FELT契約トライアスロンアスリート、久保埜一輝選手からもアイアンマン・ケアンズ2024参戦レポート。
オーストラリア・ケアンズは地理的なこともあり、日本人選手にも人気の大会です。
スイム3.86 km、180.25 kmのバイク、そして42.20 kmのフルマラソンを行うアイアンマンの他、
70.3のハーフアイアンマンも同時に開催しています。
久保埜選手からはこのハーフアイアンマンのレポートです。
久保埜一輝です。
6/16にオーストラリアで行われた、ハーフアイアンマンに出場してきました。
10月のコナに向けての練習レースとしての位置付けでしたが、想像以上のパフォーマンスを発揮することができ、順調に練習が積めていることが確認できました。
7月からの夏は、北海道合宿に行き、練習レースに2つ出場する予定です。
目次
【IRONMAN Cairns 70.3 結果 】
2019年ぶりにオーストラリア ケアンズでのレースに出場してきました。
結果は、4時間10分でエイジ4位。
順位としては微妙ですが、内容としては凄く良い感じでした。
そして、自分のレース後には、TEAM KUBONO へのスポンサー様や練習会などに来て頂いてい方々、お世話になっている皆さんのレースも応援・撮影できるという貴重な機会でケアンズに来て本当に良かったです。
セクション毎のタイム
【スイム1.9km:24分 】1分16秒/100m ペース
ローリングスタートで先頭から5分後にスイムスタート。これが全ての失敗で抜いても抜いても人が居る。
自分の前には400名近くが泳いでいて集団の水の流れができていて確かに速く泳げるけど、そもそも自分の泳力だと流れがなくても十分速く泳げるし、むしろ前に人が居ない方が楽。
スイムアップしても周囲に人が沢山。バイク混雑してなければ良いな、、、と思いながらバイク。
【バイク90km:2時間19分】
中盤までは、コース混雑で抜き続ける感じ。1人抜いたら、一旦左に入って、また抜くということをしないとブロッキングというペナルティを取られてしまうので、これまた大変。この時点でローリングスタートで先頭付近でスタートしなかったことを大きく後悔。一定巡航というよりはインターバル練習をしながら走るような形に。とはいえ、想定以上のパワーに対しての速度が出ていて好感触なエアロ感。深部体温を定期的に観察しながら掛水して進む。
最後の30kmの細い道で大集団の中に入ってしまい、抜け出す力もなくドラフティングペナルティ5分を告げられる。自分のレース作りのミスが招いた結果。
虚しくもゴール直前の90km地点でペナルティテントに入り、サインしたり、時計準備したりで結局6~7分経過してしまった。
この間にエイジ1位から6位まで転落。
サイコン上は、2時間12分で平均時速40.7km/hと絶好調。
【ラン21km:1時間21分】3分48秒/km ペース
前半は、HR155~160付近で深部体温と相談しながらペース調整。後半は、HR160以上でゴールまでに出し切る感じで。
1人だけ抜かれたが、それ以外は抜き続ける感じ。
1時間24分前後を想定していたので大きく上振れで想定以上の結果に。
HOKAの #roketx2 がめちゃくちゃ相性が良く、転がりつつしっかり推進力のある反発に変えてくれるので自分に合っているシューズ。
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総評
レース詳細・データの報告とこれまで、この先の取り組みは別途まとめます。
今回のレースは、10月の世界戦コナに向けて、出力やスピードといった部分の強化が必要なので短いレースに出ておくことは自分にとっては凄く意味があるレースでした。また、ペナルティについても今回しっかり考えるきっかけにもなりました。
特にコナではスイムでボリュームゾーンから抜け出しておかないと、大集団に巻き込まれマイペースでバイクを展開することができない。50分台前半は必須。集団に埋もれてしまえばドラフティング、抜き続ければブロッキングと走力が拮抗しているコナではかなりペナルティのリスクが上がります。
世界戦まで残り4ヶ月と少しになってきたので、練習の積み上げしつつ、進歩確認の練習レースを1~2つこなして自分史上最高の状態でコナに臨めるように!
コーチとしては、今シーズンのレースで1人でも多くの方が完走と目標達成ができるようにサポートしていきます。今年は、なんといってもアイアンマンジャパン北海道がありますからね。
応援ありがとうございました!引き続き宜しくお願いします。
久保埜一輝(Kazuki Kubono) バイオグラフィー
主な戦績
2017年 佐渡国際トライアスロン A 優勝
2018年 佐渡国際トライアスロン B 優勝
2019年 アイアンマン・ケアンズ 25-29歳カテゴリー 優勝
2019年 佐渡国際トライアスロン B 優勝
2019年 アイアンマン世界選手権 25-29歳カテゴリー 23位(日本人総合トップ)
久保埜一輝 SNS
日本国内トライアスロンの現在の中心的な選手の一人で、佐渡国際トライアスロンでの3年連続優勝や、アイアンマンケアンズエイジグループでの優勝等、国内・国際大会ともに活躍中。 同時に指導者としての顔も併せ持ち、自身の主催スクールでは多数の生徒へ競技における理論・テクニックをレクチャーし、専門誌での講師なども務める。世界選手権でのポディウムが目標。