目次
GT GRADEシリーズ: 技術の奥深さとライドの魅力
GT GRADEシリーズは、その名の通り、グラベルロードバイクの頂点を目指すラインナップです。
アルミモデル、カーボンモデル、そして最新の技術が凝縮されたグレード カーボン X、それぞれが異なる特性と使い道を持ちながら、GTブランドが誇る技術とスピードへの追求が共通の要素として根付いています。
今回はGT GRADEシリーズの上位3モデルを一挙に試乗してその異なる特性を体感!
その上で私が一番気に入ったモデルはどれだったのかをインプレッションさせて頂きます。
どのGRADEにしようか迷った時の参考になれば幸いです。
アルミモデル:キビキビ感と直進安定性の優れたバランス
アルミモデルは、そのキビキビとした反応性とオンロードでの直進安定性において、多くのライダーに愛されそうな印象を受けました。
これは、GTが長年にわたり培ってきた伝統的なトリプルトライアングル™デザインと、MTBブランドとしてアルミ素材の特性を熟知してきたGTの歴史の賜物だと考えます。
トリプルトライアングル™デザインは、従来のリア三角の剛性向上と振動衝撃の分散だけでなく、フローティングすることでリアのトラクションも向上させています。
アルミモデルのフレームは、その特性を最大限に活かし、しっかりとした直進安定性を提供するとともに、フローティングトリプルトライアングル™デザインによるオフロードでの走破性も獲得している万能型のグラベルロードでした。
オンロードでの加速感や高速巡航時の安定性を存分に感じながら、都市部のアトラクションや冒険心をくすぐるライディングが楽しめます。
カーボンモデル:柔軟性と路面追従性の極致
GRADE CARBON ELITEは、GTの伝統的なトリプルトライアングル™デザインに、フローティング・トリプルトライアングル機構を導入し、特にシートステーの柔軟性を高めることで、驚くべき路面追従性を実現していました。
これにより、荒れた路面や変化に富んだグラベルコースでも安定感を保ちながら快適なライドが可能です。
カーボンフレームの利点は、その軽量性と剛性のバランスにあります。
GRADE CARBON ELITEのデュアルファイバーダイナミクスは、シートステーを高強度なファイバーグラスで構成し、コアによる耐久性と振動吸収性を高め、カーボンのアウターレイヤーが剛性をコントロールします。
これにより、乗り心地は確かなものの、路面追従性が飛躍的に向上し、グラベルコースのあらゆる挑戦に対応します。
唯一ちょっとだけ物足りなかった要素としては、ダンシング時の反発性でした。
サドルにしっかり腰を据えて確実にペダリングしていくような扱い方で真価を発揮できるのではないでしょうか?
ドロッパーシートポストを装備すればオフロード汎用性が益々上がり、バラエティに富んだトレイルコースを楽しむことができそうです。
GT 2020モデル「グレード カーボン」 インプレ 山中真選手 (riteway-jp.com)
GT・グレードカーボンエキスパート 革新と伝統が共存するグラベルバイクのパイオニア|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp
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グレード カーボン X:グラベルの進化形
GRADE CARBON Xは、GTの技術が集約された最新のフラッグシップモデルであり、グラベルロードの可能性を再定義する、私が試乗を一番楽しみにしていたハイエンドモデルです。
第三世代でリニューアルされたフローティングトリプルトライアングル™デザインのカーボンフレームの他にも、グラベルロードに最適化されたRockshox Rudy XPLRフロントサスペンションを標準装備している事も注目ポイントです。
この40mmのフロントサスペンショントラベルと第三世代GRADE CARBONのフレームの組み合わせは、グラベルライドにおける新しい次元を開拓できることを確信できる乗り味でした。
