佐渡国際トライアスロン2022 レースレポート 飯田忠司

大会名:佐渡国際トライアスロン

開催日:2022年9月4日(日)

場所:新潟県佐渡島

距離:スイム2㎞、バイク108㎞、ラン20㎞

結果:タイム5時間38分04秒    総合10位(エイジ45-49:1位)

 

使用機材など

レースウェア:TYR I-STORMオリジナルワンピース

スイムゴーグル:TYR

ウェットスーツ:メイストーム

バイク:FELT  IA FRD DISC

メルメット:BBB マエストロMIPS

サングラス:BBB フルビューHC PH

タイヤ:パナレーサー

補給:KODA ジェル+エレクトロライトパウダー

GPS心拍計:GARMIN 945X

パワーメーター:GARMIN VECTOR3

マッサージオイル:WELEDAアルニカマッサージオイル

日焼け止め:WELEDA

 

スイム2㎞ 32分10秒 (9位)                                        

片道約900mのコースを1周回。3年ぶりの佐渡は、最近の大会はコロナ対策で少人数のローリングスタートがほとんどであるが、一斉スタート。ただ、スタートエリアが広いのでややうち寄りの先頭でスタートを待つ。海の状態は大変良く、ほぼ波がなくプールのような状態。今回はエリートと同時スタートであったので、しばらくはエリート選手と共に泳ぐ、序盤はそれなりのバトルがあったものの、無駄なバトルを避け、マイペースを心がけ、時折海の底を見たり、フォームを変えてみたりができるくらいの強度で、余裕をもってスイムアップ。上陸時で31分程度。余裕をもって泳いだ割には良い滑り出しであると感じた。

 

バイク108㎞ 5時間18分39秒(32位)  

                                      

落ち着いてトランジットを済ませてバイクコースへ。序盤は平坦基調のものの微妙に向かい風。まずは上がりがちなパワーを設定範囲内に収めてペースを落ち着かせる事にする。パワーの割にはスピードが出ていない印象で、体感的にも少しきつい。丁寧なペダリングを心がける。数人の選手に抜かれるが、先は長いのでマイペースと冷静な補給と身体の冷却を徹底する。登りも多少のオーバーパワーは容認するが過度なオーバーパワーをしないように心がける。序盤はパワーの割には足が重いなという印象であったが、50キロ過ぎくらいからリズムが出てきて、一度抜かれた選手にも追いつく事ができた。設定パワーペースよりは若干低めの数値ではあるが、体感を重視していく。補給もとりすぎず、とらなさすぎずで、晴れて気温が上がっているにも関わらず、だいぶ余裕があった。70キロ過ぎの小木の坂までと小木の坂をどれだけ余力をもって乗り越えられるかが、このレースのバイクパートのポイントであるが、今年は序盤からのペーシングが上手くいき、練習不足にも関わらず小木の坂をある程度余力をもって終えられ、その後の残り10キロの平坦区間でもかなりの選手に追いつく事ができた。少し順位をおとしたものの、19年時に比べるとはるかに良い状態、順位でバイクパートを終えられた。

 

ラン20㎞ 1時間45分28秒(18位) 

                                          

ランに入る頃には気温がかなり上昇していて、暑いなと感じた。序盤を飛ばし過ぎず、考えていた1キロ4分30秒ペースで入る。が、海岸線沿いの3周回のコースで日よけが全くなく、エイドの数も少ない。すぐに体温が上昇して、ペースキープするのが難しいなと感じる。始めのエイドでトイレに入った際に尿が普通に出て色もおかしくなかったことが確認できたので、水分補給に関しては問題ないと判断し、どちらかというと身体の冷却に重きを置き、心が折れない範囲のペースを心がけた。1周7キロ弱の半周程でかなりきつさが襲ってきたが、身体の使い方やエイドごとの身体の冷却を心がけ、キロ5分程度ならペースで安定走行できそうな雰囲気。この辺りはやはり練習不足が露呈してきてしまう。ただそのペースであっても前を行く選手との距離も詰まっているし、抜かれる事もほとんどない。つまりどの選手もペースが上がらない位の環境下にあるという事。あとは、自分のやるべきことを淡々とやり、次に繋がるレースをする事を心がける。最終的には5分10秒台くらいまでペースが落ちたが、終わってみれば総合10位、年代別でも1位でゴールする事ができた。

まとめ                                           

実に3年ぶりの開催となった佐渡大会ですが、昨年から関わり始めたNF(中央競技団体 日本トライアスロン連合)の2つの次世代育成事業の合宿や大会帯同が7月8月と続き、特に8月は月の半分は帯同とこれまでとは違った形で、自分の練習時間は限りなく限られた状態で迎えた大会となりました。

その中でできる事をできる範囲で行い、適切なペース配分や補給戦略を徹底する事で、多少の不安はあったものの、思ったより良い順位で終える事ができました。

勿論タイム自体は良くはなく、10月のハワイはIRONMANで距離は更に倍。コース、気象条件も更に過酷なものになりますので、今回のタイムからすると更に厳しい戦いになると予想します。

しかしながら佐渡大会は予報に反して気温が上がり、過酷な条件となりましたが、その事が逆にハワイ大会に向けては良い練習、シュミレーションになったと感じております。

IRONMANハワイ大会に出場するのは実に約20年ぶり。残された期間はわずかですし、練習時間も限られていますが、佐渡大会で得た情報を元に、できる範囲の事をして20年ぶりのハワイのレースを楽しんできたいと思います。

最後になりますが、今回もレース出場にあたり、多くの応援、ご支援を頂き無事にゴールする事ができました。この場を借りまして全ての皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

飯田 忠司 選手

プロトライアスリート、コーチ
トライアスロンスクールI-STORM代表
日本トライアスロン連合指導者養成委員
埼玉県トライアスロン連合理事

<主な成績>
2011年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 優勝
2012年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 2位
2013年 五島長崎国際トライアスロン エリート2位

スクール情報(I-STORMサイト)
www.i-storm-tri.com/

オフィシャルサイト
www.iidatadashi.com