースでと言い聞かせてバイクに乗り出す。
始めの10キロほどはフラットな富江市内。焦らずぺダリングをして局所的な疲労を抱えないようにその日のコンディションを見極める。昨年はこの時点でもかなり足に疲労を感じていたが、今年は感覚的には数段良い。しかし10キロ過ぎで2人の選手に追いつかれる。一人の選手には昨年より早い位置で追いつかれてしまったが、登りの疲労感、ぺダリングの感覚は悪くなかったので焦らず前に進む。
予報に反して快晴で気温もグングン上がってきている。4月の宮古島大会での反省を活かして、補給にも最善の注意を払って、気持ちが悪くならないよう、かつエネルギー切れを起こさないように補給していく。
コース上では30分前にスタートしたBタイプの選手、1時間半前にスタートしたAタイプの選手が常に前に見える状態なので、精神的には楽で、追いついた会員さんに声を掛けながら前を追う。しかし、追いつく会員さんの位置などから推測するに自分のペースも思ったより良くなさそうだが、中盤以降のアップダウンのあるコース、上昇する気温の中でも昨年に比べると余裕をもってバイクパートを終える事ができた。
ラン:21.1km 1時間30分12秒
走り始めを1キロ4分を切るペースで入る。昨年はすぐに4分半くらいまで落ちてしまっていたが、今年はまだ余裕がある状態。前との差は相当開いてしまっていると思われるがランニングも比較的アップダウンのあるコースなので最後まで何があるか分からない。少しでも前を詰めようと思い前半からやや突っ込んだペースで入る。
昼に差し掛かる頃で陽射しも強くかったが、身体に水をかけ、冷却するなどしてオーバーヒートしないように、また水分、ナトリウムも気持ちが悪くならない程度に補給する。前を行く選手が続々と折り返してくる。4位くらいまでの選手とは相当離れているが、5位の選手は昨年と同じくらい。6位の選手とは相当差が詰まっており、残り10キロあれば確実に追いつけそうだった。折り返してほどなく一人選手をパス。5位の選手に追いつくのはかなり厳しい位置ではあるが、すれ違う知り合いの選手、会員さんとお互いを励まし合いながら気持ちを奮い立たせて前を追う。局所的な疲労もなく、エネルギー切れや脱水を起こしている感じもしなく、昨年に比べるとかなり元気な状態でゴールする事ができた。
まとめ
関東選手権から1週間後でのミドルディスタンスのレースとなりましたが、血液検査の結果などから練習内容などを考え、各所で身体のコンディショニング、メンテナンスなどを行い、レースには良い状態で臨むことができたと思っております。
結果的には6位と振るいませんでしたが、関東選手権やそこに至るまでにトレーニングがよい刺激になっていた、補給の戦略を見直した事が良かったようで、レースを走った印象としては、宮古島のように序盤で気持ちが悪くなる事もなく、コンディションは上向いているなと感じる事ができました。
ただ距離が長くなってコースがハードな分、一番トレーニング時間と環境の確保が難しいバイクのタイムに顕著に遅れが表れてしまったので、
この点に関しては尚一層の工夫が必要だと思います。
次のレースは9月の国内最長距離の佐渡国際トライアスロンですので、残りの期間でしっかり強化を図っていきたいと思います。
飯田忠司(いいだ ただし)
プロトライアスリート、コーチ
トライアスロンスクールI-STORM代表
日本トライアスロン連合指導者養成委員
埼玉県トライアスロン連合理事
<主な成績>
2011年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 優勝
2012年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 2位
2013年 五島長崎国際トライアスロン エリート2位
スクール情報(I-STORMサイト)
www.i-storm-tri.com/
オフィシャルサイト
www.iidatadashi.com