今回のモデルイヤーから設計変更されたトップチューブやフローティングしているバックフォークの薄型で平べったい形状は、その柔軟性を強調し、路面追従性能を益々向上させています。
この特徴的なフレーム形状は、30mmの「仮想的なリアトラベル」を生み出し、悪路でも安定感を保ちながらスピーディーに進むことができるとGTも自信をもって謡っています。
フロントサスペンションが付きながらも完成車で10kg程度の重量感に収めているレーシーなモノづくりの姿勢も流石です。
日本ではまだマイナー競技ですが、長距離グラベルコースを駆け抜けるタイムを競うグラベルレースでポテンシャルを存分に発揮できるのではと考えます。
とにかく多くの荒れた路面を好んで選択し、走り抜ける事に夢中になりたい冒険心溢れるライダーにピッタリです。
GTの技術の奥深さをグラベルロードで体感できた
各モデル1~2週間ずつ、通勤に週末にとガッツリ試乗することができて最高に楽しくエキサイティングな体験になりました。
この体感したインプレッションがGT GRADEを検討している多くの皆さんの参考になれば幸いです。
GTが持つ技術は、MTB/グラベルロード問わず、単なる乗り心地や安定性だけでなく、ライダーにとっての新たなFUN体験を提供しています。
アルミモデルのキビキビ感、カーボンモデルの柔軟性、そしてカーボン Xの進化したサスペンションによる新たな次元のグラベルライディング。
それぞれの技術が、異なる状況やライドスタイルに対応し、乗り手に最適な体験をもたらしてくれることでしょう。
また、ジオメトリやサイズ展開にも注目です。GTは様々な体格や好みに対応するために、豊富なサイズ展開を提供しています。
エントリーグレードのGRADE ALLOY SPORTSではシートチューブ長400mmのXSサイズの用意もあります。
これにより、どんなライダーでも自分にぴったりのGRADEを見つけることができます。
結論/まとめ
試乗した中で1台を決めるなら…おそらく『今は』アルミモデルのGRADE ALLOY COMPを選びます。
理由は、私がグラベルロードを買うならば通勤にも使いたいですし、週末のグラベル体験はもちろん、河川敷でのオンロードアクティビティ、自転車キャンプにまであらゆるライドを1台に集約したい!と考えるからです。
拡張性の高さと想像以上にアルミフレームの踏み込んだ時の反応性が良かったことが決め手となりました。
対して、一番楽しみにしていたGRADE CARBON Xの路面を這う様な低重心の乗り心地は、グラベルや木の根が蔓延る林道などを最高に楽しいライド体験にしてくれるという確信も得ました。
例えるなら、モノサシを弾いて机にビターン!と打ち付ける感覚と言ったら伝わるでしょうか?
跳ね上がる力をいなし、地面に押し付ける力へ変える路面追従性は、シルキーな乗り心地ではない良い意味で粘りのある走りを実現できます。
『今は』というのがポイントで、明日には気が変わっているかもしれない程の、どちらも捨てがたい特性の違いを感じる事ができたのが今回最大の収穫でした。
GT GRADEシリーズは、単なるグラベルバイクを超えた、技術の粋とスピードへの情熱が凝縮された存在です。
アルミモデル、カーボンモデル、そして最新のグレード カーボン X、それぞれが異なる特性を持ちながらも、GTブランドのDNAを受け継ぎ、ライダーに多彩なFUNライド体験を提供しています。
どのモデルを選んでも損は絶対にない、GT GRADEシリーズ。
それぞれの特長を十分に理解し、自身のスタイルに合った一台を見つけてみてください。
究極のグラベルロードエクスペリエンスが、あなたを待っています。
【プロダクトページ】
Grade(グレード) グラベルロード | GT Bicycles 日本語公式サイト – GT Bicycles 日本語公式サイト | MTB,BMX,グラベルロード (riteway-jp.com)
【取扱店舗】
GTバイク展示店 – ライトウェイプロダクツジャパン製品取扱店舗検索 | ライトウェイコーポレートページ (riteway-jp.com)
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