ロードバイクとトライアスロンバイク、どっちが速い? ブラッデンカリーの実験

FELTサポートのトライアスロン選手 ブラッデンカリー選手は地元ニュージーランドでのレース「CHALLENGE WANAKA」に6年連続で出場しています。

今年は久しぶりにコースが変わるということで、参加者から「ロードバイクとトライアスロンバイクどちらがいいの?」というご質問を受けるようになりました。

一周で237m上昇する起伏に富んだ地形(アップダウンが多い)あることに加え、周回コースのためコース上の混雑が予想されるためです。

そこで、ブラッデンカリー選手自身で新しいコースをエアロロードバイクの「AR」、トライアスロンバイクの「IA」でタイムトライアルを実験的に実施しました。

「チャレンジワナカは世界で最も素晴らしいコースの一つで、私は自分の地元でレースをするのが大好きです。

今年でチャレンジ・ワナカに参戦して6年目になりますが、久しぶりにコースが変わり、グレンデュ・ベイを拠点に開催されることになりました。」

Photo: Roy Schott

実験内容

当日は無風の好天に恵まれ、風の影響はありませんでした。
周囲の気温が大幅に上昇することなく、2時間以内に実験を終了させた。
水分補給と栄養の事前テストはコントロールされており、各ライドで同じものを使用しています。
各バイクで以下の順番で4つのテストが行われました。
1周目 FELT IA(タイムトライアルバイク)-グレンデュ・ベイ~トレブルコーン 9km
2周目 FELT AR(ロードバイク) – グレンデュ・ベイ~トレブルコーン 9km
3周目 FELT AR(ロードバイク) – トレブルコーン~グレンデュ湾 9km
4周目 フェルトIA(タイムトライアルバイク) – トレブルコーン~グレンデュ湾 9km

Photo: Roy Schott

結果

1周目 vs 2周目

IAはARよりも良いパフォーマンスを発揮した。タイム差は19秒で、IAの方がパワーは10ワット低かった(少ないパワーで速いタイムを出したことを意味する)。平均心拍数は2周とも同じだった。

3周目vs 4周目

IAは ARよりも26秒速かった。IAの方が20ワット低かった。3周目と4周目は登りが少なく、全体的な高度上昇が少なかったため、IAに大きなアドバンテージがあったと予想される。

IAのほうがテスト後の乳酸の分泌量が大幅に減少しました。

1周目と4周目(タイムトライアルの脚)を合わせると、IA方が45秒速く、ARと比較して3%速い結果となりました。

Photo: Roy Schott
Photo: Roy Schott

まとめ

テスト結果から、ブラッデンカリー選手は「CHALLENGE WANAKA」実戦ではIAをチョイスすることが決定。

「これまでも70.3やハーフディスタンスのレースではトライアスロン専用バイクを使ってきました。

今回の起伏に富んだコースでもより少ないパワーでより速いタイムを出せるでしょう。

乳酸の蓄積を減らし、平均心拍数を下げることができると確信しています。

周回コースの場合、混雑が予想されるので、トライアスロン初心者の方や上位を狙っていない方はロードバイクというチョイスもアリでしょう。」

Photo: Roy Schott

これからトライアスロンを始める方も、トライアスロンバイクの購入を検討されている方にも非常に参考になりますね。