大会名:IRONMAN CARINS
開催日:2019年6月9日(日)
場所:オーストラリア ケアンズ
距離:スイム3.8㎞、バイク180㎞、ラン42,195㎞
結果:タイム 10時間10分54秒
総合95位(エイジ40-44:14位)
使用機材など
バイク:FELT IA FRD DISC
https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/bikes/frame_kit_ia_frd_disc_8081/
へルメット:BBBイカロス
https://www.riteway-jp.com/pa/bbb/product/%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%82%B9-v2-bhe-05/
サングラス:BBBコマンダー
GPS心拍計:GARMIN 935XTJ
パワーメーター:GARMIN VECTOR3
https://www.garmin.co.jp/products/intosports/vector-3/
タイヤ:パナレーサー
レースウェア:TYR I-STORMオリジナルワンピース
スイムゴーグル:TYR
ウェットスーツ:メイストーム
補給:Shotz ジェル+エレクトロライトパウダー
マッサージオイル:VELEDAアルニカマッサージオイル
木曜日夜成田発の直行便で金曜早朝にケアンズ入り。
金曜日選手登録とパーティー、土曜日バイクとラン、バイクギアバッグの預託、合間に軽めにジョグやスイムを済ませて大会当日を迎えた。
スイム3.8㎞
スタートして沖に向かい数百メートル直線で泳ぎ右折、浜に並行して泳ぎブイを二つ回りまた浜に並行する形で戻ってくる1周回のコース
6名づつ順番にスタートしていくローリングスタート方式。
前から5番目位の列に並び7時45分過ぎにいよいよスタート!
これぞオーストラリア!という感じの波とうねりであったが、前日のかなりの波、日本だったらスイム中止の可能性が高いような状況で試泳していた事と、やはりローリングスタートのおかげで激しいバトルもなくスムーズに第1ブイを回る。
前方にパラパラと人影が見え、後ろからくる選手にも抜かれているような気がするが予定通り、マイペースで練習で得た感覚を大事に進む。
途中、これだけバラけているにも関わらず、寄ってきた選手の腕が思い切り顔面に辺り、ゴーグルがずれてしまうアクシデントはあったものの、冷静に対処し、折り返しのブイを回る。
この頃には完全に3,4人の小集団であった。日差しがまぶしくブイが見えにくい場面もあったが、マイペースを保ち、余裕をもったペースでスイムを終える。時計を見るとちょうど1時間。
波が高いにも関わらずほぼ予定通りのペースで上陸する事ができた。
バイク180㎞
T1を出て一度北上して折り返してT1付近まで戻るコースを2周し、その後、約30キロ南下してT2に向かう変則的なコース。
落ち着いてトランジットを済ませ、バイクコースへ。折り返しまでの北上は追風基調。
しかしすぐに海岸線沿いの小刻みなアップダウンが始まる。スイム直後、種目の切り替わり始めなので、目標の強度(パワー値)と感覚を照らし合わせながら慎重にペダルを漕ぐ。
淡々と、補給のタイミングを忘れず、かつ無駄な力を使ったペダリングをしない範囲の強度、自分のペースを刻む事を心がける。
折り返しまでの海岸線沿いの道は思ったよりアップダウンがあるなという印象、しかしレースだからか、追い風だからか、さほど苦しさを感じず。あれこれと考えているうちに折り返し付近で、先に折り返してきた選手とすれ違い始める。スイムでそんなに差がないなと思っていた知り合いの日本人選手ともちょっと差が開いている印象。しかし、まだ先は長い。予定通りのペースで進むことを再確認。ちょっと日が出てきたので、エイドステーションで受け取る水で体を冷却、補給もエレクトロライドパウダーを溶かしたドリンクでなどでナトリウムと水分を、Shotzジェルを決めた時間でしっかり補給する事を忘れないようにしていく。
折り返してからは向かい風。見通しの良い直線は結構な向かい風で流石にペースが落ちたものの、強度を保ち淡々と進める。この辺りから少し曇ってきて、なんと霧雨。これは体温が上がってきた体には優しく感じる。それと今回から導入したディスクブレーキの本領を発揮できる場面。海岸線沿いのアップダウン、見通しの悪い下り坂などで、雨の中でも安定感のあるブレーキングを再確認!などと考えながらあっという間に2周終了。流石に2周目後半、130キロ過ぎ辺りからダンシング時に両足に痙攣が始まる。そして周回を終え、T2までの30キロは結構な向かい風と疲労で流石にペースダウンするも、何とか5時間30分位、想定範囲内でバイクを終える事ができた。
ラン42.195㎞
市内から空港に向かうルートを4周回するほぼフラットなコース。
バイク130キロ以降、結構な足の痙攣だった為、心配ではあったが、走り出しは思ったよりスムーズ。
ゴール会場付近の応援の多さの効果か?4分30秒かそれを切る程度のペースと快調な出だし。
この頃は日差しが強く、暑さを感じるようになったので、体を冷却する事を心がける。
しかしペースは2周目後半くらいから、折り返しのターンのたびに足の痙攣がよみがえるような感じと疲労感でペースが急激に落ち始める。フォームを意識したり、遠くの景色をみたりで気分転換を図るものの(途中で雨上がりの大きな虹が見えて感動!)、3周目中盤で、お腹が痛くなり一度トイレに駆け込む。これがまた良くなかった。時間のロスばかりか、一度止まってしまったので体が固まってペースが定まらない。しかし、ここで力んでペースを上げるとあと1周半はかなり厳しくなるので、まずはリラックスして動きを最小限にして様子を見る。
ラストの4周目。残り1周、だいぶ涼しくなってきた事とラストという精神的なものもあり、ペースは落ちてはいるものの気分的な疲労感は減少し少しペースが回復してゴールする事ができた。
まとめ
約1年半ぶりのレース、6年ぶりのアイアンマン&海外レース、それと予想外の出来事などでトレーニング不足で不安がないわけではなかったが、不思議とリラックスして臨めたレースであった。
10月のハワイへの出場権はロールダウンするもあと一つ、時間にして1分足りずで叶わなかったし、要所要所でトレーニング不足の影響が出ていた事は認めざるおえないが、その中で大体10時間前後でのゴールになるかなという事前の予想とほぼ同じタイムで完走できた事、そして、そこまでの過程で得たもの、まだまだ改善の余地が自分にはあると思えた点で自分自身にとって意味のある大会であったと感じる。
今回のレースで得たものをベースに、またアイアンマンにもチャレンジしていきたいと思う。
何はともあれ、皆様の応援とサポートで今回のレースを無事に終える事ができました。
皆様ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
飯田 忠司 選手
プロトライアスリート、コーチ
トライアスロンスクールI-STORM代表
日本トライアスロン連合指導者養成委員
埼玉県トライアスロン連合理事
<主な成績>
2011年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 優勝
2012年 佐渡国際トライアスロンAタイプ 2位
2013年 五島長崎国際トライアスロン エリート2位
スクール情報(I-STORMサイト)
www.i-storm-tri.com/
オフィシャルサイト
www.iidatadashi.com