トライアスロン 定塚選手 レースレポート 日本トライアスロン選手権

シーズン最後の大一番、日本トライアスロン選手権に臨む定塚選手のレースレポート。

国内トライアスリートたちによる頂上決戦をFELT ARと共に若いライダーが駆け抜けます。

 


 

開催日:11月17日

開催地:東京(お台場)

距離:スイム1.5k / バイク40k / ラン10k

 

3度目の日本選手権でした。一昨年はLAP、去年は8位、今年は表彰台を目指してレースに臨みました。

 

レース展開

スイムは、スタート直後に隣の選手について力をあまり使わずバトルもあまりなかったので、余裕を持ちながら泳ぐことができました。2周目は人数が絞られ少人数で固まりながら泳ぎ、第3集団でスイムを終えました。スイムアップは、トップから約40秒差で上がりました。

バイクでは、一緒にスイムを上がった選手にバイクの強い選手がいたので、その選手と他の選手達と協力してローテーションを回し前を追いました。10キロ過ぎで第2集団に追いつきました。しかし、そこからは良いペースでローテーションを回しているにも関わらず、先頭集団との差が縮まらない状態が続きました。最終的にバイクスタート時の差とバイク終了時の差がほとんど変わらず約40秒差でバイクを終えました。降車では、良い位置どりをすることができ、集団の2番手でバイクを降り、スムーズにランに移ることができました。

 

 

今回のレースは、積極的に集団を引くことができ、コーナーやUターンの立ち上がりでは、FELT ARのスムーズな加速力とバイクへの力の伝わりやすさで、無駄な力を使わずに乗ることができました。平地では、エアロとスピードの乗りやすさが際立ち、集団内で余裕を持ちながら乗ることができました。また、軽いギアで回転を意識して乗り、無駄に脚を使わずにランに向けて脚を溜めることもできました。

ランは、2.5キロ4周回のコースでした。1周回目は余裕を持ちながら自分のペースで走りました。2周回目からは2位集団3人で走りました。3周回目の途中で私はペースを上げ仕掛けました。しかし、うまく仕掛けが決まらず、4周回目に入ったところで逆に仕掛けられてしまい離されてしまいました。その後、急にキツくなってしまい、ペースが大きく落ち4位に順位を落としてしまいました。そこからフィニッシュまで順位が変わらず4位でフィニッシュしました。

 

 

終わりに

過去最高の4位でフィニッシュしましたが、表彰台を本気で目指しこれまで練習を行ってきていたので、達成することができず悔しい思いが込み上げてきました。しかし、順位では悔しい結果となりましたが、レース内容としては、自分らしい積極的なレースを展開することができ、成長した点もあったので、満足しています。

今シーズンを振り返ると、特にバイク力が1番ついたと感じています。また、FELT ARにバイクを乗り換えてから、余裕を持って走ることができていると感じています。その結果、ランに向けて脚を溜めることができ、確実にランのタイムが上がったと感じています。

今回味わった悔しさをバネにオフシーズンは練習に取り組み、来シーズンに繋げていきたいと思います。

 


 

【定塚利心選手プロフィール】

(*日本トライアスロン連合Webより)

Birth: 2004.10.28

Instagram: kazushi.jozuka123

BIKE : FELT  AR Advanced

 

加盟団体名:日本学生トライアスロン連合
出身地:石川県鹿島郡中能登町
出身校:星稜高校 ⇒流通経済大学

 

父がトライアスロンをする姿を見て「楽しそうだな」と思い、自身も始めるきっかけとなった。今後の目標は、スイムを鍛え常に第一集団で上がれるようになり、レースで外さない強い選手になること。さらに、大学在学中に日本選手権で優勝し、世界戦ではポイントをしっかりと獲得し、世界ランキングを上げWTCSに出場し結果を残すこと。

 

主な成績
2022年 全国高等学校トライアスロン選手権 優勝
2023年 関東選手権 優勝
鹿児島国体 6位
U19選手権  3位
日本選手権 8位
2024年 アジアカップ大阪城大会  8位
アジアカップ蒲郡大会   11位
日本U23スプリントトライアスロン選手権  1位

アジアトライアスロンカップ イーラン 3位