『飯田忠司 トライアスリートへの道』⑫~大会当日編-その2~

皆さんこんにちは。FELTサポートライダー、トライアスリートの飯田忠司です。

「大会当日編」その1に引き続き

「大会当日編」その2

いよいよスタートしてからのお話です!

○スイムスタート!

スイムスタートの位置は非常に重要です。

皆さんの場合、無理せず確実に完走が目的ですから、ここでの無理は禁物です。

スタート直後はどうしても大勢の人が激しくぶつかり合う事が多くなります。

ここで無理をして、大きなバトルに巻き込まれたりすると激しく体力を消耗し、下手をすると溺れてしまう可能性もあります。私も始めた当初は大学生で血気盛んな事もあり、初めて一斉スタートの大会に出た時は、何も知らずに泳力も飛びぬけていた訳でもないのに、意気揚々と中央最前列付近に位置して、激しいバトルに巻き込まれ、大変な目に遭いました。

極力、始めのうちは人との接触を避け、マイペースで泳げる場所を確保する必要がありますので、

みんながスタートしたから、一緒に集団で!ではなく。

 

*外側でスタートする。(中央、内側は集団内で激しバトルから逃げ出せない事が多い。)

*先に人を行かせてある程度混雑が解消されてからスタートする。

といった安全にスタートする工夫が必要です。

もしレース中に辛くなったら
ウェットスーツに身を任せて浮いて休む。(背浮き)
レースによってはロープに捕まって休む事も可能です。(但しロープに捕まって進んでしまうのはNGです。)

といった、途中で休む事ができるという事を頭にいれておく、または技術を習得しておくと安心してレースに臨めるでしょう。

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○バイク

スイムを終えトランジッションエリアでヘルメットを着用したら、バイクパートへ。

バイクに乗る事が出来るエリア(乗車エリア)は混雑している事が多いです。

慌てず、焦らず、スペースを見つけて、転倒に注意して落ち着いて乗車しましょう。
乗り始めてからの注意点は

*キープレフトを守って走り、ドラフティングに注意する。

違反するとペナルティの対象となりますので注意しましょう!
(前にいる選手との距離を一定距離に保って走る。日本トライアスロン連合のルールでは先行する選手の自転車の前輪の最前部か後方7m、左右1.5m。このエリアに進入しないよう走る。もし、前にいる競技者を抜くときは原則右側から、15秒以内に。)大会によってローカルルールが適応されている場合があるので、各大会でルールを確認しておきましょう。

*補給を冷静に。

バイク乗車後は種目の切り替えに身体が慣れていない為、きつく感じます。10分ぐらいして少し落ち着いてから水分などを補給していきましょう。以降、15分~20分程度の間隔で水分を補給していくと良いでしょう。中身はスポーツドリンクであれば問題ないでしょう。

また夏場の気温の高いレースでは水は補給だけでなく 身体に掛ける事で、身体を冷却する効果も期待できます。この為、バイクパートではボトルは極力2本(飲料用、冷却用)持っていく事をお勧めします。

 

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○ランニング

スイム、バイクとこなしてきているので、身体に疲労感を覚える頃です。トランジッションエリアでは落ち着いてランニングシューズを履き、必要であれば軽くストレッチなどをしても良いでしょう。

走り始めはなかなか身体が重く、思うように走れないかもしれません。

しかし、ここで無理せず、走っていると身体が慣れてきて、徐々にペースが掴めてくるはず。

水分補給もバイクパート同様の間隔で行えれば問題ないでしょう。

終盤にかけてはどうしてもきつくなる場面です。しかし、ここが頑張りどころ。時折景色を眺めたり、沿道の応援に応えられるような気持ちの余裕をもって走れればゴールも確実に見えてくるはずです。

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○感動のゴールをしたら・・・

速やかにビール!!!ではなく、水分とエネルギーの補給をし、回復を促す事をお忘れなく!

レース中は辛くて、「もう二度とこんな事やらない!」と思った方も、終わってみるとその充実感から、もう次のレースの事を考えている。きっとそんな充実した時間が皆さんを待ち構えているはずです。

 

以上、1年間、全12回に渡りトライアスロンデビューに必要な事をお話ししてきましたがいかがだったでしょうか。

ウェブ上で全てを網羅する事はなかなか難しいですが、この12回の内容が、これからトライアスロンデビューを果たしたい!という方のお役に少しでも立てれば幸いです。

そして、51.5㎞のレースだけでなく、その先のミドル、ロングディスタンスへの挑戦、更には海外のレースにも挑戦と、トライアスロンの魅力は尽きる事がないと思います。ぜひ長い間、トラアイスロンを楽しんでいただければと思います。

 

いつかどこかのレース会場で皆さんとお会い出来る事を楽しみにしていますよ!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

飯田忠司(いいだ ただし)
プロトライアスリート
日本トライアスロン連合指導者養成委員
トライアスロンスクールI-STORM代表

主な成績
2011年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 優勝
2012年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 2位
2013年 五島長崎国際トライアスロン エリート2位
2015年 五島長崎国際トライアスロン エリート3位

スクール情報(I-STORMサイト)
www.i-storm-tri.com/

オフィシャルサイト
www.iidatadashi.com