2019年のいわゆる「秋王滝」の42kmに、GT の最新フルサスMTB「センサースポーツ」で挑戦しました。イベント会場にも持っていった試乗車を借りての出場です。イベントに出展した社員の役得です。
まず、私のデータです。
年齢46歳
身長171cm
体重 69 kg
自転車歴 4年
FTP 218W
自転車にハマってライトウェイに入社したものの、家が遠すぎて自転車に乗っている時間がなくなってしまったことが目下の悩みです。ヒルクライムイベントが好きで富士ヒルのベストタイムは2時間50分、美ヶ原は2時間32分と常にイベントによる道路占有の制限時間と戦い、ロードバイクの愛車Felt FRに対しての熱い風評被害を巻き起こしております。
結果からいえば、今回の秋王滝は5時間3分でゴール、制限時間の5時間を3分上回ってしまったため、完走扱いにはなりませんでした。最大の敵に敗れ去ってしまいました。
というわけで、乗れている人のレビューは別の人に任せて、王滝に挑んだおそらくもっともレベルの低い私が「センサースポーツ」の感想を述べると
「センサーなら誰でも王滝を走れる!」
です。
MTBには社内行事で30分ほどハードテイルに乗ったことがある程度のマジモンの素人でしたが、42kmとはいえあのガレガレな王滝コースを怪我せずに戻ってきました(3回コケましたけど)。具体的には、降りの驚くほどの安定感。こぶし大の石が敷き詰められているようなガレ場の降り道、ブレーキをかけながらおっかなびっくり降ってきても、まるでアスファルトをロードバイクで走っているかのように滑らかに走ります。少しずつ慣れてきてスピードを上げていくと、今度は軽やかに岩の上を撫でるように走ってくれます。サドルに腰を下ろしても、自転車が自分で意思を持つように降り道をトレースするイメージです。
また、人の頭が入りそうなほどの穴に間違って突っ込んでしまい、「だめだ!コケる!」と思うような時も、するりと前後輪が段差を乗り越える。さらに、後輪が乗った石がぐらりと動いてバランスを崩しそうになって冷たい汗が背中を流れても、次の瞬間には自転車が立ち直らせてくれている。あれ?オレ実は結構イケてるか?と思ってしまいそうな安定性です。上手い人が乗ったらどうなるんでしょう。近いうちに山中真さんにレビューをいただきましょう。
さらにブレーキのよく効くこと。富士ヒルの降りで握力を使い果たして吉田のうどんをブチまけてしまうほどのパワー無し野郎の私でも、王滝の降りをゆっくりゆっくり降りながら最後まで握力を保っていました。そしてその時間握り続けても、フェードの兆候は一切見せていません。
本当は時間内に完走して「センサースポーツを買えば誰でも王滝42kmを完走できる!」というタイトルにしたかったのですが、残念ながらそれは成し遂げられませんでした。そのため、次回こそはこの3分間を取り戻すべく、上位モデル「センサーコンプ」を本日注文いたしました。増税前ギリギリに届く予定、次は自腹バイクで挑戦します。この6万円の価格差が必ずや3分を取り戻してくれると信じています。